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スマホと乾燥と冬と¦日記 #15

今日はやけにスマホの動きが悪い。
朝ホームで連絡を返しているときも、休み時間にSNSで呟いたときも、そして今このnoteを入力しているときも。
初めは充電のせいで動きが鈍くなっているのかと思ったけど、そうではなさそう。タスクをクリアしても意味はナシ。いつもと同じように入力をしているはずなのに、なんだか上手くいかない。

先程送った友人への連絡。「りんごいら?」
これは「りんごいる?」って聞きたかったの。もうすぐ蜜がたっぷり入った甘くて爽やかなやつが取れるから。


肩を縮こませて身体の密度を高めながら歩く帰り道。後悔している私のパーマヘアを揺らす、絶対に今年度一冷たい風。制服姿の女子高生なら凍える姿も絵になるだろうに、適当なデニムとニット姿の私はただ寒さに震えるしかない。
昨晩地球が逆立ちをしたかのような、急な季節の変わりよう。今朝慌てて引っ張り出したマフラーに顔をうずめて足早に歩く。身体がまだ寒さになれてないから、本物の冬より寒い気がする。

もしかして。乾燥のせい?
思えばスマホの不調を感じるタイミングは、全部入力中だった。キーボードの上を、指が上手に滑ってくれない。いつもと同じようにフリック入力しても、出力される文字はいつもと違う。このスマホで何億回も打ったであろう『ねむい』が、『なまあ』になってしまうのだから。一大事。

そういえば生ごみを入れるためのポリ袋も、3分くらい開かなかった。

まだ夏の気配を感じるときから持ち歩いているハンドクリーム。数か月間ずっとカバンに入っているくせに、片手で収まるくらいしか使っていないそれを、いい加減毎日塗ろうと心に決めた。

私の嫌いな冬がやってくる。
指先からも冬の気配を感じた日。

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