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雑閑

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2020年5月の記事一覧

不透明に穿つ月明かり

向こうへ満ちるは勇気ばかり
不毛で良いつらぬく気がない
嘘、不誠実、悪口、わたし
無等星偽わる罪は無し

いつのまにかに
雲上にいるは薄い朝陽

知るのは痛み
ふとした瞬間によみがえる
胸の奥の痛みがこみあげる
いつも会いたいと呼びかける
まだ粗い、心は、ひとみに宿る

あなたたちの存在はわたしの重力源
あたたかい光のみなもとは影を垂らし
やわらかい影をわたしは重たく引き摺る

敵ではないよ
ふた

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くらいくろいガスの中で星は

くらいくろいガスの中で星は

ああ……どうか
さびしくなってしまう前にひとりにしてくれないか
きっとだれもいない街のほうが
ずっとさびしくないのだ

スポットライトも明るい夜更けも今は要らない
だれもわたしを見ていなくても、どこかで星が灯っているならそれでよかった

明日もあの星は同じように輝いているだろうか?
もがくみたいに手を伸ばしたけど
掴んだはずだったものは泡なんかよりも呆気なくかき消えて
明日の自分なんかには頼れない

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