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適応障害になった私が、両親へ綴る手紙。

はじめに


この手紙は、適応障害になり休職した私が、
一緒に暮らす両親に向けて送った手紙です。

新卒4年目。
4月から休職し、約1ヶ月が経ちました。
1ヶ月間、休んでいることはずっと両親に隠して過ごしてきました。
両親に、今の自分を否定されるのが怖いと思ったからです。
両親は共働きで、私が幼い頃から苦労して頑張っている姿をずっと側で見てきました。
習い事も留学も、自由に挑戦させてくれて、私立にも通わせてくれた両親には頭が上がりません。
ずっと隠してきたけど、もうそろそろ次に向けて踏み出したい
そう思ったので、この手紙を書くことにしました。

両親に向けて書いた手紙なので、
前提として説明不足な部分が多々あるかと思います。
ですが、あえて、そのまま載せてみます。

この手紙は、
自分自身がこれから生きていく上での戒めとして公開します。
自分をありのまま受け入れていくために。

光が差す先を信じて

両親へ


実は、4月からずっとお仕事を休職していました。
ずっと伝えたかったのだけど、口では上手く説明できない気がして、
悩んだ末、手紙を書くことにしました。
色々言いたいことはあると思うけど、まずは最後まで読んでくれるとうれしいです。

休職理由
休職に至った初めのきっかけは、朝起き上がれなくなったことです。
もう気づいていたかもしれないけど、3月くらいから少しずつ症状が出ていて、
家族のみんなが出て行く時間も、仕事を始める時間にも、目が覚めないまま寝てしまっていることが多かったです。
朝の物音は聞こえるけど、体は起きたくないと言っているようで起きれない。
起きても気力が出なくて、集中力も続かない。
机に向かって何かをするのが辛かった。
その時の口癖は、「消えたい。死にたい」で、
頭で考えるネガティブを打ち消すように、ボソボソといつの間にか呟いていました。
もう無理だと思い、上司と人事に相談して、休職させてもらうことにしました。

医師からの診断
休職前には、精神科を受診し「適応障害」の診断を受けました。
同時に、「ASD(自閉スペクトラム症)」の傾向が強いとも言われました。いわゆる、発達障害です。
ASDの特性を調べてみたけど、私に当てはまることが確かに多いような気がします。
障害レベルや日常生活への影響は人それぞれ異なるようで、
正式な検査はまだ受けれていないけど、
ASDと聞いたときは、不思議とショックは無くて、
なんだか原因不明の不調に診断名がついたような、変に安心した気持ちになりました。
私はこのままでいて良い、寧ろこれが自分だからしょうがないと、
ようやく「自分をよく見せること」を諦める理由ができたからだと思います。
諦めるって聞こえは悪いけど、実はそんなことはなくて、自分を受け入れてあげることじゃないかと思うのです。

「諦める」という言葉の定義を辞書で調べてみると、「いろんな観察をまとめて真相をはっきりさせること」とできてきます。
実際に、日本語の「諦める」と「明らか」は語源が同じと言われていて、「物事の真実の姿を明らかにすることで、やっと諦められる」というニュアンスが含まれています。
つまり、「本当の姿が明らかになると、ありのままを受け入れて憧れを諦められる」ということです。

「世界一やさしい「才能」の見つけ方」/ 八木仁平
休職期間中に撮った桜

この1ヶ月間、何をしていたか?
休職してからの1ヶ月間、3つを意識して過ごしてきました。
   1. とにかく自分を休める。
   2. 適応障害になった理由を考えてみる。
   3. 自分自身をもう一度知る。
1.はもう、見ての通り、達成です。
規則正しい生活を送れるようになって、目覚まし無しでも朝スッキリ起きられるようになりました。
2.については、このあと書きます。
3.も、ジャーナリングや本を通じて自分を整理してみて分かったことがあるので、「これからの生き方」以降で記します。

適応障害になった原因
私が適応障害になった根本原因は、「ありのままの自分」から逃げてきたことだと思います。
「人前で自分を良く見せようとする傾向が強いよね」
前にそう言われたことがあったけれど、本当にその通りだと思います。
私は、自己評価と他者評価の乖離が激しいです。
人には大抵「良い子」って言われるけど、家ではストレスや疲れが溜まって爆発してしまう。
仕事上はかなり謙遜しているけど、社内では良い評価をもらう。
逆に、家では自己評価が高いけど、家族からは訂正されることが多いよね。
そうやって、無意識に鎧をかぶって、人前で自分を良く見せようと必死で、出来ないことがあったら、何とか誤魔化してきたことが、結果的に、自分で自分を追い込んでしまっていたのだと思います
そういう自分が当たり前だったから、こうやって立ち止まるまで中々気づけなかったけど、いつの間にか「自分はできる人間」だと過大評価していたのだと思います。
そして当然、お仕事にも悪い形で現れてしまったということです。

