眩しい日常のはじまり
- 2018/02/04 -
8:00過ぎに起きて、トイレへ行くと窓から朝日が見えた。
朝は低血圧だけど、不意に現れた美しい景色に一瞬で目が覚める。
1階へ降りて、マダムに「ボンジュール!(おはよう)」と挨拶。
朝ご飯はボンヌママンのマドレーヌやマダムお手製のクレープに砂糖とバターを塗ったものとか。朝から甘い系バンザイ!
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当たり前だけど、ホームステイは朝から晩までフランス語。
マダムは定期的に学生さんを受け入れているけれど日本人は私が初めてのようで、しかも英語もムリな様子。(でも私もムリ)
日本で2年間も、週一でフランス人の先生に個人レッスンをしてもらっていたにも関わらず、全く喋れないまま渡仏した私はこの“仏語を話さざるを得ない状況”をけっこう期待していた。
なぜなら、追い詰められてやっとやる気になるタイプだから。
(そして日本で仏語を話すのがすごく恥ずかしかったから)
ところが。しょっぱなから躓く。
頭はしっかり起きてるはずなのに、言われていることがいまいち理解できなくて頭に?がいくつも浮かぶ。
「パードゥン?(失礼?≒ なんて?)」
朝からものすごい勢いで頭を回転させて、わかる言葉だけ拾って答えてみる。
でもたぶん全然噛み合ってない。
それでもマダムは私の話を遮らずにゆっくり聞いてくれたし、私が申し訳なくなって焦るとすぐに「ドゥースモン(ゆっくり)、ドゥースモン」と声をかけてくれた。
この言葉は私がこちらに滞在している間しょっちゅう耳にしたし、普段からあまりニコニコしない人だったけどこの言葉だけでこの人が悪い人じゃないというのがすぐ分かった。
ただ、日本でのレッスンでは割と聞き取れてるつもりだったから結構凹んだ。
いいお天気だったから、お昼まで近所を散歩してみることにした。
(本当は、通じない会話にお互い疲れて散歩を促された。苦笑)
この綴りでモンペリエと読みます(写真 上)
住宅街の至るところに、住所を示すタイルがあって絵柄や数字が本当に可愛い。
描かれてあるラベンダーは南仏の象徴。
《ミモザ通り》なんて可愛すぎる。
日曜日の午前中は街がとっても静か。
一通り散歩して、モチベーションが復活。
お昼からは仏語会話のリベンジ。
聞き取れない中でも必死で拾った情報は、マダムは手先がとても器用で刺繍や編み物が趣味ということ。カーテンやクッションの色で揃えられたお部屋のベースカラー(グレー、マゼンタ、ホワイト)に合わせて、ソファーカバーや膝掛けを手作りしていた。
一気にマダムへ興味が湧いて、話したい話題も増える。
ステイ先がここでよかった。
晩ご飯はマダムお手製の野菜タルトを食べて、明日から始まる語学学校に備えて早めにベッドへ。
ちなみに、マダムは料理も得意で抜群に上手。片足は自由に動かないのに、その後もほぼ毎晩違うものを作ってくれていた。
さてさて、明日は初登校。
ドキドキしっぱなしで寝れなかった夜なのでした。
次回は、まさかの工事現場を通って学校へ行く話。
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