のぶもん@台湾

台湾に住んで5年目。夕日が美しい台北郊外の淡水に住み仕事をするかたわら、ヒマさえあれば…

のぶもん@台湾

台湾に住んで5年目。夕日が美しい台北郊外の淡水に住み仕事をするかたわら、ヒマさえあれば台湾各地を飛び回り、台湾に残る日本の面影や台湾の人々のリアルな暮らしぶりをリサーチしています。特に、日本統治時代の日式建築やレトロカフェ、知られざるローカルグルメを訪ねることに興味があります。

マガジン

  • 台湾カフェストーリー

    台湾各地で増えつつあるカフェ。台湾のカフェ人気はとどまるところを知りません。そんなカフェの中で、個人的に印象に残ったカフェを紹介して、台湾カフェ巡りの参考にしてもらえればと思います。

  • 台湾老建築ものがたり

    台湾に残る老建築。日本統治時代に、建てられたものも少なくなく、観光資源としても注目が集まっています。その一方で、莫大な修復費用・有意義な使い方など、課題も山積しています。そのような台湾の老建築にまつわる話をまとめていこうと思います。

最近の記事

マラッカの街角で香り高いコーヒーに出会う

7月22日。楽しかったインドネシア・スラバヤを離れ、マレーシア・マラッカへと移動した。10数年ぶりに訪れるこの街でも、ちょっとコーヒーブレイクをしてみた。 マレーシアでメジャーなコーヒーは、まだまだホワイトコーヒー。練乳と砂糖がたっぷり入ったこのコーヒーも好きではあるのだが、朝食時にいただいたら、それで十分。昼ごはんのあとには、手沖コーヒーを飲みたくなる。 マラッカには、本格的なコーヒーを飲ませてくれるカフェもあるようなので、早速試してみようと思う。 「Coffeeba

    • インドネシア・スラバヤのオシャレカフェでラテと豆腐料理をいただく?!

      インドネシア・スラバヤの旅は、いつもの旅と少し違う新鮮さがあった。というのも、スラバヤという町は観光メインではなく、どちらかというと普通の産業都市なのだ。 そのため、観光地然とした商店が非常に少なく、普段着のインドネシアを歩き回っている気分にさせてくれる。そんなスラバヤで出会ったおしゃれカフェ。そこには楽しいミスマッチが待っていた。 スラバヤでもかなりおしゃれなエリアと思われる地区。こちらのタンジュンガン通り沿いに位置するのが「Toko Kopi Padma」だ。古い建物

      • インドネシア・スラバヤの街角カフェに入ってみる

        1.スラバヤのホテル近くにカフェ発見 今年の夏は、幸いにも8日間休暇を取ることができ、インドネシア・スラバヤとマレーシア・マラッカを訪れている。インドネシアを訪れるのは7年ぶりくらいなので、本当に懐かしい。しかも今回は、初めて訪れるスラバヤという町に滞在する。インドネシアのカフェ事情が全く知らないままのスラバヤ滞在。どんなカフェに出会えるのだろうか? 今回泊ったホテルは、旧市街エリアのはずれにある「River View Hotel」という中級ホテル。中級とは言え、部屋もき

        • 金門島の旅の最後に「酔える」コーヒーに出会う

          わずか3日間の滞在だった金門島。だが、様々な出会いがあって、金門空港を離陸するまで、本当に楽しかった。カフェとの出会いもまた、独特なものだった。 というわけで、金門島のカフェをもう一軒だけ紹介したい。 1.映画のロケ地になった陽翟老街数年前に公開され、話題になった台湾映画「軍中楽園」。金門島に駐留する国民党軍のための慰安婦と軍人たちとの群像劇だ。センシティブな内容の映画だが、なかなかの良作だ。この作品のロケ地の一つになったのが、陽翟という小さな集落なのだ。 この集落には

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        • 台湾カフェストーリー
          6本
        • 台湾老建築ものがたり
          2本

        記事

          金門島の隠れ家レトロカフェを発見!

