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【選択的シングルの時代】生涯独身という選択

私は今世で結婚することはないだろう。
そもそも結婚しようなんて考えたこともない。それは私がゲイだから、という事もあるだろう。近頃の世界では同性愛者を受け入れる体制が整っていて、マイノリティーに対する差別も緩和してきている。それに伴って同性婚やパートナーシップ制度ができている国や地域もある。それはそれでいいことだと思う。だからといって私が同性婚をしてみようかな、なんて気持ちには一ミリもなってないんだけど。

一人の人を一途に死ぬまでずっと愛し続ける、
添い遂げる姿は美しいと思う。でも人間、ほんとに一人の人で満足できるの? って疑ってしまう。こんなこと言っている私だけど、20代の頃はずっと一緒にいたいって思っていた。一人の人を好きになったらよそ見をせずに、ずっと好きで愛し続けられる、自分は一途な人間だって思っていた時期もあった。でも仕方がない。20代は特別な存在、特別だと思ってくれる存在を追い求める年代だから。まだ真実の愛があると夢見ている年頃だから。

実際に彼氏ができた当初も、
彼のことを大事に思って他の人からアプローチされても見向きもしなかった時期もある。いや、見向きもしなかったんじゃなく、見ないようにしていただけ。でもね、そんなの長くは続かない。どんなに好きでも数ヶ月立ったら飽きてきて、新しい人を味わいたくなってくるのよ。私が飽きやすい人間だというのも少しは影響しているかもしれないけど。

どんなに幸せそうに見えるカップルや夫婦でも、
相手が知らないところで浮気や不倫など、隠れて火遊びしている割合はかなり多いんじゃないかと思うのだ。あれだけ映画やドラマや小説など多くの作品で描かれているんだもの。物語の世界だから、ではなく、現実にあるからこそ物語でも描かれるんじゃないだろうか。浮気や不倫をしている人が現実で少数派だったとしたら、作品で描く数は少なそうだ。それともあえてそういうのを描くことで、潜在的な欲望をくすぐっているのかもしれないけど。

昔は独身でいることが恥ずかしい時代だった。
結婚できない男女は人間として欠落しているんじゃないかとみなされる時代だった。独身貴族なんてかなりの少数派で、結婚するのが当たり前の時代があった。でも時代は変わって 2024年にもなると、戦略的に独身を選ぶ人が世界中で増えているらしい。

自分らしく自由に生きるために、
結婚は必ずしも最善の選択ではなくなっている。逆に結婚は長い目で見ると、独身の人よりも不幸を感じやすいというデータも出てきているくらいだ。お独りさまは今や孤独なものではなく、充実した人生を送るための選択肢の一つでもある。

ようやく時代が自分の考えに追いついてきたな、
という感じがしている。大きく出過ぎかもしれないけど、昔から生涯独身でいいじゃんと思っていたところに、同じように感じる人たちが世界中に現れてきた。マイノリティーだったのが、今や立派なマジョリティー。

独身が良いからとはいえ、
老人になったときに寂しいお独りさまにならないように、ゆるくつながる友人やコミュニティーを持ったほうが良いらしい。今は一人が平気だとしても、老人になったときも同じように平気と感じるかは分からない。独身を謳歌するなら、独身として生きる戦略を今からいろんな意味で準備する必要がありそうだ。

2023 / 6 / 8


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