見出し画像

自己紹介: その1


noteのいろはを読んでいると、まずは自己紹介せよ、とのことですが、すっかり忘れてしまっていたので、自己紹介を兼ねて、今までの職歴を振り返ってみたいと思います。

現在のところ

現在、私はヤンマーベンチャーズの代表として、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の経営と実務を行っています。
noteではメインでVCに関連するお話を記載させていただきますが、それ以外にファミリーオフィスの経営の仕事をさせていただいていまして、その関係でVC以外の仕事もいろいろと携わらせていただいています。

まず学歴のご紹介から

元々は理系

大阪市立大学大学院理学研究科物質分子系専攻後期博士課程(現在の大阪公立大学)を短縮修了しています。短縮修了というのはあまり一般用語ではないと思うので、わかりやすく言えば、飛び級ってやつです。私自身は前期博士課程(=修士課程)を1年、後期博士課程(=俗にいう博士課程)を2年で修了し、標準的な修業年に比べると、2年短く飛び級をして、博士号を取得させていただきました。
所属していた研究室は物理化学の研究室だったのですが、分子磁性というマニアックな分野で研究を行っていたため、研究対象となる分子を合成してくれる人がいない、というのが最初のハードルでした。そのため、まずは有機系の研究室の先生の教えを乞いながら、自分で合成を行うところから研究をスタートし、その後は、磁気共鳴(メインは電子スピン共鳴)での物性測定、測定結果の解析のためのシミュレーション、分子軌道計算などを行っていました。
後期博士課程に在籍中は、日本学術振興会(JSPS)の特別研究員(DC1)に採用されていました。

経営については結構、現場で学んだ感じ

後段に続く、職歴をご覧いただければご理解いただけると思いますが、基本的には経営学を体系的に学んだことはなく、仕事とそれに関連する書籍や座学などを都度、学ぶというスタイルで知識をつけて行ったので、特に学位や資格は持っていませんでした。
3年前にVCを立ち上げるとなった際に、企業買収経験やスタートアップ投資のアドバイザリー経験はあったものの、一度、体系的に学んだ方が良いかな、と思い、Columbia Business SchoolのVenture Capital/ Private Equity Programを修了し、Certificate in Business Excellence(CIBE)のcertificateを受けました。この中ではVCやPEの体系的授業に加え、プログラミングや心理学のelectivesを選択し、非常に刺激的な時間を過ごすことができました。
やっぱり勉強するのはいいですね。また、何か大学に学びに行きたいなぁ、と思ったりしました。

職歴

最初の会社 - 社会人の基礎を作ってもらいました

大学院に在籍していた時代はちょうどポスドクが大量に出る時代に重なっており、なぜ優秀な人たちの多くが経済的に厳しい状況に置かれるのか、という疑問をもったことがacademiaの世界に残らないきっかけになりました。
世の中を知って、研究・技術にrewardが支払われる世の中にしていきたいと考えたので、三和総合研究所(後のUFJ総合研究所、現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)というシンクタンクに入社させていただき、経営コンサルティングの仕事で、幅広いプロジェクト・業種を経験させていただきました。
最初の会社が自身の仕事観を醸成するというお話がありますが、まさにその通りかと思います。最初の会社の経営理念は、「ロマンチシズムとリアリズム」。熱い思いを持つこと、それを冷静に現実解にすること、という視点を価値観として、持たせていただいたことが大きかったと思います。また、非常に体育会系の会社でしたので、仕事に対するコミットメントを学んだのも大切な財産になっています。
シンクタンクではビジョン・経営計画の策定、新規事業開発、コスト削減、企業再生など、様々テーマのプロジェクトに携わらせていただき、また、製造業から小売業まで幅広い業種を経験させていただいたことは、今でも業界構造を想像する上で、役に立っています。また、銀行系シンクタンクということもあり、1年間、銀行への出向をさせていただくことで、銀行の考え方や目線を理解させていただく機会を頂戴したのも、貴重な経験でした。
日々、忙しく仕事をさせていただいていく中、今後のことを考えた時、マクロの視点で、海外との資金循環がなければ、日本経済自体が縮小してしまうと思い始めた一方、シンクタンクでは海外の案件に携わらせていただく部門に所属していなかったため、海外案件の経験と、自身のミッションである世の中で技術を経済的に成立させたいという想いから、転職することにしました。

次の会社 - 事業の立ち上げ経験

次のキャリアとして、海外案件の経験を持つことと、技術に関連する仕事をしたいと考えたことから、監査法人トーマツの知的財産グループの立ち上げを行うという機会に参画させていただくことになりました(のちにチームごとデロイトトーマツフィナンシャルアドバイザリに異動しました)。
知的財産グループの立ち上げの際の当初目論見では、USの知的財産チームのサービスを日本展開するという構想で立ち上げられたのですが、USと日本では事業環境も異なるため、そのままサービスインすることはできませんでした。
セミナー開催や個別の手弁当での訪問を通じて、クライアントに何が刺さりそうなのかを探す日々を続けながら、特許分析の実施と市場性の見極めのブリッジをするサービスを多く提供させていただいた記憶があります。その頃に担当させていただいたクライアントの業界として、ライフサイエンス、電機、材料、食品製造業など、それなりの技術の目利きをさせていただいたのが好評で、よくリピートをいただいていました。このサービスをコアにして、新規事業開発、企業買収などのサービス展開を行っていきました。
上記のサービスの開発に加え、クライアント開拓・チームの育成など、社内ベンチャーのように動き回っており、事業をつくるという経験を積ませていただいたのが、この時代です。
なお、当時の直属の上司が元マッキンゼーの方だったのですが、この方にかなりお世話になりました。今でも仕事を進める上での考え方は、この方に教えていただいたことがベースになっており、とても感謝しています。基本的には自由にやらせていただきながら、指導が必要な時にはきちんと指導していただけたのが、とてもありがたかったな、と。
今でも覚えているのは、転職して、最初のクライアント訪問の際のことで、移動中のタクシーで上司に資料を見せたところ、あまりにも出来が酷く(自分なりには、一応、シンクタンク出身だからできているつもりではあった)、どうするんだ、という雰囲気になったのですが、結局、当日はその上司が完璧に切り抜けるという、お恥ずかしいことがありました・・・。ただ、その際も怒られても仕方ないな、と思っていたのに、事務所帰った後は、資料一枚ずつ、しっかりレビューしていただきました。一言一句、他人が理解できるように、と論理的に細部に詰めていくということを学ばせていただいたと思います。

それ以降

その後、ヤンマーグループに参画するわけですが、長文になってきましたので、今日のところは、まずはここまで、と。



この記事が参加している募集

#自己紹介

233,563件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?