子どもの心とコーチング「自分たちでゴールを描くことの大切さ」~熱田神宮から伊勢神宮まで歩いて旅する138kmの挑戦より~
こんにちは。EDUCAMPの曽雌です。
先日、子どもたち15名と一緒に熱田神宮から伊勢神宮まで、距離138㎞の道のりを歩いて旅をするプロジェクトに挑戦しました。5泊6日の6日間、ぶっ通しで各地に宿泊しながら子どもたちが歩いていく冒険プログラムです。
詳しい途中経過はこちらのインスタグラムの投稿から見れます。
6日間もかけて冒険をしていると、様々なドラマが起こります。一人ひとりの思いがあふれ出し、言葉にならない葛藤が生まれ、ぶつかり合いが起こったり、意見がまとまらないまま話し合いが続いたり、それでもみんなで協力したいと思えるようなチームが生まれていく。
まさに人間の本質的な部分を考えさせられるプログラムです。
僕自身も子どもたちを見ていて感じたことはたくさんありますが、その中でも強く感じたのが「自分たちでゴールを描くことの大切さ」についてです。
実はここが、子どもたちが一番時間をかけて話し合っていた部分です。
チャレンジも中盤に差し掛かり4日目あたりになってくると、子どもたちは段々と終わりを意識し始めるんです。
そこで出てくた気持ちが「悔いなく終わりたい!」という心の中の気持ちです。
「このチームみんなで悔いなく終わるにはどうしたらいいんだろう?」
「一人一人が本当にやりきった!と思えるように終われるにはどうしてたらいいんだろう?」
実際なところ、138㎞を歩いて旅をするだけで大きな挑戦です。大人でも正直かなり過酷な挑戦でしょう。
それでも子どもたちが見ているゴールは、ただ歩き切ることではなく、どんな状態でゴールしたいのか?というその先なんですね。
5日目の夜、一人一人が自分の気持ちを話し出し、一人一人が自分にとってのチャレンジを話し出す。
この段階で、子どもたちのゴールはただ歩き切ることではなく、チームとしてどう在りたいのかというチームのゴールに変わっていったんです。
「私は、普段人と仲良くなるのに、2か月ぐらいかかってしまう。だからたった5日でこんなに仲良くなれていることが信じられない」
「みんなが精一杯頑張っていることが伝わってくる。だからもっとみんなの気持ちが聞きたい。今、みんながどう思っていて、何を感じているのか」
「最初は途中でリタイヤするかもしれないって思っていた。でも今はみんなで悔いのないゴールをしたい」
「自分たちならできると思う」
子どもたちはこんなにも力があるんだ。
いや、人間の底力って本当にすごい。
そう思わされる光景です。
子どもたちがずっとこだわっていたのは、
「チャレンジのゴールは自分たちで決めるものだ」
という気持ちです。
138㎞を歩き切るという結果が決まっていたとしても、どうやってたどり着くか、どんな状態でゴールするのかは自分たちのもの。
本当にチャレンジが自分事となっていた証拠ですね。
僕ら大人にとっても考えさせられるものがあるな~と強く思いました。
本日はここまで!
曽雌
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