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【本紹介】運命の人を探してる人へ


私の、この記事の構成について
1.私が【ある小説】を読んで思った自分のことを語ります。
2.その【ある小説】の感想を書きます。
3.【ある小説】のタイトルを明かします。

目次つけてます。好きなところから目を通してみてください。
もちろん上から順に読んで、どんな本を読んだらこんな感想を持つのだろうとわくわくしてくださるのも良し。回りくどいのは嫌!先に結論を!タイプなら後ろから読んでみてください。
今後どんどんブラッシュアップしていきたいのでぜひ感想&いいねをください!



1.私のこと / 運命のひとって本当にいるのか

本当に居るのか?本当に要るのか?
出会った瞬間にビビッときたとかそんなことはなかった。結婚するために一生懸命後付けの運命の出会いを考えてみただけだった。
初めて職場で話した日、スーパーマーケットでばったり会った。お互いお会計を終えて袋詰めを終えて駐車場へ向かったら車が隣同士に停めてあった。やたらこの人私についてくるなと思ったら隣に停めてある車の鍵が開いた音がした。この広い駐車場で。さらに言うと、いつも私は平日には買い物をしない。たまたま買い物に行った。そのスーパーマーケットは普段使うそれではなかった。これがもしかしたら"運命の出会い"というやつだったかもしれない。でも後付けの理由だからその日に買ったものとか食べたものとかはなんにも覚えていない。

そのたぶん1か月後に連絡先を交換した。その1か月後にはじめて食事を共にした。それから3か月半後に結婚した。
運命的な出会いとか大袈裟なことではない、はたから見ればただの社内恋愛。運命の出会いなんて後から考えれば全部運命にできる。

2.本の感想 / 自分がこの先どうなるか、今が幸せなのか、不安。そんなときに読みたい本。

「幸せになりたい。」って思ったと同時に「自分の幸せって何だろう」て思った。自分の正しさって必ずしも他人と共有できるわけではない。みんながみんな、すべての人が幸せになれるというわけではない。でも問題に直面したその時にきちんと問題に向き合う、このことは大事。そうすればその先に進むことができる(かもしれない)。
平凡を求めている、それはすでに非凡。生涯を共にしたいと思える相手はどこにいるかわからない。人との縁が切れたから新たな出会いがくるのかもしれない。はたまた、もう出会っているかもしれないし、つらい経験があったから気づけたのかもしれない。生きたいように、生きていきたい。そう感じた。

読む人によっては主人公から何もかも奪っていく、最後まで悲しい話だったかもしれないけど、わたしは最後の主人公は幸せだったのではないかと思う。王道のハッピーエンドという感じではないけれど、バッドエンドでもないと思う。恋愛小説。

自分がこの先どうなるかわからない、今が幸せなのかわからない、そんなときに読みたい本だ。

2023/11/23 ほ波

3.本の紹介 / あらすじとタイトルと表紙

「ベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ。」・・・妻に裏切られ、失意のうちにいた主人公。半ば自暴自棄の彼はふと、ある女性が発していた "徴" に気づき、徐々に惹かれていく。

小説の裏表紙より。。。

名家の三男の主人公。兄弟に劣等感を感じていた主人公は、家族の反対を押し切り婚約者ではない人と結婚する。しかしその妻は突然、幼馴染の男が忘れられないと・・・。夫婦のすれ違い、その間に妻の身にあることが起きる。妻、婚約者、妻の幼馴染とその元奥さん、主人公の会社の上司・・・さまざまな人間関係のなかで主人公が行きつく先は。


ほかならぬ人へ / 白石一文

タイトル:ほかならぬ人へ
作者:白石一文(Kazufumi Shiraishi)
出版:祥伝社文庫
平成21年11月 初出

第142回 直木賞受賞。純粋な恋愛小説。

わたし的お気に入り箇所はここのセリフとシーン。
P157 「うん。ベストな相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ。」
P158「そうじゃないよ。みんな徹底的に探していないだけなんだよ。ベストの相手を見つけた人は全員そういう証拠を手に入れているんだ。」

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