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気になった人は会えるまで諦めない【Sequin in a Blue Room】

マッチングアプリって相手の顔が分かるから、イケるかイケないか判断できるところがいいと思うの。
セックス目的だけのアプリがあるのか知らないけど、そういうのって体だけしか載せてなかったりするから、この体にどういう顔が付いてるのかわからない。

どんな人か分からないなら、危なそうな人なのか怖そうな人なのかも分からない。
実際に会って初めてその人の顔を見ることになる。
タイプじゃなかったり詐欺ってたりしても、顔を見られた時点でちょっと後に引けない気がする。

セックス目的だからそういうのは気にしない人ばかりだったら成り立つだろうけど、それはそれでリスクがあると思うの。
主人公のように変な人に目をつけられたら大変。
たいがい会ってるのは 40歳以上の中年ばかりだけど、この人おじさんが好きなのかしら。
それとも声をかけられれば誰でもいいのかしら。

リスクはあるけど、同じ人とは 2回目はやらないって決めて出会うとしたら、ある意味いい刺激になりそう。
でも私はそこまで勇気がないから、誘われてもコトに至ることがなさそうって分かってるのが辛いところ。
だからセックスパーティーなんて余計行けないわ。一人では。

色んな人とヤりまくって特定の相手を持たない主義の人も中にはいる。
主人公のように 1人 1回しかヤラないって決めてても、ある日忘れられない人が現れて、勝手にのめり込んでいくこともあり得る。
その人にもう一度会いたくて、もう一度あの興奮を味わいたくて、自分に決めたルールを曲げてでも、その人を探すために危険な場所に踏み込んでいったりする。

変なおじさんに目を付けられても、その人の情報を掴むためにリスクを犯す。
一目惚れというか恋というか、その情熱が突き動かす衝動ってどこまでも行けちゃうのね。

苦労して探し出せたとしても、一緒にいられるかなんてわからないし、すでに相手には特定の人がいるかもしれない。
熱烈な片思いはあえなく砕け散るかもしれない。
でも好きになった人のためにってやれちゃうのが凄いところ。
若いからこそ燃えやすいのかしら。

作中に出てきたアプリの起動のアニメーションが上手くできてて気に入った。
実際にあるならちょっと覗いてみたい気もする。
いろんな男の麗しい体が一覧で見られるってなかなか無いもの。

Sequin in a Blue Room / 2019

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