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真空ジェシカという宗教


常日頃抱える自分のクソデカ感情を文章で昇華させたくて、文章にしてみた。
真空ジェシカの痛いファンが感想を書いていると思ってください。



プロローグ

まず・・・真空ジェシカとは?
プロダクション人力舎に所属するお笑いコンビ。ボケの川北とツッコミのガクから成る。詳細:Wikipedia


ガク(金髪マッシュ/今は角刈り)も川北(ビジュ爆発色男)もどちらも高学歴で大学お笑い出身のエリート漫才師(笑)である。
Z世代のインターネットスラングを巧みに使用し、知識教養がないと理解できないボケをかますことも多々。2人の漫才の特徴は、徐々に盛り上がって畳みかけるようなオーソドックスな漫才スタイルではなく、テンションに大きな変化こそないが(特に川北)、川北の圧倒的なボケ数で爆笑をかっさらっていく。ぷよぷよで例えるなら小連鎖ダブルの戦法である。

 またガクのツッコミは、一般的なツッコミというよりボケの説明、補足の役割をしていて(成立ニキ)独特の漫才のスタイルを確立している。
真空ジェシカの漫才は大喜利の延長という表現をSNSで見たことがあるが、若干の違和感と納得どちらの感情もある。去年のM-1でも松本人志にツッコミの弱さ(ボケの説明である点)を指摘されていた、気がしている。
しかし漫才において各々がしっかりとした役割をやり切っているところを見ると、どのコンビよりも「漫才」なのではないだろうかとも思う。知らんけど


 2021年2022年と2年連続でM-1グランプリ決勝戦まで出場する実力がしっかりとある芸人であるが、ボケの川北のボケが独創的であり、若者もしくはお笑いオタクにしか伝わらないボケが多く大滑り・・・周囲の共演者に迷惑をかけているように映り、お茶の間で炎上してしまうなど若干お騒がせなお笑い芸人である。

事務所の先輩芸人であるおぎやはぎのラジオに出演した際も
お笑い芸人さんがなんとかしてくれる!と思って芸人をセッティングするのに、逆になんとかしないといけないから色んな番組には呼ばれないよね的なごもっとも過ぎることとか、NHKだったら真空ジェシカのことは無視すると思うとかも言われてて普通にウケた。

お茶の間からの目みたいなのはこちらのラジオでなんとなく理解できるかと。


真空ジェシカの魅力について


⑴キャラデザが優れている
まず第一にキャラデザが圧倒的に良い
このキャラデザは昨今のお笑い界で売れるために必要不可欠であると感じている。
(私は川北の顔ファンであると各所で言いまくってますがそういう話ではないです)

オタク(ここではなにかに熱中する、ハマることが多いタイプの人間というような意味)はストーリー性に弱い生き物である。
そのストーリー性を醸し出す1番の要素はPOPで親しみやすいキャラデザである。見た目の特徴のことですね。
アイドル以外のタレントは単純な顔面の良さよりキャラデザの方重要であり、雰囲気イケメンはキャラデザの類義語であると個人的に思っている。

鮮やかな金髪マッシュと髭面、変な柄のスーツもTシャツも2人の衣装の色合いも最高である。ネタの好き嫌いに関わらず一度見たら絶対に印象に残る強烈なキャラデザをしている、オタクがイラスト描きやすい。アニメのキャラクターみたいで親しみが持てる。それが一概に好感であるという前提ではない

実力があるがキャラデザが若干弱い芸人も多数居ると感じており
ライブやどこかで見て面白かったなという感想を持ち帰っても、きっと次回見た時には、ネタが始まって少ししないと思い出すことが困難である(可能性がある)。たぶんすれ違っても気づけない。個人的な感覚なのであまり例は出さないようにします。

個人的にキャラデザが非常に良いと思うコンビ
⇨空気階段(ヒゲデブ&ガリメガネ)、オードリー(ピンクマッチョ変な髪&バブ)、ママタルト(巨漢&ちびメガネ)、ランジャタイ(黄色&綾波レイ)、EXIT(カラフル)、サツマカワRPG(オタクの好きが詰まってる)、など

FA(ファンアート)が描きやすいとSNSで伸びやすいし、そのFAの反応が良いと顧客側は人気があると錯覚するのである。
インターネットで芸人がバズるのはネタやツイートだけではない。オタク(顧客という意味)からのFAの発信も未来の顧客に大きな影響を与える可能性がある。

FA職人(オタクのこと)は勝手にストーリーを作ってSNSで拡散してくれるし、それに伴って考察ニキみたいなファンや、お笑いでエモを感じたいファンがどんどんインターネット上では増えていく。(※個人的な感想)
昨今のSNSの仕様の関係で、自分が興味のありそうな投稿が表示されやすいこともあり、このFAが世間の声であるという錯覚も起こしやすい。

