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【勝手に人生相談 No.448】娘を失い立ち直れない ( 千葉県・50代女性)


▼ご相談内容▼

50代半ばの会社員男性。

数か月前に、娘を亡くしました。

娘は、双極性障害と診断され、数年にわたり病気と闘ってきましたが、転職の失敗や恋愛の悩みも重なったためか、自ら命を絶ってしまいました。

今でも、娘が亡くなってしまったことが信じられません。

娘が3歳のころ、妻と離婚し、私が娘を引取り、育ててきました。家族が、特に私が、もっと娘に寄り添ってあげていたら、娘は死なずに済んだのではないかと毎日後悔しています。

働く気力も出ず。有給休暇など使って仕事を休んでいます。このままでは生活できないことは分かっていますが、どうにもやる気が起きません。

いっそのこと、会社を辞めて、周りの環境を変えてしまおうかと考えますが、リスクが伴います。どのように社会復帰したらよいでしょう。

千葉県・50代男性

▼やまのぼ回答▼

 あなたの悲しみに、おかけする言葉もありません。娘さんの死を信じられないとのこと、そのお気持ちも十分理解できます。

 でも、あなたはご自身を、責めることはないと思います。娘さんは、娘さんなりに生きることに真剣だったからこそ、ご自身で死を選ばれたのだと思います。
 
 あなたは、ご自分を責めることで、贖い切ろうとされていますが、むしろ、娘さんの死をより一層悲しいものにするばかりです。

 仰る通り、転職など環境の変化は、何の効果もありません。むしろ逆効果しかありません。後悔も悲しみも、逃避するだけは、解決しないものです。

 仏教用語の「生老病死」は、人生における免れない四つの苦悩を意味します。避けられないものは、しっかりと受けとめるしかありません。

 亡くなられて、まだ数か月とのこと。立ち直れないのは当たり前だと思います。なにも、焦ることはないと思います。娘さんの死を、しっかりと悲しんであげる時だと思います。

 あなたに、今一番お薦めしたいお薬があります。

 関西方面では、薬を用いないで、日数がたてば自然とよくなることを「日にち薬(ひにちぐすり)」や、「時薬(ときぐすり)」といいます。

 やがて、娘さんの死を客観視できる日が、きっと来ると思います。
 最後になりましたが、娘さんのご冥福をお祈りいたします。


 

▼次回のご相談予告▼

 次回の【勝手に人生相談 No.449】埼玉県・60代女性のご相談です。「優しさ失った息子」を、予定しております。

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