バイオハザードの世界を生きる私たち

ロンドンで女性が夜道を歩いていたら警察に誘拐され殺害されたというショッキングなニュースを読みました。

そこでこんなツイートが話題になっているそうで、、

私はこのツイートにすごくハッとさせられました。今まで夜道を警戒することは「当たり前」「当然」のことだと思っていたから。


小さい頃から不審者には気をつけましょうと教えられてきました。そして小中学生の頃に初めて性的な不審者に会い、高校生の頃に女性にとって性犯罪の脅威は避けられないのだな、と悟って以来「当たり前」のように夜道や夜道以外でも常に脅威を警戒しています。おそらく大半の女性が同じ経験をされていることでしょう。


私は夜道に関わらず、家を出た瞬間から常にまわりを警戒しながら生活しています。後ろを取られていないか、車の影から突然人がでてこないか、50m先を歩いている人は怪しく無いか。例えるならばゾンビゲームのフィールドに武器無しで立っているかのような緊張感。

なんで女性に生まれただけでここまで怯えながら生きなくてはいけないのか、常に警戒して生きなくてはならないのか、考えただけで涙が出るほど悔しくてたまらない日もありました。


しかしながら、性犯罪をゼロにすることは確実に不可能ですし、減少させていくことも正直困難極まりないかと思います。

かといってこれからも私たちがゾンビゲームの中で生きていくことを「当たり前」にしたくありません。


自分の身は自分で守れというのは最もだと思います。ですが武器を持たず能力値も低いままで自分より強い敵(かもしれない人たち)がわんさかいる中での緊張感を想像してみてください。


私は、男女問わずすべての人が性犯罪への恐怖について意識をしていくことが、お互いにとって生きやすい世の中になると考えます。

これまで夜道を歩く時に何も考えていなかった方は、少しでも女性に恐怖を与えるかもという行為について少し意識を向けてみてください。

夜道で女性を見かけたら、敵だと思われないように別の道を通ったり、反対側の道から早歩きで抜かしてあげる。この少しの意識で救われる女性は多いはずです。


女性側だけが「当たり前」の意識をするのではなく、男性も脅威と認識されないための意識を「当たり前」にできたら少しは過ごしやすい世の中になるのではないでしょうか。




すべての人が「バイオハザード」ではなく、「どうぶつの森」の世界で生きられる日が来ることを心から願っています。




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