          1.金門島の小さな集落・古崗 金門島の中心都市・金城からバスで20分。古崗という小さな集落の民宿に泊まった。金門では、小さな集落の中に残る伝統家屋をリノベして、民宿として使うところが多い。 そんな、古崗の集落の中に、一軒の洋館がある。「小さな村にレンガ造りの洋館だなんて、随分豪勢だなぁ」と思っていたら、実はこの建物、約100年前に建てられた、当時の学校だったのだ。 学校の名前は「古崗学校」。中華民国になってからすぐに金門島各地で建てられた学校の一つだそうだ。 2.レト

          金門島の隠れ家レトロカフェを発見!

          【金門島に素敵なカフェはあるか?】

          4月の清明節の連休に、金門島へ旅行に行った。なんと約5年ぶりの金門旅行だったのだが、金門旅行で気になっていることがあった。それが「金門に良さげなカフェはあるのか?」という疑問だった。 金門島は、中国大陸の廈門沖数kmの場所に位置する小さな島だ。今年の旅行が金門2回目となるのだが、台湾よりも福建省の趣を強く感じる独特の街の風景は、台湾旅行に慣れた人にとっても、新鮮な体験になりそうだ。 そんな金門島、地理的に台湾島からの旅行客はまだまだ多いとは言えず、インスタ映えするスポット

          【金門島に素敵なカフェはあるか?】

          セブ島カフェストーリー2~手沖咖啡は少ないけど、個性が際立つセブのカフェ

          セブでは、Tom&Tomsのほかにも、何軒かカフェを巡ってみた。フィリピンのコーヒーといえば、ミルクと砂糖がたっぷり入ったインスタントコーヒーのイメージが強かったのだが、おしゃれなカフェや豆にこだわったかフェアも登場しているようだ。 1.ITパークの中心にある、おしゃれカフェ セブでも最先端のオフィスエリア.ITパークには、ちょっと高いがおしゃれなカフェが増えてきた。その中でも特に人気があるのが「Civet Coffee」だ。オフィスビルの1階に店を構え、周辺で働く人の憩

          セブ島カフェストーリー2~手沖咖啡は少ないけど、個性が際立つセブのカフェ

          セブ島カフェストーリー1〜セブにもおしゃれカフェの波がやってくる!

          1.むかしは、3in1のコーヒーばかりだったが・・・ 3月14日~18日に、5年ぶりにフィリピンのセブ島を旅行してきた。セブはかつて、筆者が2か月間の英語留学を経験した思い出の地。その後、何度か訪れたものの、コロナ期間は訪れる機会もなく、ようやく久しぶりのセブ訪問となった。 語学留学時代に、セブで何軒かのカフェに行ったが、当時はまだコーヒーの淹れ方にもこだわりがなく、WIFI が使えれば助かるなあという程度の存在だった。コーヒーそのものも、3in1(個包装でコーヒーの粉末

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          台湾カフェストーリー8~静かな港町のレトロカフェを訪れる

          1.台東北部・成功の町に日本時代の木造家屋が復活 1月の花蓮・台東旅行で、立ち寄った台東縣成功鎮。ここには、日本統治時代の木造邸宅と、レトロカフェの2棟が隣り合わせという、老房子好きにはたまらないスポットがある。日本家屋の方は、昨年修復が終わり、一般公開が始まった「菅宮勝太郎故宅」。日本統治時代の職員用木造家屋は、建築スタイルが比較的似通っているのだが、勝太郎の故宅は、随所に個性的なデザインが取り入れられている。というのも、彼が新港(成功の旧名)の支廳長を退任し、異動を命じ

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          台湾カフェストーリー7~台湾東海岸で出会った手作り炭火焼コーヒー

          1月3日~7日の台湾ぐるっと旅行では、個性的なカフェに何軒も出会うことができた。今回紹介するカフェもその一つだ。 1.海辺の小さな集落にカフェ発見 台東縣の北端・長濱に別れを告げ、再びバスで南下する。旅行2日目は、次の町・成功まで移動すればよいので、時間に余裕がある。ならば、どこかで途中下車して、無名の集落にお邪魔するのも良いかも、と思い。Google mapでたまたま見かけた宜湾という村で降りてみることにした。地図によると、カフェが一軒あるが、食堂はなさそう。。。 バ

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          台湾カフェストーリー6〜台東・長濱のカフェで感じたこと

