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福岡の白銀世界!雪山登山ビギナーが英彦山の景色に息を飲んだ話


はじめに

はじめまして。nob1103と申します。
この記事では、昨年2023年12月23日に、友人と2人で英彦山(福岡県)の南岳に登頂した様子をお届けしたいと思います。

英彦山には窟(くつ、むろ)と呼ばれる、かつて修験道が修行した遺跡が49箇所あることがわかっているそう。写真はそのうちの一つ。現在は神社となっている。

さて、みなさん英彦山についてどれくらいご存知でしょうか?
あまり知らないか名前を少し聞いたことがあるくらいの方が多いのではないでしょうか。かくいう私たちも最近知ったばかりでしたが軽く調べただけでも深い歴史のある山だということがわかりました。

神仏習合としての修験道について調べていた友人が声をかけてくれて登ることにしたのですが、この英彦山は日本三大霊山の1つとされている日本を代表する主に修行者のための山です。

平安時代から朝廷に一目置かれた神聖な場所だったり、江戸時代には多くの修行者が集まり宿坊が800の宿坊があったと言われるほど盛り上がっていたそうです。

現代でも1つのエリアに800件も泊まれる宿のあるエリアは都心部くらいではないでしょうか。
そんな英彦山を神仏習合について知ることも兼ねて登ることにしました!

英彦山の歴史については長くなるのでこちらの記事でまとめています - 準備中

今回、初心者が英彦山を登った感想ですが、正直ヘトヘトに疲れました!!
全身で自然の厳しさと美しさを覚えつつ息を呑むような体験
が得られました!!

実際に登ってみて私たちが味わった英彦山の魅力を紹介し、登山ビギナーから登山好きな方まで登りたくなるように、安全に登れるように経験談をシェアします。

ボリュームがあるので3回に分けて記事を投稿しました。
この記事を読んでもらえれば英彦山の魅力や歴史、登り方まで大まかに把握できると思いますので良かったら最後までお付き合いください。

中腹から望む白銀霊峰。
見渡す限り白く覆われた秘境。
参道沿いに佇むノスタルジックなお店。

この記事の対象者

  • 登山に興味がある初心者の方

  • 雪山に登ってみたい方

  • 英彦山に登ったことがない方

  • 山伏や修験道、霊山としても関心のある方

結果を振り返ってみると、装備を含めて反省点がたくさんあり、ともすれば遭難していたかもしれない点もいくつかありました。天候に恵まれまくりました。。

そのため、「登山初心者の方が具体的にイメージするための事例」として読んでいただければ幸いです。

この記事で「英彦山に登ろう」と思った方は安全対策や準備をしっかりしていきましょう。

雪山なこともあるのか、下山ルートでは一人ともすれ違いませんでした。


今回の登山計画

さて、前置きが少々長くなりましたが、友人と計画した今回のおおまかな登山計画は、次の3つです。

  1. 「”南岳”山頂(標高1,200m)登頂」

  2. 「”四王寺の滝”で氷瀑を拝む」

  3. 「日没までに下山する」(初めての雪山登山なので無理せず挑戦する)

まず、英彦山には中岳・北岳・南岳の3つの峰があります。
中岳の頂上には英彦山神宮という神社の本殿があり、そこを目指したかったのですが、社殿の修復工事のため令和7年12月までは入山が規制されており、選択肢は残る2つのどちらかでした。

北岳と南岳の2つのうち、南岳山頂を目指した理由は
「3つの峰のうち最も標高が高いこと」
「多くのスポットに立ち寄れる登山ルートが組めそうなこと」 
でした。


結果と感想

結果:

  • 南岳登頂成功!

  • 四王寺の滝の氷瀑も拝めた!

  • 雪山登山の成功体験を積むことができた!(近年稀に見る積雪量だったらしい)

  • 総合時間:6時間47分(休憩含む)

  • 総移動距離:6.4km

  • 高低差距離:上り723m,下り728m

  • 総消費kcal:1,256kcal

感想:
【よかったこと】

  • 数々の感動

    • 日本の(福岡の)景色とは思えないほどの絶景、非日常の景色の数々に出会えたこと

    • 友人とその体験、感動を共有できたこと

    • 企画してくれた友人に感謝

    • 修験道のご年配者が元気すぎる

  • 地元福岡の文化について学ぶことができた

    • 今回の登山を通して、英彦山(窟)と修験者の文化を少しだけ窺い知れたこと

体力的にはなかなかハードな行程でしたが、それを上回るほど感動的な体験を積むことができました。初めて見る壮大な雪景色、圧倒的なスケールの自然の数々。

自分という存在がいかに小さいか、自然のもつエネルギーの大きさ。そして、道中いくつかの遺跡を巡ったことで、英彦山の歴史も少し知ることができました。

かつての修験道者たちの歩みが今も感じられる、そんな場所でした。

絶景すぎた。

英彦山登山のきっかけ

きっかけは友人からの誘いでした。(A君)
A君は仕事をしながら世界を旅していて、仏教の教えを学んでいます。
海外のお寺で短期出家を経験し、実践的な瞑想を僧侶から教わるなど、とても興味深い活動をしており、昨年は主に日本国内の修験道ゆかりの地を巡っていたようです。

