見出し画像

紙に書いた事業計画はほんとうに実現するという話

もう4年も前のことになります。

当時話題になっていたコンテンツマーケティング分野に参入しようと、コンテンツ東京2017というビックサイトで開催される展示会に出展しました。

はじめてのことでしたが、当時の社員のみんなの頑張りのおかげで、展示会出展自体は滞りなく終了し収穫もあったのですが、私自身は、いろいろな方と名刺交換をするうちに、社内が木に竹を接ぐ状態で分裂していて、このままでは新規分野に参入するどころか先行きが厳しいと危機感を抱きました。

当時業績は絶好調で、どんどん攻めるモードだったのですが、急角度で方針転換しました。そのときに書いたのがキービジュアルにアップしている「事業計画2020」です。

計画の骨子は、編プロとデザイン会社と股裂き分裂状態の会社を1つの流れに整え直し、さらにオリンピック後の不況対策も見越したものでした。

で、実際どうだったのか?

結論からいくと、本のデザイン制作サービス(Isshiki)と、デジタル出版社としての金風舎を整えて目標は達成しました。

20170905事業計画2020-2

ところが、いよいよその勝負をかけるはずの2020年、まさかのコロナで、今度は期せずして急ブレーキをかけることになりました。

そしてリモートワーク切り替えで混乱してマネジメントに失敗、完成目前だったチームも再構築が必要になってしまい、今期は業績を落としてしまいました。

それで、ここのところしばらくガックリきていたのですが、よくよく考えてみると、そもそもオリンピック後の不況対策の計画で(現時点でまだオリンピック終わってないのですが)、万が一の準備をしていたので大きな問題はありません。

ということは、あとは私自身の気力の問題です。要するに「成功するまでやれば失敗じゃない」ということです。

そして次なる課題がみえてきた。

そう考えて当時書いた計画書を見直すと、雑なこと極まりないですね。

クリエイティブサービスやデジタル出版システムってなんだそれです。このあたり、企画を目指しながらも結局のところ「制作」寄りの発想しかなかったんだなと、我ながら痛々しい思いです。

そして昨年、思い切って金風舎を子会社にして書店流通も開始しましたが、そのことによって、改めてデジカルとして「出版」や「デジタル」を考え直す機会を得ることができました。

そうなってくると俄然「無形の知識、知見、技術を情報コンテンツとして制作、発信・配信する」のに、出版である意味があるのか?と疑問が湧いてきて、そもそも自分は何をやりたかったのか?という根源的な問いに行き着きました。

出版社や制作会社を子会社にもつ企画会社に

来月8月からデジカルは第19期になります。

この調子で行けば着実に20周年は迎えられますが、上記のような振り返りもあり、これまでの延長線上の成長ではなく、非線形的な成長を目指しています。

そして、そのための「事業計画2025」を書き始めたのですが、いままさに「紙に書いた事業計画はほんとうに実現する。ゆえに考え抜いてしっかり書かないと大変なことになる」という学びです。

恐らく今の私に足りないことは、具体性をともなった現実感あるビジョンだと考えています。このビジョンは誰もがその未来像をイメージできるような言語化が必要なのですが、編集者出身の経営者として、それがもっとも難題であることに気づきました。

不確実な時代だからこそ、誰もがワクワクするような未来像をきっちり描く必要があるということです。この、私自身がいま必要としていることをサービスにしようと考えています。

そのためにも、まずは足場固めから、これから一緒に未来を作っていくための人材を求めています。

いろいろな人材を探していますが、特にいま本当にすぐ一緒に仕事がしたい人は次のような人です。

「私がいま考えている企画を形にしてくれる方」

ご連絡お待ちしています。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?