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新幹線内もぐもぐタイムは、おつまみ風味。

 1時間以上新幹線で移動する旅行の際、乗車中に車窓の景色を眺めることにも飽きてきてしまった頃に、何を食べるか問題。

 気になるのは、食べ物の匂いで周囲の座席の人に迷惑にならないか?ということ。強い匂いを放たず、自分の手も汚さずに食べられて、そこそこお腹も満足し、なおかつ美味しいもの。おにぎりやサンドイッチほどはしっかり食べなくても大丈夫なとき、私は「カニかまスティック」と「チーかまスティック」に落ち着きました。ビール缶をプシュッとやりたくなるようなラインナップですが、ノンカフェインの飲み物と共に。何故なら、長距離の新幹線乗車中はトラベルミンを服用する必要があるので、カフェインやアルコールは避けています。

 大好きなグミ『ハリボー』を持参したとき、開封したら予想以上にグミの匂いが辺りに漂ったので、慌てて鞄の奥へしまい込んだことがあります。グミがクマの形で可愛いし、色んなフルーツの味があって楽しく、噛み応えがあるので乗車中に一つ一つ食べながら長く時間をつぶせると思っていたのですが。グミ臭が前後の席や通路を挟んで同列横の席にまで到達するほどの威力があったかは定かでなくとも、この匂いは気になる人は気になるだろうなぁ...と思いました。

 ならば、たまごボーロはどうか。匂いも少ないし、一口サイズで入るのでバラバラこぼして座席を汚す心配もない。ただ、どんくさい私は、たまごボーロを掴み損ね、床に落としてしまいました。すごいスピードでボーロが前の座席の方に転がっていってしまい、心の中で「前の席の人、ごめん!出来ればボーロを踏んだりされませんように」と祈るしかありませんでした。丸くて、転がりやすい食べ物も危険。

 世のたんぱく質ブームのおかげで、サラダチキンやカニかまが気軽に食べやすいスティックタイプ化して商品展開され、新幹線内おやつも格段に選びやすくなったように思います。低カロリーで腹持ちして、匂いもさほど強くない、おつまみ系たんぱく質はかなり優秀かと。

 出張帰りのサラリーマンが、新幹線の座席に着くやいなやテーブルを下ろし、プシュッと小気味よい音を響かせながらビール缶を開ける様子を、子供の頃から何度も見てきました。
 オンとオフが、車内で切り替わる瞬間。私は、この光景を見ることが好きです。

 今日も、お疲れ様でした。


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