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人生100年時代をどう生き抜くか

こんにちは、ラン丸(@sign45917948)です。

今回は、『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』についてまとめてみました。

要点①
長寿化によって、ステージの移行を数多く経験する「マルチステージ」の人生が到来します。

人生の選択肢が多様化するため、自分のアイデンティティを主体的に築きながら、人生をどのように計画するかが問われるようになります。
要点②
今後は、金銭的な有形の資産と、家族や友人関係、知識、健康といった「見えない資産」とのバランスをとることがますます重要になります。

「見えない資産」とは、生産性資産、活力資産、変身資産の3つに大別されます。

これらに投資を続け、自らを再創造することが実り多い100年ライフには欠かせません。
要約③
100年以上生きる時代をどう過ごしたらいいのか。
中心のテーマは、どうすれば個人や家族、企業、社会全体が長寿化の恩恵を最大限受けられるかについてです。

はじめに

現在、長寿化が進んでいる国では、高齢者医療や年金の問題ばかりが取り沙汰されています。

しかし、今後は健康的に、若々しく生きる年数が長くなるため、「老い」自体の概念が大きく変わります。その結果、引退後の生活だけでなく、人生全体を設計し直さなければなりません。

これまで多くの人々は「教育→仕事→引退」という3ステージの人生を歩んできました。しかし、寿命が延びれば、70代、さらには80代まで働くことが当たり前となっていきます。

また、仕事のステージの長期化に伴い、ステージの移行を数多く経験する「マルチステージ」の人生に突入するでしょう。

そこで必要となるのは、画一的な生き方にとらわれず、生涯「変身」を続ける覚悟です。

キャリアの選択肢だけでなく、パートナーシップのあり方も問い直されます。夫婦が共働きになる家庭が増えると同時に、いずれかがステージを移行する際に、お互いの役割を柔軟に調整し、サポートし合うことが求められます。

そうすると、必然的に家族のあり方は多様化していくはず。

多くの移行を経験することになる時代において、「何を大切に生き、何を人生の土台にしたいのか」という問いに向き合わざるを得ません。

自分のアイデンティティを主体的に築きながら、人生をどのように計画するのか。

これこそが今回の最大のテーマです。

長寿という贈り物

約100年前の1914年に生まれた人が、100歳まで生きている確率はわずか1%です。

しかし、2107年の世界では、100歳生きることが普通の光景になっています。

日本にいたっては、2007年生まれの50%は107歳まで生きると推測されています。

健康、栄養、医療、衛生といった多分野におけるイノベーションによって、平均寿命は大きく上昇してきました。

重要なのは、健康に生きる期間が長くなるということです。

認知症の解明と対処にも、今後大きな前進があると目されており、想像以上に長く生きられる可能性が高まっています。

機械化・AI後の雇用の未来

一方で、長寿化に伴い、老後の生活資金をどうするかという問題が差し迫ってきます。

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