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パキスタンの肉料理

パキスタン料理の特徴は肉料理が多いことです。南アジアの他の料理と比較すると、パキスタン料理は肉をよく使用し、油を多めに使って作られるため濃厚でコクがあることが特徴です。パキスタンの肉料理では、子羊、山羊、鶏肉、牛肉が一般的に使用されます。とくに子羊、山羊、鶏肉はカレー料理に、牛肉はケバブやニハリなどによく使用されます。シンド州やバロチスタン州の沿岸地域では魚介類も人気があります。

チキン・カラヒ
ニハリ

パキスタン料理は肉をふんだんに使います。肉はパキスタンの食文化に欠かせない食材です。近代では肉を調理する方法と技術も進歩しましたが、伝統的な方法で時間をかけて調理されたカレー、煮込み料理、炭火焼は依然として最高のメニューです。

パキスタンの肉料理

パキスタン料理の野菜カレーは、挽肉または角切り肉と一緒に調理されることがよくあります。肉がメインのカレーは、骨付き肉など大き目の塊肉がごろんごろん入っています。肉、野菜、スパイスを鍋に入れて、煮込んでしまうのがパキスタン流のレシピです。

アルー・キーマ

パキスタン料理のカレーは、グレービーソースによって分類できます。ウルドゥー語で、豆を使う料理はダル(Dal)と呼ばれ、肉を使う料理はサラーン(Salaan)と呼ばれます。

豆カレー

肉を使うサラーンは、基本的に玉ねぎとスパイスで作りますが、調合するスパイスやその他の材料によってさまざまなバリエーションがあります。おおざっぱに分けると以下の画像の感じです。

色々な形状のカレー

肉を使うサラーンは、肉の種類やグレービーソースの形状によって細分化されます。グレービーソースがあるもの、グレービーソースがないもの=ブナ(bhuna)、スープ状のもの=ショルバ(shorba)、鶏肉、山羊、羊肉のカレーなどに分類されます。

ブナ・ゴーシュト
ビーフ・アルー・ショルバ

日本のカレーは小麦粉の入ったカレールウを使い、お肉、玉ねぎ、人参、じゃがいもが定番の材料となっています。いっぽう、パキスタンのカレーはカレールウを使わず、玉ねぎとスパイスから作ったグレービーソース(サラーン)に、いろいろな肉や野菜を入れて作ります。

日本の定番カレー

次は、パキスタンの串焼き料理を紹介します。

ケバブ(Kebab)は、主に牛肉または子羊で作られるパキスタン料理の定番メニューです。シーク・ケバブ(Seekh kebab)、シャミ・ケバブ(Shami kebab)、チャプリ・ケバブ(Chapli kebab)、チキン・ティッカ(Chicken Tikka)などが特に人気があります。

シャミ・ケバブ
チャプリ・ケバブ

ケバブは、玉ねぎ、にんにく、コリアンダー、レモン汁、唐辛子、ヨーグルト、ガラムマサラなどの香辛料を挽肉に混ぜて作ります。ケバブ料理は熱々の温かいうちに、玉ねぎ、チャツネ、サラダを添えて食べるのが最高の食べ方です。

ビハリ・ケバブ

パキスタン料理は、塊の肉や骨付きの肉を時間をかけて調理し、凝縮された肉と野菜の旨味がある、肉をふんだんに使った料理です。機会があればぜひ挑戦してみてください。


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