コスモナウト 第七章 夢の星
はじめこの星に来た時、波止場に宇宙船を泊め、4日ぶりに空気を吸い込んだ時奇妙な匂いを嗅いだ。少しふらつく。もしかしたら旅の疲れが出ているのかもしれない。
水路が張り巡らされた星、というのは前も訪れた事があった。水路、水というのは人類が生活する上で必要不可欠のものである。そのような似通った星が多いことには納得できた。しかし、このライという星は、その理由のために張り巡らされたものではないのだった。
「この星、この街は美しさが一番の価値として置かれているの」
彼女は言う。
街を