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ぼくのランニングクロニクルズ 〜熊野古道トレランレース2023〜 その1

熊野古道トレイルランニングレースに出場してきました。
ちょっとブタクサなどの花粉の影響か、鼻の調子がすこぶる悪くて、もしかして風邪のひき始め?という若干の心配もありつつ、だけれど熱はないし、喉に痛みなどもないので、とにかく現地へ行って状況をみようということにしました。なにより参加賞受け取りもあるし、ホテルだってキャンセル料がかかるし、最悪の場合は目的変更で、お伊勢さん詣りをしようってわけで。

ぼくがエントリーしたミドルコースは、距離が30.2Km、累積標高差が1,500m。このくらいなら自分の実力でもまあなんとかなるかな、というレベルに思えたので、エントリーを決めたのだけど、初めてのコースなので、いまひとつイメージがわかない。
youtubeなどで情報を集めるけど、やはりメインの50kmのロングコースの情報の方が多い。前日に行われる事前ブリーフィングは、トレラン第一人者でゲストランナーの鏑木毅(https://trailrunningworld.jp/)さんが講演もするということだったので、どうせ前泊するならと、間に合うように家を出ました。


事前ブリーフィングは必要と感じたのでした

スタート日前日のこうしたブリーフィングは、はじめての参加でした。
ぼくは、あまり頭がよろしくないせいだと思うけど、地図とか標高図だけみても、いまいちピンとこないんですね。だけど、今回のようなブリーフィングでレクチャーを受けるだけで、これまでの少ないとはいえ経験があることも手伝ってなのか、想像していた上り下りのイメージが、より鮮明になってきました。レースでコース上でも手元に高低表がなくてもこの先こんなかんじだよなというイメージも浮かんできて、(たまたまかもしれないですが)いつまでこの坂は続くんだ?などとそれほど思わずに済んだ気がします。

Voicyパーソナリティの木下斉さんが、voicyとnoteの組み合わせることがより学びを深くできるというようなことをおっしゃっていましたが、そのまんまですね。
今後、勘どころがもう少しつかめるまで、ブリーフィングを聴く機会は増やしていこうと思いました。

鏑木さんの講演は、プロトレイルランナーになるまでのストーリーを生い立ちから、という内容でした。小学校に入学した時に、同級生は出来ていた自分の名前を紙に書くことができなく(ご両親が忙しく字を教えるなどの手をかけられなかったとのこと)、運動も苦手でバカにされいじめにあっていたとか、何一つ取り柄のない人間だと思っていたとか、その後も挫折の繰り返し。意外な半生は、とてもおどろきの内容で、それを淡々と語る日本のトップランナーが55歳になっても現役ランナーとして、まるでライフワークのように自分を向上させ続けようという姿、その理由はなぜなのか、自分の人生と照らし合わせて、感じるところがありました。すごい人です。

夕食はホテルで

夕食はホテルで予約をしていました。すき焼きとフライに魚の煮付けという豪華定食。食べているのはぼくひとり。一応は、トレラン主催者が用意した指定のホテルなので、きっとほかにもランナーさんが宿泊しているのだろうけれど、やっぱり外へ食べに行くのかな?

19時過ぎには食べ終えて、朝食は近くのコンビニで調達。シャワーを浴びて明日の準備のため荷物の仕分けをして、ウェアと装備品をあらためてチェック。

ウェアはこんなふう

天気予報では、朝は2℃くらいだけれど、時間が経つと12~13℃くらいになるような見通し。標高もそれほど高くないとは思いつつ、寒がりなので、上はファイントラックの薄手のインナー、その上に以前参加賞でもらったロングTシャツ、今大会参加賞のTシャツにナンバーカードをつけて、パタゴニアのウィンドシェル、セールで買った同じくパタゴニアのストライダープロショーツ5インチにロングパンツはテルボンヌ・ジョガーズを履いてという重装備。いやあ、なんちゃってランナーなくせに、ウェアもいっちょまえになってきたなあ。ウィンドシェルとロングパンツは、スタート時は着用して走り出して、最初のエイドで脱ぎましょう。

装備品です

サロモンのザックには、エマージェンシーシート、エマージェンシーキット、クマ鈴(勝手に鳴るといやだな)、ホイッスル、携帯カップ、フラスクボトル、行動食でジェルを5本。携帯カップとジェルは、取り出しやすく、ザックとショートパンツのポケットに分散収納。小銭、それに脚攣りに効く芍薬甘草湯(これは必携)、これもショートパンツのポケットに収納。それから忘れちゃいけない、保険証マイナカードと充電済ココヘリ端末。
シューズは前日にコインランドリーでクリーニングしたのをクルマに置いてあるのでそれを履けばOK。
こういう準備もやっと慣れてきた感じがします。

8時過ぎには寝る体勢。iPhoneのタイマーは4時にセット。よしよし準備は万端だけど、問題は体調です。
小青竜湯は飲んだし寝るしかない。。。

レース当日の朝が来ました

翌朝は4時にセットしたタイマーより早く目覚めて、着替えてテーピングをして、前日買ってあったおにぎりを食べて、体調は・・・よくわからん。
とにかく会場へ行って、スタートラインに立って、走り出して持病の気管支炎的発作がでたりするようならエイドでリタイアしよう。熱もないし鼻水以外は大丈夫そうな気がしました。会場まではGoogleマップで約40分。
真っ暗な中クルマを飛ばします。しばらくはすれ違うクルマもなく、ほんとにこの道でいいのかな?と心配になったけれど、後続車が増えてきたので少し安心。

駐車場に到着して再度身支度を整えて忘れ物ないかチェックして、シューズを履き替えてから、シャトルバスでスタート地点へ。
この時点で、6時は過ぎてしまっていたので、残念だけど6時のロングのスタートを見送ることはできませんでした。

どんどん夜が明けてきた

やっぱり速そうな選手たちは、薄着ですね。
ぼくは厚着のままです。だって寒いんだもん。
焚き火があって、バナナなんかもどうぞお食べ!って感じで置いてあったり。レッドブルのスタートゲートが新鮮でした。
スタート30分前になって着ていたダウンを脱いで予備品と一緒に手荷物預け所にお預けして、スタート時間を待ちました。

少しずつ明るくなってきたスタート・ゴールゲート
スタート直前

いよいよスタート

前日のブリーフィングでは、霧が出れば寒くなるけれど、ツエノ峠での雲海に会える可能性が高いとのお話でした。会場のアナウンスでは、ロングの部の状況が続々と報告が入ってきていて、雲海も出ている、ミドルの部でも速い選手は見ることができそうだとのこと。
まあ、ぼくはとてもそんなレベルからは遠い存在だけど、なんとなくちょっとでも雲海を拝めるラッキーがあったならいいなあと思いながらカウントダウンに合わせてスタートを切りました。

〜その2へ〜

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