A君と私は共に福岡出身の同級生で、私は今も福岡に住んでいるのですが、昨年末にA君が帰省するタイミングで一緒に英彦山に登らないかと誘ってくれました。

英彦山は名前を聞いた事がある程度でしたので、正直自分が登ってみるなど思いもよりませんでした。ですが、山の歴史、環境、標高、登山コースなどを調べるうちに興味が湧き、計画を立てることになりました。

さらに調べていくうちに、どうやらかなりの量の雪が積もるらしいことがわかり、雪山の経験は無かったため多少の不安は感じたものの、それ以上に登ってみたい好奇心に駆られました。

その後友人から「条件が整えば、氷瀑の絶景が拝めるらしい」と聞き、期待MAXで当日に臨みました。

※ちなみに私の登山経験はというと、それまでに九重連山(大分県)に何度か登ったことがある程度で、特に登山装備らしいものは持ち合わせていない、完全初心者です。笑


事前に準備しておくこと

【必須】
「YAMAPアプリに登録する」
遭難しないためにも、これは必ず準備をしましょう。

事前にアプリと地図をスマートフォンにDLしておけば、GPSから現在地と進路を確認できます。これがないと、よほど山を知っている人でない限り絶対迷います。

また、安全に楽しむためにも、事前の情報収集や時間配分を考えておきましょう。

  • 地図をダウンロードしておく

  • 基本的な操作方法を知っておく

  • 事前の情報収集、登山計画(アプリで作成可能)

【できれば】
「自分の体力を把握しておく」
手始めに近所の低山を登ってみると良いと思います!

「英彦山の歴史について調べておく」
英彦山の景観の美しさだけでも十分なのですが、予備知識があれば目の前の世界がさらに広がると思いました。


前日譚

前日夜 ~ 登山に備え夜にスリランカ創作料理を食べて気合を入れる
仕事を終え、20時ごろ友人と合流。
積もる話を交わしながら、ひとまず私の自宅に移動してから、夕食は何にしようかと、お店を探すことに。

友人は久しぶりの福岡への帰省だったので「もつ鍋にしようか」と話していたのですが、年末のしかも金曜の夜、流石にどのお店もいっぱい。。

しばらくGoogle MAPで自宅の近所のお店を漁っていると、何やら奇抜なお店が目に留まりました。笑

お店の入り口の看板。
おそらくお店のオーナーの方。この情報量の多さ。笑
ちなみに今回訪れた「錫屋」の反対側「蘭館」では
「スリランカカレー鍋&しゃぶしゃぶ」を出しているそう。

「スリランカ風うどん&おでん」この響きもさることながら、Google MAPに掲載されていた写真が尖りすぎていて、めちゃくちゃ面白いやんということで電話してみることに。

運よく予約なしでOKだったので、即家を飛び出して向かいました。

Googleに掲載されていたオーナーさん(?)の写真は、なんとお店の前の看板にも。笑 そして「完全個室」という響きは怪しすぎる。笑
一体どんなお店なのかと期待を込めながら入店すると、和モダンな内装にエスニックな香りが漂う。はっちゃけた写真とは裏腹にとても落ち着いた雰囲気です。

丁寧な日本語での接客と、おしぼりの温かさでホッとしながらメニューを眺めると、料理だけでなく飲み物にもスパイスを使ったものが。
スパイスが好きな私としては、すごく嬉しいラインナップ。

お店の名物である「スパイスうどん」と「スパイスおでん」を注文しました。待っている間にすぐ食べられる物をと、ナッツも注文したのですが、香り豊かで新しい味わい。とても好きなフレーバーでした。

しばらくすると、待ちに待ったうどんとおでんが到着。

スリランカうどん
スリランカおでん

これは本当に美味い!!
スープはしっかりとダシをとってあるので味わい深く、スパイスカレーならではの豊かな香りとココナッツミルクのコクも楽しめる。

友人と、彼の近況や翌日の登山の話などをしながら、ホッと暖まる料理に舌鼓を打ちました。

お店の方に伺うと、約1年半ほど前にオープンされていて、その前は日本料理を出すバーだったそうで、ほぼ居抜きの内装をアレンジしたとのことでした。カウンターから覗く外の灯りも相俟って、金曜の夜にぴったりのムードでした。

キルビルに出てそうな内観のスリランカ創作料理屋で明日のエネルギーも十分蓄えたので、そのままスーパーへ行って明日の買い足しへいきました。

その後、帰宅して荷物チェックをして、ガスコンロをチェックして...完璧すぎて夜神ライトの面持ちで「計画通り」だ。とほくそ笑みそうでした。

友人とは久々だったので帰宅してからの雑談もついつい積もる話で盛り上がってしまい、早く寝るつもりが日付変わってました。笑

結局、朝寝坊する

はい、言わんこっちゃないですが、完全に寝坊しました。
薄々アラームの音を意識していたのですが睡魔に勝てませんでした。
少しバタバタしながらも手早く準備を済ませて、いざ出発!

