スパイスカレーに追加アイテム。
はじめに
ごぶさたです、磯部です。
最近は今さらながらバットマンの世界にハマって、ダークナイト・トリロジーシリーズ3部作を見ました。
さて、数ヶ月ほど前インドカレー作りに首を突っ込んでからというもの、月に数回思い出したようにスパイスを振りカレーを煮込むようになりました。
少ーーしずつレシピにマイナーチェンジを加えつつ、具材を変えつつ、ベーススープのバリエーションも試してきて半年、
わずかながら本格っぽくなってきた気がする。
ぽくなってきた、気がするわけです。
そこで、「インドカレーを自宅で作ったことがある人」が「なんか最近カレーに凝ってる人」になるための簡単な飛び道具を数点ご紹介したいと思います。
簡単で、安くて、時間がかからない。
カレーを趣味と公言するためのアリバイ作りのお手伝いをします。
というわけで。
今日のラインナップは、
①ジャスミンライスの美味しい炊き方
②シナモン・カルダモンのお勧め
③「ゴーヤとナスのキーマカレー」レシピ紹介
の3本です。うふふふふ。
お手隙の方おればお立ち寄りください。
①ジャスミンライスの美味しい炊き方
生まれてこのかたジャスミンといえばティーで育ってきた日本人にはなかなか聞き馴染みのないこのジャスミンライスですが、現物を見てしまえばなんてことはない、タイ米のことです。
日本米より長細くてパサパサするあいつです。品種で言うなればインディカ米。
料理の「本格化」への最短距離は現地人のパクリだという信条があります。
ならばガパオライスにはタイ米。炒飯にタイ米。そしてカレーにもタイ米。
もちろん好みはありますが、スパイスカレーに対してはモチっとしないインディカ米の方が一般的にも相性がいいのかなと思います。
購入はお手頃。スーパーではなかなか揃ってなさそうですが、カルディが取り扱ってくれています。
これ300mg=カレー2食分入ってて300円。分割使いもできるジッパータイプの袋です。
炊き方に煩わしさがないのがこのジャスミンライスの推しポイント!!
水で一通りすすいだらそのまま炊飯器にIN。米を研ぐのは日本米ならではの作業だと気付きます。
炊く時の米:水の量は1:1と書かれてます。新鮮な測り方ですが、いうて炊飯器の目盛りとそれほどずれないはずです。
ちょっと炊き上がりのふっくら感を調整したいときは、1:1基準の水を増減させてあげれば大丈夫です。
実際に炊いてみると、それはそれは香る香る!
香り米と銘打っているだけあって、実はジャスミンライスはタイ米の中でも最高級品種。
高級品種だから香りが良い、のロジックが日本人やからちょっといまいち分からんけど、とにかくジャスミンライスが良く香ることは間違いない。
白米の香りを煮詰めたような濃厚で爽やかな匂い。
ちなみに全然ジャスミンの香りはせんのです。
②シナモンとカルダモンのおすすめ
このアドバイスは別に自前で辿り着いた境地ではなくて、前回「スパイスカレーの作り方」をnoteに投稿した際に先人に教えてもらった一工夫なのですが。
シナモンとカルダモンはどちらもお菓子や飲み物への使い方が有名なスパイス。
一見カレーとは取り合わせが悪そうですが、これらの甘味と香りを加えることで味に深み=コクを出すことができるのです。
とのことで、購入したい!となればまたまたカルディへ。
材料から加工品まで、風変わりな食料品を安価で幅広く揃えているカルディは最強。
スパイスカレーについても例外ではなく、タイカレーでもインドカレーでも一通りの「本場の味」を網羅した品揃えになっています。
もちろん近くにスパイスに特化した個人商店などあればさらに専門性が上がりますが、大きなイオンモールには基本的に入っているカルディは地方都市の民としては心強い味方です。