<適応障害までの経緯>
社内の評価が良い → 任される仕事が増える(混沌とした状況下でパフォーマンスが下がる) → 1つ1つに対して考える時間・作業する時間が減る(原点を理解するまで動かない) → 誰かに助けを求めたり、具体的な作業ステップを確認する必要がある(共同作業を避ける、細かい点を気にして前進しない) → 目先のできることから手をつけてタスクが溢れてくる → 無理なスケジュールを立てる → 仕事とプライベートの境目が分からなくなる → 追い込まれる

()内は私の短所です。

これからの生き方
いつの間にか、自分の良い面ばかりを見て生きてきてしまったけど、
自分を誤魔化して生きることは、本当に私が大事にしたいことを失っていくことだと気づきました。
だから、これからは、ありのままを自分自身が認めてあげて、自分の価値観に従って生きていきたい、そう思っています。
私が大事にしたいこと(= 価値観)、それは4つです。
  1. 熱い想いを持って、夢中になって生きる。
  2. 自分の情熱を信じて、真っ直ぐ突き進む。
  3. 自分に対しても、人に対しても、表裏なく誠実に向き合う。
  4. ありのままで生きる。

1から4の順に、最終目的に向かって満たしていきたいです。

大学時代、情熱を持っていたこと

仕事について
今の仕事は退職します
今の仕事は、私の価値観にも、情熱を持てる事にも、生まれ持った長所にも、何にも当てはまらないからです。
私の長所は何かというと、下記のようなものだと思います。
  ・物事を秩序だて、正義感を強く持って取り組む。
  ・相手の気持ちを想像する。
  ・目的から逸れず、信念を持って行動する。
  ・自分や人の内面的な部分について、深く考える。
  ・一つ一つに丁寧に真剣に向き合う。
  ・相手に伝わりやすいように、視覚的に(ノート、文章、イラストとか)表現する。
これらの長所 × 価値観 × 情熱を持てる事 = やりたいこと で生きるのが理想です。
例えば、Noteに記事を投稿したり、Instagramにカフェを投稿することは、やりたいことに当てはまりそうな気がするので、すでに始めています。
色々行動してみて、あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら、軌道修正して、最終目的地に進んでいければ良いと思っています。
とは言っても、生きていくためにはお金が必要で、
やりたいことだけやって生きていけると今は思っていません。
やりたいことで生きていくためには、それの対価としてお金が発生するようなシステムを作る、もしくは、すでにあるシステムに頼る必要が出てきます。
自分が理想とするやりたいことはこれから少しずつ叶えていけば良くて、
まずは転職活動をして、「企業」というシステムに頼って生きてみたいと思います。
今、気になっている会社は、〇〇とか〇〇とかなので、そういう会社でお仕事を探しています。※ここでは企業名は伏せます。

これから頑張れる根拠
  「甘えではないか?」
  「また苦しいことがあったら逃げるのではないか?」
  「企業に勤めるなら、苦手なことくらいまたある。」
きっとそう考えると思います。
でも、自分の心の奥底から頑張りたいと決めたことはやり遂げられる、と過去の私が証明しています。
例えば、カナダの高校留学。
自分から中々入り込めなかったディスカッション授業。生徒同士でテスト採点があった時、英語が分からず間違った採点をしてしまい、クラスメイトに罵声を浴びせられたこと。授業が理解できない時に誰かに助けを求めること。友達を作るために拙い英語で自分から話かけにいくこと。
あとは、スターバックスでのアルバイト。
見知らぬ人に、フレンドリーな接客をすること。それぞれのお客様に応じた柔軟な対応。トラブルが発生した際の迅速な判断と対処。大人数での連携オペレーション。忙しい時間帯のマルチタスク。
どれも自分の苦手なことだったけど、頑張り続けて、何とか乗り越えることができました。
辛くても頑張れたのは、自分の価値観と情熱を持てることに当てはまっていたからだと思います。
苦手なことを乗り越えられたのは、自分の長所を活かして何とか対処してきた結果です。
だから私は、自信を持って言えます。
自分が考え抜いて決断したことは必死になって頑張れる、と。

直近の計画表
そうは言っても、今は実家暮らしで色々頼ってしまっているから、説得力があまり無いよね。。。
なので、一人暮らしをすることを目標に、直近の計画を立てました。
これに向かって、少しずつ動いていくので、見守っていてください。

・〜5月中旬: 退職
・  〜6月: 転職
・〜来年3月: 引っ越し(一人暮らし)

直近の計画表

やりたいことに責任を持って、頑張ります。

いつもありがとう。

家族旅行でみた海と空

さいごに


ここまで読んでくれた方は果たしていらっしゃるのでしょうか…?
もしいらっしゃったら、感謝です。
ありがとうございます。

この後どうなっていくか、リアルをまた報告しますね。

それでは、また!

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