ついに出発!したが

登山口の直前でハンドルを少し奪われヒヤッとする
福岡市内から車で移動し、英彦山神宮の駐車場「銅の鳥居駐車場」を目指します。当日は雪が降るとの予報だったので、一応積雪を想定してスタッドレスタイヤのレンタカーを準備していました。

道の周りに積もっているものの、添田町までの道のりは問題ありませんでした。

添田町までの道。
除雪車や地元の方が雪かきをしてくれたのかはわからないが、路上は問題なく進めた。

約1時間で英彦山神宮のふもと、添田町に到着。

英彦山駅の辺りから国道500号線に入ると、すぐに峠道でした。
そして電光掲示板には「積雪注意」の表示が。そこからの移動距離は約6km、10分程度の距離

半分くらい登ったところから急に雪道となっていていました。

上の地図のルートを約半分ほど登った辺り。
ふもととは打って変わって、路面の雪が固くしまって氷状になっていた。

ところどころで停車しハザードを炊いて、タイヤチェーンを装備している車が。そこから程なく進むと、ある場所を境に突然路面が凍った地帯となり、また勾配がきつくなっていました。

スピードを30km/h程度まで落として、アクセルとハンドルの操作を慎重に行いながら進んだのですが、それでもところどころスリップしそうになりました。

幸い周囲に車はいなかったことと、完全にグリップを失うことはなかったので結果オーライでしたが、危なかったです。

このシーズン(12月後半)は「スタッドレスタイヤ」+「チェーン」を必ず用意しましょう。

なんとか無事に駐車場に到着
胸を撫で下ろしながら、装備をまとめて、英彦山神宮へと向かいます。

英彦山神宮駐車場(銅の鳥居)
意外と停められる場所が少ない&雪でスリップしやすいので注意。

【余談】
ちなみに、添田町および英彦山神宮がライブカメラの映像をリアルタイムに配信してくれており、現地の天候を映像で確認できるのでとても助かりました。 英彦山に向かわれる際には、ぜひチェックしてみてください。

いざ英彦山へ!


主要な場所を巡れました。

【登山口からのコース】

駐車場〜英彦山神宮 奉幣殿まで

駐車場に到着すると、まずは登山口である「英彦山神宮奉幣殿」を目指します。 奉幣殿までは、英彦山神宮の表参道の石段を歩いて登る方法と、スロープカーに乗車する方法があります。(ふもとの「花駅」と社務所近くの「神駅」の2駅)

今回は、時間の都合(寝坊)でスロープカーに乗車しました。
運行中、乗車員の方が教えてくれたのですが、昨年2023年3月に車両をリニューアルしたばかりとのこと。友人と「綺麗な車両だね〜」なんて話ながら乗ったのですが、思いがけないタイミングで新しい車両を体験できてよかったです。

もう一つ、その方より教えていただいたことは
秋の英彦山は山全体が紅葉で色めいて、例年多くの観光客で賑わい、スロープカーも満員、鮨詰めどころか1時間待ちが続くほどだったそうなのですが、ここ数年は気候変動を主な原因として、葉が色づかなくなってしまい、観光客、登山客、英彦山神宮への参詣者がずいぶん減ってしまったとのこと。

確かに近頃は異常気象のニュースを多くみるようになりました。
全国の景勝地にも、同様の状況にある場所は多くあるのかもしれません。

このスロープカーに話は戻りますが、ぜひ一度、雪のシーズンに訪れて乗ってみて欲しいです。

神社らしい御簾(みす、すだれのこと)などがあしらわれた内装、周りの雪景色に差した朝陽の景観は神々しい雰囲気で、一瞬で目も心も奪われていました。名残惜しいほどあっという間に終点に到着です。

花駅から乗車。
ちなみに駅構内には、アイゼンを外さないと入れません。
御簾(みす)神社の社殿にもあしらわれている調度品。スタイリッシュ。
車窓からの眺望は抜群。
前後左右が画像のように窓開きなので、全方向眺めることができる。
しかし紅葉のハイシーズンは人が多すぎて景色所ではないという話も伺えた。

