不調のきっかけを知ろう
養生担当 ”のぶ” こと千葉宣貴です。
今回は東洋医学の観点からみた不調がはじまるきっかけをみていきます。
購読者の皆さん宜しくお願い申し上げます。
はじめに
人間は自然と共生しています。
すなわち自然を無視してからだや健康を語ることはできないということです。
この記事の目標
『しょうがない』ことの理解
からだの不調につながる自然の変化と影響を理解しましょう。
『なんとかできた』ことへの対応
自分でつくる不調の原因に対応できるようにしましょう。
『しょうがない』の正体
『しょうがない』は自然環境の動きや変化によって起こるからだの変化です。
寒すぎてからだが震える
古傷が痛むから雨が降るかもしれない etc…
これらは自然環境の変化に対するからだの無意識の反応です。
東洋医学では、からだの変化を引き起こすこれらの原因を「外因」としています。
そして外因の最たるものは「邪気」です。
この「邪気」こそ『しょうがない』を引き起こす正体なのです。
『邪気』を詳しくみてみる
東洋医学では邪気を6つに分類しており「六邪、六淫」としています。
「六邪」は自然現象が強まった状態を表現するものです。
*六邪の前段階は「六気」といいます。
風邪
湿邪
暑邪
燥邪
寒邪
火(熱)邪
これら6つがからだに影響を及ぼすことで中庸からはなれます。
1.風邪
特徴
頭痛
鼻水
突然の不調
症状の急激な変化
他の邪気を伴いやすい
肝に負担を与えやすい
体表や上半身(陽)の症状
五臓全てに関わる
春に多い
風はうごく性質があるため、一時的な変化や軽い症状がおこりやすいですね。
養生例
防風素材のアウターを選ぶ
症状の急激な変化に一喜一憂しない
肌の露出を少なくする(特に背中=陽、風門) etc…
2.湿邪
特徴
湿疹
腫脹
倦怠感
梅雨時期に多い
冷えを引き込む
下半身 (陰) の症状
脾、肺、腎に負担を与えやすい etc…
湿は水の性質のため溜まったり、冷えるのが得意です。
養生例
冷飲冷食を避ける
生もの、脂っこいもの、お菓子は控える
基本的にからだをあたためる(特に足元・背腰部)etc…
3.暑邪
特徴
多汗
臭う
腐る
夏バテ
湿+熱
火照り
脾、肺、腎に負担を与えやすい etc..
湿と熱をあわせた性質のため、水たまりが日光で温められたイメージです。
濁りや澱み、嫌な臭いがこもるようになります。
養生例
熱中症対策をする
冷飲冷食を避ける
早寝早起きを心がける
経口補水液を運動の前に摂る
生もの、脂っこいもの、お菓子は控える
過剰な熱をとる食材を摂る(トマト、ゴーヤなど) etc..
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