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オーストラリア モノノケ対策

先日、知人のお葬式に参列しました。

亡くなった知人の女性は100歳近かったので、参列者の間にも「いい人生だったよね、うん」という柔らかであたたかな空気が流れていました。

彼女の二番目の夫である15歳年下の旦那さんが喪主だったんだけど、彼女は「元の旦那さん」のお墓、つまり「元の旦那さんの棺の上」に埋められることになっていて、そして、喪主である今の旦那さんはスピーチの中で

「俺が死んだら、さらにその上に埋めてもらうのだ。よろしく!」

と高らかに宣言していて、参列者たちには「〇×△!?」という衝撃が走ったけど、まあみんないい大人なので、曖昧な顔で「うんうん、そうだね、それがいいね、みんな仲良くね」とモゴモゴ言い合いました。

棺が地面の下にそろそろと下ろされて、参列者が「じゃあね」とお花を穴の中にポトンポトンと投げ入れて、三々五々帰りながら、ふと思ったんだけど、こちらではお葬式でお清めの塩を渡されることもないんですよね。

お酒のイベントで、お客さんから
「神社に酒樽が積んであるのを見たんだけどさ、アレなんなの?」と聞かれることがあります。

お酒はEvil spiritをPurifyする効果があると信じられているのだ。あと塩もね。とおごそかに説明する→まじで!?塩と酒ねぇ・・・神秘!とオージー感心する。

実は私、ずーっとずっと知りたいと思っているのです。

質問;オーストラリアの物の怪にお酒や塩は効くのか?

悪霊めがけてハイヤッ!と花咲かじいさんみたいに塩をふりまこうが、キエエエエと雄たけびを上げてお酒を振りかけようが、先方に「えーと、なんやねんこれ...?」と怪訝な顔をされたら非常にきまりがわるい。

怪訝な顔くらいならいいけど、「なんやこれ、めっちゃええやん、分かってるやん自分!やっぱ塩と酒やんな!」と気に入られたらいたたまれない。だから効くのか効かないのか前もって知っておきたい。

わたしは霊感も第六感も勘もなにもないけれど、正真正銘のコワがりです。
仕事で他州のホテルに泊まるときなどは、食塩をラップに包んで持って行こうか非常に悩む。

そもそも飛行機に乗る際に白い粉末なんて隠し持ってていいのか?

お化けもこわいけど、空港のセキュリティも同じくらいこわい。一人だけ列はずされて、コッチコッチと手招きされるのもこわいし、「あーこの人、塩で酒飲む人ね」とニヤリとされるのもこわい。ラップが破れてカバンの中が塩まみれになったり、アイフォンの充電口に塩が詰まっちゃうのもこわい。

もー世の中コワイモノだらけでやんなっちゃいますね。



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