貧困で肥満?
今回はものすごく深刻な問題だなと思った記事について書いていこうと思います。
イギリスでは今420人の子供が貧困で悩まされていて、この数はイギリスの子供の3人に1人という数になります。「子供の貧困」の定義が全国平均所得に基づいた相対的なものなので、そこまで驚くことではないです。なので平均所得の60パーセント以下の世帯の子供は、貧困に分類されてしまいます。経済的に好転している世帯でもその他大勢の世帯がもっと好調なら、「貧困」ということになってしまいます。貧困というより、不平等を測る一種の基準になっています。
そしてイングランド(英国全体ではない)で170万人、20%以上の子供が深刻な貧困とみなされていて、給食費免除になっているそうです。この資格を得られるのは年間所得が日本円で約110万円以下の極めて低い家庭です。ここにはパートタイム勤務のひとり親家庭などの家庭が含まれます。今回の新型コロナウイルスのパンデミックがこういった状況を悪化させてしまいました。
子供の貧困は矛盾を抱えています。イギリスの子供の5人に1人は11歳までに肥満と判定されてます。これは貧困との相関関係が大きいです。もっとも貧困が深刻な地域では、肥満児の割合が軽度の貧困地域の2倍にあたります。言い換えれば、貧困は食料不足というよりも粗悪な食生活をもたらすために相関関係があるとのことです。
イギリスでは、「砂糖税」の導入で砂糖入りの飲料に課税をしてきて税収は増え、製品から砂糖の分量を減らす会社も出てきており、ある程度の飲料の売り上げは下がりました。ですが、貧困で肥満の子供たちにこの政策が行き届いているのか、それとも今まで通り砂糖摂取をしておりより多くのお金を払うだけになっているのかは明らかになっていないそうです。
この問題は、解決方法が見えておらずなかなか解決は難しい問題です。多くの人が良かれと思ったことでも逆効果になってしまったり、ほかの問題につながってしまったり、社会問題というのはとても難しい問題です。ですが、多くの人がこういった問題に興味や関心を持っていただけたら、少しずつ改善していくと思っています。皆さんでより良い社会を作っていきましょう!!
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