海面に落ちる雫・雨の日に思い浮かべる一曲
みなさんこんにちはnock3です。今朝は冷たい雨が降る中、久しぶりにいわき市の豊間海岸に行って来ました。飛び石連休の最終日、駐車場は満杯。
屋外のアクティビティの中でも、サーフィンは雨でも楽しめる遊びです。爽やかな晴れの日の海は当然に気分が良いものですが、私は雨の日のサーフィンが嫌いじゃない。海面に落ちる雨粒の跡が波のうねりで変化していく様子は、ずっと飽きずに見ていられる。空の雲が高い天井のように思えたりして、晴れた日とはまた違った趣がありますよね。
さて、今日はサーフィン、波乗りとは正反対の立ち位置にいると思われるアーティストの曲をご紹介します。
岡崎 体育 『スペツナズ』
この曲は岡崎体育のデビューアルバム『BASIN TECHNO』に収録されています。デビュー当時からYouTubeでのプロモーションなどに力を入れて、斬新で笑えるMVで注目を集めてきました。デビュー時、「さいたまスーパーアリーナで口パクやってやる」を公言し、それを見事に叶えた努力家のアーティスト。
彼は、まるっきりネタ的なものと、ものすごく真面目な曲が入り交じった作品を作ります。本人もそれを意識して構成しているようです。
この『スペツナズ』という曲は、真面目な曲(だと思う)。曲名は、旧ソ連の特殊部隊から取られているようで、歌詞も戦場を題材にしている。英語と日本語が入り交じった不思議な言葉の使い方で、独自の世界観を表現しています。
雨に濡れる緑の風景
一見、サーフィンと全く関係がなさそうなこの曲ですが、私がこの曲をサーフィンと結びつけるきっかけとなったのが、このMVです。
雨に濡れる稲穂
草花が咲く緑の山村風景
車の窓に付く水滴
ビニール傘を差した1人の若者
トンネル、橋が続く道路
この映像を見ていたら、梅雨や秋雨の中、自分の住んでいる場所から海に向かう途中の風景とイメージが重なりました。
海辺に住んでいない私のような内陸サーファー、もしくは都市部に住むサーファーのほとんどが車を使って海に行かなければならない。そして、週末の決まった日程で、晴れの日も雨の日も海に向かいます。たぶん、岡崎さんはサーファーに向けてこのMVを制作していないと思いますが、雨に濡れる緑の風景を車のフロントガラス越しに眺めるようなこの映像は、まさに私が海に向かう途中に目にする風景そのものでした。
ごくありふれた日常の風景を切り取ったこの映像は、サーファーだけでなく、多くの人が雨の日の思い出や、故郷への郷愁を感じることができるものなのかもしれませんね。
秋の終わりに
海から自宅に戻り、この記事を書いている現在は雨もすっかり上がって、窓の外は秋晴れの空が広がっています。とっても爽やか。でも、『スペツナズ』の映像を見て、雨降りの中、落ち着いた気持ちで海に向かう車中の雰囲気も悪くないなーと改めて思いました。
落葉とともに秋が終わり、これから私の住む東北地方は長く寒い冬に入ります。東北サーファーにとって厳しい季節ですが、この曲の映像にあるような、緑溢れる暖かい6月を心待ちにしながら長い冬を乗り切りたいと思います。
おわり
サポートいただけたら、デスクワーク、子守、加齢で傷んできた腰の鍼灸治療費にあてたいと思います。