終点の神駅を下車し、少し石段を上るとすぐに英彦山神宮の社殿(奉幣殿)があります。

ここで雪に覆われた境内、社殿と山奥へ続く階段が見えてきて英彦山の山登りの始まりを感じて、わくわくして来ました。早く起きた甲斐がありました(寝坊したけど)。

まずは奉幣殿にお参りして道中の安全を祈願し、出発しました。

赤い社殿が「奉幣殿」で、画像中央の鳥居の山道を登った先が登山口。
「奉幣殿」は修験道時代の霊仙寺の大講堂で、現在の建物は元和2年(1616年)に建てられたもので国の重要文化財に指定されているそう。(英彦山神宮HP)

社殿向かって右側の石段から、英彦山へ登ることができます。
神社の境内もかなり雪が積もっていましたが、一歩山道に入るとそこは辺り一面白銀の世界。喧騒を離れた静けさと相まって完全に別世界でした!!

この日の数日前に寒波が到来していたためか、木の葉に厚く雪が積もりこうべを垂れていました。
そしてその木々が重なりまさに「雪のトンネルのような林道」を通ってのスタートでした。

見渡す限りの雪。これまでにみた事がない世界が広がる。

【余談】
中岳と中岳山頂の上宮について
「今回の目標」でも触れましたが、最も標高が高い中岳は、山頂に鎮座する上宮(本殿)の修復工事のため令和7年12月(予定)までは入山が規制されており、立ち入ることができません。

奉幣殿のある境内に修復工事に関する趣意書きと協賛者芳名の看板が建てられていたのですが、それによると現在の本殿は1842年(天保13年)頃に再建され、1932年の修理を経て約180年の歳月が経過しているため参拝に支障をきたすほど老朽化が激しいとのこと。

そして驚くことに「総工費7億円、それ以外の山中の社殿なんかを含めると数十億はかかるで」と書いてありました。

確かに、山頂での施工や素材の運搬だけでも非常に困難な事は想像できます。きっと施工関係者の方々は一定期間山頂に住み込みで働かれるのだろうと考え、それだけのお金が必要なことにも納得し、同時に保存に携わっていらっしゃる関連団体の方々の苦労を偲んで敬意を表してその場を後にしました。

登って降りるだけでも相当体力が必要ですから、並大抵のことではないです。

奉幣殿の脇に掲示されていた看板

表参道について
銅の鳥居駐車場〜奉幣殿までの表参道沿いには、松養坊・増了坊といったかつて修験道にゆかりのあった宿坊跡らしき建物や庭園が現存されています。

今回は時間がなかったためゆっくりみることができなかったのですが、Googleマップの口コミを見ると見学イベントも開催されているようなので、いつか機会があれば行ってみたいです。

山道には画像のような修験道の寺社のほかに、宿坊跡がいくつも立ち並んでいる

登頂してみて

画像のようなルートをひたすら歩いて2時間半少し、ようやく登頂できました。帰りはクタクタで足を何度も止めては動かしを繰り返しました。

「鎖場」と呼ばれる、傾斜が険しい箇所が何箇所もありました。
ロープや鎖に捕まって登る必要があるため、滑りにくい手袋は必須。
昔の人たちはこれをどうやって登っていたのか。

帰り道に「禊やったね」と友人に話しかけましたが、山登りというより修行のような一面もあったなと振り返った今でも思います。

下山ルートもアップダウンが激しかったのですが、神々しい自然を拝めてひたすらに心が癒されました。

まとめ

登ってみないとわからないことが多いことを体感しました!
普段山登りをしなかったのでヒヤリとした場面もありましたがその分だけ登った甲斐を感じられました。

また今回初めて修験道と呼ばれる英彦山に登ってみてこれは登らないと絶対にわからない感覚のようなものを体験できた気がします。
決して誰でも簡単に登れるよというものではないのですが、江戸時代は賑わい、神仏習合としては平安時代あたりからつづくと言われるだけあり、時代の雰囲気が残っているすごい場所なので、ぜひ機会があれば挑戦してみて欲しいです。

英彦山は四王寺の滝以外にも色々なスポットがあり、ここでは書ききれませんでした。そのため、通ってきたルート別にこの記事の続きとして紹介していくのでぜひ読んでみてください!

ふもと近くの林道
英彦山参道入り口

他の記事(準備中)

順次公開するので、もうしばらくお待ちください。

次回:「梵字岩」〜「四王寺の滝」〜「南岳山頂」

次々回:「材木石」〜大南神社(大南窟)〜鬼杉〜玉屋神社(玉屋窟)〜下山

【最後に】
現在、X(Twitter)では神仏習合に関して学んだことや実践したことなどを友人と一緒に発信しています。
過去にお手軽にひらがなを神代文字に変換するサイト(神代文字変換メーカー)など作っています。
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