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【詞】あの子

忙しくなる景色や飾る嘘で伸びる影
部屋に差し込む光の線
埃の目立つ中でただ
心の淵をなぞって記憶の中の人の背を見つけた
会話をしたかったけど、言葉が浮かばない
何も返せない

ぬるい風と雨降りしきる駅
これからのことと希望 傘を差して待っていた
あなたは来ないから ふいに傾く雨よ
それが最後だ


忙しくなくなる景色に歩く街の影と飾る笑み
部屋から消えてく光の線
埃を掃いた僕はまた
夕方の淵をなぞって記憶の中の背を見つけた
もう帰らない日を

ぬるい風と夏降りしきる街
これからの希望をただ まっすぐにただ眺めていた
ふいに傾く夏の跡を今でも思い出す
それが最後だ


微かな戸惑い 少し憂い
下る帷に涙の味
何年後かのあなたの背が見えたなら

微かな戸惑い 少し憂い
下る帷に涙の味
何年後かのあなたの背が見えたなら



詩集 "ときめく" より


こちらの詞は、今から3年ほど前に原型になる詞が出来ていて、
noteに投稿するにあたり、文章を修正したものになります

"忙しくなる景色や飾る嘘で伸びる影"
この部分はリズムを意識しています

また、"忙しくなる" が2回目では "忙しくなくなる" に変わっていて、ここで時間の経過をイメージしていたりもします

別れがテーマになっています
"ぬるい雨と雨降りしきる駅〜" というところは
駅で待っていることを表しています


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