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セレンディプティが9倍発生する、蔵書2000冊超のボクの読書術

ボクは6冊を除いて、すべての書籍を電子化(自炊)して保存しています。

蔵書を正確に数えたわけではないのですが、PDFファイル数だけで見ると、2709あります。この中には雑誌の特集記事の切り抜きも入っているので、PDFファイル数=書籍数ではありません。が、8割が書籍ファイルだとすると、2200冊弱を持っている計算になります。

また、この頃はOCR処理(テキスト情報のみ抜き取り)し、テキストだけの状態で保存している本もあります。このファイル数は2000程度。このテキストファイルは、PDFファイルをテキスト化したものも含まれます。それが、7割程度と予想されるので、ざっくり600冊程度のテキストファイル化した本があると思われます。

すると、ボクの蔵書は推定約2800冊!
結構増えていました!

電子ファイルなので、いくら増えても場所をとらないのはメリットです。
(ちなみにマンガは容量を食うので、ポータブルHDDに保存しています。冊数に入ってません。100-200冊程度だと思います)

そんなボクの読書法を少々紹介したいと思います。

TTS

ボクが本をたくさん読めるにのには、実は秘密があります。
それは、ほとんど本を読んでいないのです。

聴いています。

本を聴いていると書くと、「な~んだ、Audibleかよ~、そんなこといちいち偉そうに書くなよ~」と、思うかもしれませんが、違います。

「じゃ、audiobook.jp?」、それも違います。

「じゃ、Kindleの読上げ機能で聴いてるの?」
ちょっと近くなりましたが、まだ違います。

自分が読みたい紙書籍を聴いています。

手順はこうです。
1. 書籍電子化(いわゆる自炊)
2. OCRでテキスト抜き出し
3. TTSアプリでテキスト再生

書籍をすべて電子化してるので、OCR化するのはとても簡単です。ボタンひとつという訳にはいきませんが、電子化(PDF化)したらあとはPC任せでテキスト化できます。

テキスト化できたら、あとはiPhoneにそのテキストをDLして、TTSアプリで朗読してもらいます。

TTS(Text To Speech)とは、音声合成のことで、iPhoneなどコンピュータにテキストを読ませることをいいます。

ボクとTTSの付き合いは古く、10数年前はPC上でTTSしたmp3ファイルをmp3プレーヤーで聴いていました。最近(5年前?)からは、iPhoneのTTSアプリで本を朗読してもらっています。

朗読してもらうと、歩いていたり、作業していたり、車運転していたり、何かのついでのスキマ時間に本を読めます。いつでも、どこでも読書タイムになります。

実際、昨日は車の運転中に本を2.5冊聴いてました。

3倍速再生

実はもうひとつ秘密があります。
秘密というわけでは、ありませんが、3倍速で聴いています。

最初のうちは、2倍速でも聞きづらかったのですが、3倍速でも聴き取れるようになりました。

慣れとは恐ろしいもので、そのうちにそれが当たり前になってしまっていました。普通の再生スピードではイライラしてくるぐらいです。

3倍速で聴ける理由があるとすると、TTSだからということがあるかもしれません。人の朗読を3倍速で聴くと、正直疲れます。抑揚があるためだと思います。

その点、TTSは、抑揚はほとんどなく、感情のない、スピードが一定の標準語といった感じなので、すんなり頭に入ってきます。

TTS+3倍速の効果

TTS+3倍速で本を読むと、いくつもの効果があります。

✔場所を選ばない
✔速く読める(聴ける)
✔疲れない
✔圧倒的に本を読める(聴ける)
✔セレンディプティが期待できるかも

場所を選ばない
先程も書いたとおり、スキマ時間に読めるので(聴ける)ので、読書機会が普通の人以上に増えます。

速く読める(聴ける)
3倍速なので1/3の時間で読めます(聴けます)

疲れない
これが一番メリットからかもしれませんが、受動的に読書ができます。いい内容であれば聴くことに集中すればいいし、どうでもいいなら流し聞きすればいいです。とてもラクです。

圧倒的に本を読める(聴ける)
場所を選ばないため、読書機会が増え、3倍速で聴いているので速く読めます。仮に読書機会が普通の人の3倍になり、受動的にでも読書をしていたとすると、3✕3=9倍人以上に本を読むこと(聴くこと)ができることになります。

犬の散歩30分程度で、薄いビジネス書であれば、聴き終わります。流し読みといった高等な技は今のTTSアプリではまだできないので、一応、最初から最後まで通読(通聴?)することになります。

セレンディプティが期待できるかも
聴きたいと思う本は、当然、自分が興味のある本です。とはいえ、タイトル、あっても口コミ程度の情報から判断して、本を読みはじめるので(聴きはじめるので)、内容はわかりません。

受動的に聴いているだけの時もありますが、今、自分が抱えている課題や問題に対する直接的、間接的ヒントを教えてもらうことが結構あります。

ぼーと聴いていても、キーワードに反応。さらに、そのキーワードが自分が気付いていない、あるいは忘れていた方法により対処される

そんなことがたまにあります。

これは通常の読書でも同じだと思うのですが、ボクは読書中にアイデアがよく降ってきます。

モノゴトに対する捉え方は、過去の学習や経験により、ある程度クセが出来てしまっています。そのため、その捉え方により、対処方法もクセが出てしまいます。

このクセはクセモノで(ダジャレですw)、モノゴトの捉え方を矮小化してしまいます。経験則に基づき、エッセンシャル思考により、本質的な方向性を捉えているため全く問題ないのですが、「ヌケがある」と感じているときには、厄介です。

自分の見方から抜け出しにくくなります。

そんなスタックした状態(stuck:硬直状態から抜け出せない)では、人の意見や本からの知識等、外部情報が役に立ちます。

相談する友達がいないわけではないと思いますが、重大と些細の中間ぐらいにある、頭の中でモヤモヤした課題は、そこまで人に話さないと思います。

そんなモヤモヤに対して、読書はよくヒントをくれます。
答えまでくれることは稀ですが、解法のための当たらなアプローチ方法を示してくれます。

それを、ボクはセレンディプティと表現したいと思います。

ボクの場合、人と比べ、圧倒的に本を読んでいる(聴いている)ので、普通の人の9倍の確率でセレンディプティが出現してくれています。

9倍セレンディプティを出現させたいなら、圧倒的に本を読む(聴く)ことが役立つと思います。


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