レジ袋有料化の後、かさばる紙袋を15円で売りつけてくるところは気に食わんけど。
実際の商品のビジュアルはこんな感じ。
シナモンはパウダー、カルダモンはホールスパイス=種子のままをおすすめします。他の料理(チャイとか)に利用する際も使い勝手がいいです。
おなじみS&Bさんの商品で、どちらもお値段は150円前後。ジッパーがついているので開封後も長期保存可能です。
シナモンは日本でもお菓子やパンの味付けで馴染みのある香辛料のはず。
味付け前の素のままのスパイスは、思ってるより甘くなくて思ってるより刺激がきつくて、間違えて固まりを吸い込むとめちゃむせる。
独特の刺激的な甘さはしっかり煮込んだ後でも存在感強いから、効いてる!てなって嬉しい。逆に入れすぎると変な甘味が出るし粉っぽくなってしまうから注意。
2人前のカレーに小さじ1が適量。
カルダモンはもう少し知名度が下がるスパイス。
実はチャイの香り成分担当としてわりと身近に活躍しています。
チャイを飲んだときに甘味と紅茶の味以外に感じられるエスニック感の強い風味の正体が彼です。
生姜の仲間だけど実際はハーブに近い香りがするかも。柑橘系のクセがある草っぽい匂い。
ホールスパイスをカレーに使う場合は、調理工程の最初に油を引くときに一緒に投入することでその香りを油へ引き出します。
より香りが移りやすいように投入前に包丁で表面に切れ目を入れて、2人前のカレーであれば3-5個使うとよいです。
この2つのスパイスはカレーに甘味の層を作って味わいをもう一段深くしてくれます。また、甘味スパイスなので辛味や苦味を抑えて全体をまろやかにします。
基本的にこれらの働きがカレーにとってマイナスに作用することは少ないので、毎回適当に突っ込んだとしても失敗が少ないアンパイな強化装備なのです。
そして甘味スパイスの最大の推しポイントは、他の料理へのアレンジが効くところです。
シナモンに関しては単体でもアイスに添えたりトーストに塗って炙ったり、なじみのあるトッピングとして活躍するし、カルダモンも現地ではコーヒーやお菓子に混ぜて楽しまれます。
そもそもシナモンとカルダモンは取り合わせの良いコンビとして知られています。
インドやヨーロッパで使われる際も2つはセットで扱われることが多いし、これにクローブを加えた3人組をセットで揃えると自宅でチャイを煮出すことができる人になります。
レシピ: ナスとゴーヤのキーマカレー
ここまでの2つのエッセンスが実際に有効なメニューのレシピを1つ置いておきます。
夏にも食べやすいキーマカレーは特にジャスミンライスと仲が良く、甘味スパイスはゴーヤの出す余分な苦味を消してなじませてくれます!
材料 (2人前)
<ライス>
・ジャスミンライス 160g=1合
・水 160g
<具材>
・豚ひき肉 200g
・タマネギ 1/2玉
・ナス 大1個 or 小-中2個
・ゴーヤ 1/2個
<調味料>
・サラダ油 大さじ1
・生姜チューブ 小さじ1
・酒 大さじ2
・中濃ソース 大さじ2
・ケチャップ 大さじ2
・水 50g
(・塩 少々)
<スパイス>
・クミン 大さじ1
・コリアンダー 小さじ4
・ターメリック 小さじ1/4
・チリペッパー 大さじ1/2
・シナモン 大さじ1/2
・カルダモン 5個
・ガラムマサラ 大さじ1/2
<ライス>
① ジャスミンライス160gを流水で(研がないよう
に)さっと洗う。
②160gの水を入れて、炊飯器でいつも通り炊く。
<下ごしらえ>
①タマネギはみじん切りにする。
②ナスはヘタを取って串切りにしてから食べやすい大きさに整える。
③ゴーヤは縦半分に切って中のワタを手で取り、輪切りにする。
④カルダモン5個の表面に包丁で切れ目を入れる。
<カレー>
① (中火)
サラダ油大さじ1をフライパンに引き、カルダモン5個を入れて香りを2分ほど油に移す。
