カフェストーリー・マレーシア編2~ジョージタウンにも台湾みたいなおしゃれカフェがあった!
マレーシア・ペナン島のジョージタウン。甘くてどこか優しさも感じるホワイトコーヒーが主流のこの町にも、台湾のような、豆や産地にこだわる、ハンドドリップコーヒーを提供するカフェがあることが分かった。
前回の記事で紹介したレトロホテル「カナーボンハウス」の近くに、こんな古めかしい建物がある。というか、周囲もほとんどがこんな感じの老建築だらけだ。
遠目には分かりにくいが、この建物の中に台湾で増えてきた、豆にこだわったコーヒーショップがあるのだ。それが、「The Nook Books and Coffee」である。名前の通り、本がたくさん置いてあり、ブックカフェでもあるようだ。
店内の様子を見てほしい。台湾のおしゃれカフェを訪れたことがある方は、「まるで台湾のカフェみたい」と思うのではないだろうか。夕暮れ時だが、それなりにお客さんがいて、コーヒーとお店の雰囲気を楽しんでいる。
こんなビーカーのようなポットで出された手沖咖啡。コーヒーを飲む器も透明。最近の台湾のカフェでよく見かける組み合わせだ。久しぶりに台湾を離れて純粋な海外旅行を楽しもうと思っているのに、なぜか台湾に引き戻された感じだ(笑)。
通りに面した座席。古い建物の質感をできるだけ残しながら、整いすぎない落ち着きを演出している。これは長居したくなるお店だ。
マレーシア旅行1軒目のカフェが、いきなり雰囲気の良いカフェだったこともあり、今回の旅行では本格的なハンドドリップコーヒーをかなり楽しめるかも、と期待せずにはいられなかった。
ところがだ。実はこの後、マレーシアを旅行する間、ハンドドリップのブラックコーヒーを全面に売り出したカフェについぞ出会うことがなかった。
どこに行っても、あのあま~いホワイトコーヒーが主役なのだ。となると、あのカフェは、マレーシアではまだまだマイナーな存在だったのかもしれない。もしかしたら、他の国ではやっているスタイルのカフェをジョージタウンにも取り入れようとした先駆け的存在のお店だったかもしれない。
今となっては、お店の兄ちゃんたちともっといろいろ話してみれば良かった、と後悔しきりなのだが、初めての町に到着したばかりの不慣れな感覚の中では、いろいろなことまで考えを巡らせることはできないね。
・・・
そんな楽しい思い出話としてこのカフェを紹介しようと記事を書いていたのだが、ふと、最近のお店の様子をチェックしようとすると、なんと8月いっぱいで現在の店舗は閉鎖されてしまった、というのだ。筆者が訪れてからわずか1か月後の出来事である。
お店の投稿によると、様々な理由により、現店舗での営業が不可能になったという。旧市街の老房子を借りてカフェを営業すると、賃貸契約の契約ができず、あえなく閉店もしくは移転を余儀なくされるところが台湾では非常に多い。もしかしたら、”The Nook Books"もその手の問題がクリアできなかったのかもしれない。何も、そんなところまで台湾にカフェに似なくても・・・と思ってしまった。
それでも、10月1日のインスタの投稿を見ると、「Teenage Dream Cafe」 という名前に改称して、移転開業したようだ。ジョージタウンはとても大好きになった町なので、近い将来再訪しようと思っているが、もちろん、通称TD CAFEにも足を運んでみようと思う。
”Teenage Dream Cafe”
Address:392 Lebuh Pantai, Georgetown, Palau Pinang, MY
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