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上級ウェブ解析士認定講座開催

上級ウェブ解析し講座を開催した。(2019/7/17)

ウェブ解析士講座開催記事はこちら

上級ウェブ解析士認定講座の詳細は、またの機会にじっくり記事にするので、ここでは開催した感想を記載する。

今回の受講対象者は、ウェブ相談の受注側企業で、小規模店舗ルート営業、大規模チェーン店、ウェブ担当者など、事業会社側に勤めてる方々がメインだった。

ウェブ解析士協会は『ウェブ解析を通じたウェブマーケティングの民主化』なるものを掲げている中で、上級ウェブ解析士認定講座にウェブ相談受注側の3大ネット企業と言われるウェブコンサル、ウェブ制作、ウェブ広告代理店の企業ではなく、ウェブ相談発注側企業である事業会社の方々が。ウェブマーケティングに力を入れることは、とても喜ばしい。

ウェブ相談受注側とウェブ相談発注側の、「悪意のない食い違った合意形成」は、生産性を著しく下げてしまう

発注側、受注側お互いが合意をした施策のはずなのに、お金と時間ばかりがかかってしまい、成果が得られないといったことをしばしば聞く。

私は、発注側の問題として、以下が挙げられると考える。

・ウェブ会社にお願いしたら、成果を出してくれる

・事業会社のことは理解しているはず

・私は、よく理解しないままでも大丈夫


受注側の問題として、以下が挙げられると考える。

・事業会社の窓口が、リテラシーが低い

・事業会社の窓口が、事業の成果を出すことをコミットしない

・事業会社の窓口が、問題点を理解しておらず、何がしたいのか分からない


このお互いの不一致のままプロジェクトが進んでいくことを、私は、「悪意のない食い違った合意形成」と呼んでいる。

お互い、良かれと思って考えて、議論して施策を遂行しているのだが、結果、成果が得られず、時間を大量に使い、投資を膨大にし続けることになるのだ。

では、「悪意のない食い違った合意形成」を回避するために?


受注側と発注側がより深いコミュニケーションをとることにつきる。

それは何かというと、受注側は、発注側が何で困っているか?、何を成し遂げたいのか?を理解すること。発注側は、受注側が、どんな強みを持っていて、自社に活かすべきところは何か?を理解すること。

このお互いがお互いを理解しようとすることで「悪意のない食い違った合意形成」は回避できるのだが・・・。

果たして、このレベルだけの思考で、回避はできたとしても、事業の成果に導くことはできるだろうか?


さらに、「悪意のない食い違った合意形成」を回避し、「お互いの成果が上がる合意形成」を行うには?


ウェブ解析士協会の講座では、ウェブ解析の根拠を持ってウェブマーケティングを立案し事業の成果に繋げることとし、一貫して事業の成果へコミットしている。カリキュラムでは、当然アクセス解析の内容が盛り込まれているのだが、アクセス解析ができる人を育成するということではない。アクセス解析ができることは、当然であり、それをいかにして、事業の成果に結びつけるのか?を考えることができる能力開発に重きを置いて設計している。

その章立てはこちら

DAY1

1.上級ウェブ解析士とは

2.コンセプトワーク

3.カスタマジャーニーマップ

4.計画立案

5.KPIと指標の設計

6.中間課題について

DAY2

1.中間課題ワーク

  (プロジェクトフォーラム/ウェブマーケティング計画書/施策評価シート/改善・設計の提案書/解析設計指示書)

2.全体傾向の解析

3.参照元の解析

4.コンテンツの解析

5.レポートの設計

6.修了レポートについて

上級ウェブ解析士講座概要はこちら

 つまり、DAY2の全体傾向の解析に入るまでは、環境分析やユーザーニーズの把握、計画立案、KPIと指標の設計、ミーティングの進め方、ウェブ施策を行なった後の成果の計画、施策を打った後のウェブ解析評価の設計、さらにもっと精度を高めるためのウェブ解析指示書と、クライアント企業(発注側)への理解促進や、人、組織を動かす、ところに重点が置かれているのだ。


 話によると、これまで、法人会員としてウェブ解析士取得を推奨する企業は、3大ネット企業ばかりだったようだが、最近では事業会社が増えているとのこと。それこそ、IE、Microsoft Edge、Google cromeなどブラウザの種類さえも理解できない人たちが、受講しているようだ。

この、上級ウェブ解析士講座のカリキュラムは、まさしく事業の成果を導くことを満たしてくれる内容になっている。


より高次な課題をエレガントに解決するために

より高次な課題をエレガントに解決るすために、私たちは何をするべきか。目の前にある悩み、課題は解決できる。しかし、新しい悩みや新しい課題を見つけるのが難しい。より高次な課題とは、数多くの誰もが共感できる課題である。

課題の昇華4つのステップ

・For me 自分のため

・For us 私たちのため

・For you あなたのため

・For society 社会のため 

当然、最初から社会のために何ができるのか考えようとしても、なかなか出てこない。私は自身の課題を昇華させるには、自分のやりたいことはやる、やるべきことをやりたいこととして変化させる、相手のやりたいことを察知する、相手がやりたいことと自分のやりたいことを共通化する、相手と一緒に社会のことを考えるとしている。

エレガントに解決する

お金をかけずに短時間で効率良く解決したいですね。しかもカッコ良く素敵に。なので日本語で上手な表現がなく、この言葉を使うようにしている。

エレガントな解決策は、誰もが動きたくなり、参画したくなるものであることが条件である。

エレガントな解決策とその効果

・メッセージ性がある / 相手に伝わりやすい

・根拠がある / 相手の納得感がある

・相手と一緒につくる / 相手の責任と義務が発生する

・失敗する状況を事前に決める / 失敗する状況が立ちはだかっても想定内として受け止めることができる

・失敗する状況を乗り越えるため方法を決める / 失敗する状況が立ちはだかっても打ち手は準備されているので行動すれば良い、あわせて、ここまで考えているののかと、関係者へやればできると効力感を与えることができる


全員、合格

上級ウェブ解析士講座、受講生は、事前課題、中間課題、事後課題の全てを提出し、見事に合格し上級ウェブ解析士となった。

是非ともウェブ解析の根拠を持ったウェブマーケティングの思考を持って、自社、クライアント企業の成果を導いてほしい。


受講者からの声

・日頃、グーグルアナリティクスを使うことが滅多にないのだが、楽しく扱えるようになりました。アクセス解析ばかりと思ってたけど、ビジネスの分析や、ユーザの分析、レポーティングの仕方など、ウェブマーケティング以外でも活用できると思いました。

・ウェブマーケティングには自身があったが、独学で成果を導き出していた。本来であれば、ウェブリテラシーに乏しい方や、インフラ部門と良好で円滑なコミュニケーションをするべきだったが、伝えることができず、自分で業務を行なっていました。体系立てられた思考を得ることができたので、これまで以上に働きかけていきます。

・カスタム変数で、ユーザーをビジネスにとって意味のある顧客として解析する方法は、とても興味深かった。早速活用したい。

・次回、自社のウェブサイトで同じ内容を行なってほしい。


など、とてもありがたい言葉をいただいた。

ますます『ウェブ解析を通じたウェブマーケティングの民主化』を進めていくべき精進していく。

ウェブ解析士協会HPはこちら