生姜チューブ小さじ1もこのタイミングで油に混ぜる。
②(強火)
タマネギを入れて飴色になるまで炒める。焦げないように気をつける。
③(中火)
豚ひき肉を入れて、全体に赤い部分がなくなるまで炒める。
④(火を止める)
スパイス類(クミン大さじ1・コリアンダー小さじ4・ターメリック小さじ1/4・チリペッパー大さじ1/2・シナモン1/2)をフライパンに入れ、具材と絡むように混ぜる。
⑤(火を止める)
調味料(酒大さじ2・中濃ソース大さじ2・ケチャップ大さじ2・水50g)を入れて全体的に混ぜる。
⑥(中火)
切ったナス・ゴーヤを入れたら再び火をつける。
⑦(弱火)
沸騰してきたら弱火にして2-30分ほど煮込む。
水気が無くなってくるようなら、水を足すor火を弱くするなど調節する。
ゴーヤ・ナスはソースに隠れるようにして煮込むと良い。
⑧(火を止める)
ナス・ゴーヤが柔らかくなり、十分に味が染み込んだら火を止める。
ガラムマサラ大さじ1/2で味を整える。
(味の調節に塩を少々足しても良い)
さいごに
いかがでしょうか。
かなり手軽さに極振りした素材の紹介でした。
今回のアイテム達を気に入っていただけるかはさておき、とりあえず引き出しが増えればその分だけ「本格感」が増すような気はしてます。
これからも思い立ったタイミングで少しずつ「それっぽさ」を醸し出してくれる道具を試していきたい所存でございます。
「それっぽさ」は必ずしも「美味しさ」とイコールでないけど、わりとテンション上がるから。ぼちぼちおすすめです。
相変わらず冗長なカレー作りレポートを読んでくれている方がおれば嬉しい限りです。
ではでは。
<参照ページ>
・オリーブオイルをひと回し
ジャスミンライスの美味しい炊き方は?
https://www.olive-hitomawashi.com/column/2020/03/post-9179.html
ジャスミンライスを初めて炊くときに参考にしたサイトです。検索結果で上位に来たものを選んだので大元がどういう志向のページなのか知りませんでしたが、どうやら「男の料理」をテーマに料理記事をまとめているみたいです。
信頼度に関しては、自分自身いつも使っているわけではないのでノーコメントで。
・8種類のスパイスで作るカレー レシピ
ハウス食品
https://housefoods.jp/recipe/rcp_00002233.html
シナモンとカルダモンの適量を知るために参照しました。
ハウス食品のレシピ見るのは珍しいけど、レトルトカレーのシェア日本一の会社なので勝手に信用。
S&BじゃなくてGABANのスパイスを使ってるのがまた新鮮。GABANはコショウ専門の会社だと思ってた。笑
・「家事ヤロウ」公式Instagram
“ナスとひき肉のキーマカレー” 内藤裕子
https://www.instagram.com/p/CA-hO98pPpF/?igshid=1iyy8gkd0h30b
バカリズム×カズレーザー×KATOON中丸がMCを
する低レベルを自称する異色の家事番組。
家事と言いつつその内容はほぼ料理に限定されてて、簡単アレンジレシピや芸能人の得意料理紹介などの人気コーナーで展開する。
芸人2人に適当クイズでいじり尽くされる中丸君のくだり大好き。
今一番勢いのある料理番組で、人気が出てきて最近マンネリの感もあるけどほぼ毎週見てしまう。
冒頭の名前からバレバレですが、“ナスとゴーヤのキーマカレー”の土台は全てここで紹介されたレシピの丸パクりです。
キーマカレーのベースに酒やソースを使うと日本人馴染みの良いまろやかな味に落ち着くのでめちゃくちゃ便利です。
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