          1.静かなブームを呼ぶ台東・長濱の町 2023年4月に刊行された雑誌「BRUTUS」で紹介された、台東県長濱という町がある。この号では、長濱が他の台湾の代表的都市(台北や高雄など)と並んで特集されたのだが、実は私自身、それまであまり注目しておらず、台湾の田舎町の一つに過ぎなかった。だが、最近は都会から移住して民宿や飲食店、バーなどを経営する人が増えているらしい。 2024年1月初旬に長濱を訪れる機会があり、良さげなカフェにもトライしてみた。 2.長濱でひっそり営業してい

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          台湾カフェストーリーpart5~士林駅前の小さなカフェ

          ひさしぶりに、台湾のカフェレポートに戻ろう。今回の舞台は、有名な夜市にも近い士林駅前だ。 MRTの駅を降りて、2~3本離れた路地を入ると、うっかり通り過ぎてしまいそうな小さなカフェ「帶著走(Take Away Coffee)」がある。 ちょっと変わった店名だが、中国語を勉強したことがある人なら、「あっ、持ち帰り(帶走)という意味だ」とお気づきになるだろう。そう、だから、英語の”Take Away” も同じ意味なのだ。これでは、持ち帰り専用カフェのように見えてしまうが、少な

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          マレーシアのコメダ?!~甘くて癖になるホワイトコーヒーの2つの本店に行ってみた

          ホワイトコーヒーの本場はイポーだった! 皆さんは、「ホワイトコーヒー」を飲んだことがあるだろうか?シンガポールやマレーシアで、広く飲まれているコーヒーのことだ。ホワイトコーヒーは、コーヒー豆の焙煎時に少量のマーガリンを混ぜるタイプのコーヒーで、飲むときに練乳を入れるのが一般的。これがさらに普及するきっかけになった町はマレーシア・イポーだという。この町は、もっとも有名なホワイトコーヒーの発祥の地である。 ”Old Town White Coffee” の元祖は小さなコピティ

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          カフェストーリー・マレーシア編2~ジョージタウンにも台湾みたいなおしゃれカフェがあった!

          マレーシア・ペナン島のジョージタウン。甘くてどこか優しさも感じるホワイトコーヒーが主流のこの町にも、台湾のような、豆や産地にこだわる、ハンドドリップコーヒーを提供するカフェがあることが分かった。 前回の記事で紹介したレトロホテル「カナーボンハウス」の近くに、こんな古めかしい建物がある。というか、周囲もほとんどがこんな感じの老建築だらけだ。 遠目には分かりにくいが、この建物の中に台湾で増えてきた、豆にこだわったコーヒーショップがあるのだ。それが、「The Nook Book

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          カフェストーリー・マレーシア編〜ごちゃ混ぜだけどなんか心地良い、Kopitiamを楽しむ

          7月の東南アジア旅行は、主に目的地がマレーシア・ペナン島のジョージタウンだった。 トランジットのシンガポールでも、ホーカーの朝ご飯を体験したのだが、マレーシアでは計5泊(ジョージタウンには3泊)するので、何度も朝ご飯やカフェを楽しむことができる。 ジョージタウンに到着した翌朝、ホテルの近くで朝食が食べられる店を物色。すると、なんともレトロな趣の飲食店(?)が見つかった。 "Seng Thor Coffee Shop"は、ジョージタウンの観光地区からすぐの場所にある、比較

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          カフェストーリー・シンガポール編~シンガポールの日常の朝ご飯にふれる

          先月(2023年7月)末に、4年半ぶりに、純粋な旅行としての海外旅行に出かけることができた。航空券の安さなど様々な理由から渡航先はマレーシアに決定した。ただし、行きのフライトはスクートのため、シンガポール乗り継ぎだ。だったら、乗り継ぎ時間を長くして、シンガポールの町の中に行ってみることにしよう。中心部の観光地は一通り訪れたことがあるから、どうせならローカル食堂とかに行ってみたいなあ。というわけで、googlemapとにらめっこしながら決めた降り立った。それが”Bedok”駅で

          カフェストーリー・シンガポール編~シンガポールの日常の朝ご飯にふれる