金/属/バ/ッドなんてその典型ではないだろうか。

※ZAZYやハリウッドザコシショウ等はキャラデザの良さより見た目のおもしろが勝ってしまうためここでの魅力とはニュアンスが若干異なる。

このキャラデザの良さが、真空ジェシカのストーリー性や、「かわいい生き物である」「愛でるべき対象である」という錯覚を起こしやすくなっている可能性が高い。


⑵内輪ノリに入れてもらえてるという錯覚を起こす天才   


真空ジェシカの面白さを理解出来るのは自分だけである」という強烈な錯覚を起こした経験はあるか?

真空ジェシカが主導するライブは身内ネタで彼らが楽しく盛り上がるだけのものであることが多い。
所構わず川北が「まーごめ」を多用する場面を見ていればわかると想像しやすいかと思う。

事務所問わず様々な芸人のパロディが好きで、オタクが大好きな「ダイヤモンドno寄席」ではずっとちゃんぴおんず(おもしろ荘優勝芸人)のパロディで盛り上がっていた。ちゃんぴおんず未履修で、M-1での真空ジェシカとダイヤモンドのイメージのみで足を運んだ人が居たとするなら、置いてけぼりになってしまうレベルである。もはやちゃんぴおんずno寄席であった。
真空ジェシカの漫才だけではなく、真空ジェシカを楽しむためには多少の知識が必要なのである。

同月に開催された吉本VS人力舎のライブでも
人力舎側は真空ジェシカや吉住といった事務所の有名メンツでポスターを作成し掲載するも中身はほぼ永田敬介の漫談だった。吉住も真空ジェシカもほぼネタをやっていないため、若干炎上した。配信を購入した人は若干気の毒ではあるとも思う。この流れの全てが真空ジェシカのエンタメなのだ。帰り道で若干の文句を言っている人を見た、誰のファンなのだろうか。やってはいけないことを私たちの代わりにやってくれる、そしてちゃんと怒られる。
ここまでをお笑いショーとして私たちに見せてくれる

だからこそ
私たちの脳は強い錯覚を起こすのだ。


真空ジェシカは私たちオタク(顧客)もその「内輪」の中に入れてくれるのだ。と

ラジ父(真空ジェシカのTBSラジオ)を聞いて、彼らについてのちょっと知識をつけたら、もう私たちを身内のように扱ってライブをしてくれる。という強い錯覚

真空ジェシカを知れば知るほど、内輪に入れてくれる。
というより、理解しているから楽しめるという空間は、「身内」という言葉が本当にしっくりくるのである。

「身内ネタ」「内輪ノリ」にM-1ファイナリストが入れてくれているという錯覚は私たちの脳を非常に強い力で直接ぶんなぐってくる。

彼らにそんな意図はないかと思うが、
学生時代を孤独に過ごした身としては本当に身に沁みる感情があるのだ。
とっっても嬉しい!!

川北が怒られれば怒られるほど、お茶の間との距離が大きくなれば大きくなるほど、まるで自分の味方であるような感覚。
いや、自分は理解(わかってます)してますよ、といった痛いオタクの感情が
くすぐられるのだ。
世間は許してくれないけど、私は面白いってわかってるからね、私は川北の味方だからね、といった仲間意識がどんどん大きくなっていく。痛すぎる。上記のことは宗教法人が信者を作成するときの動きに似ている。

またここで、川北のボケが褒められたり、認められたりすると
真空ジェシカの顧客たちは「真空ジェシカは仲間である」と既に洗脳済みであるため自分も褒められたみたいで嬉しいのである。

そして真空ジェシカからどんどん離れられなくなり「まーごめ」と口から出てしまうのであった。


私は本人たち以上に、は言い過ぎなんですけど真空ジェシカでパブリックサーチをめちゃくちゃしてしまうので、色んな意見を見ることが多く
真空ジェシカは"わかりやすく"「わかりづらい漫才」をしている。このわかりやすさが絶妙過ぎる、みたいな感想を見てはげどって感じでしたね。


インターネット老人のキモオタクなので真空ジェシカが1番好きなのですが、真空ジェシカの熱心なファンだと思われるのがちょっと恥ずかしいので
「お笑い芸人が好きって誰が好きなの?」と聞かれた際には「フースーヤと令和ロマンかな」とあたりさわりのない回答をします。店舗のプロフィールには空気階段とかランジャタイとかPOPなこと書いてますね。ほんとは真空ジェシカと都トムと永田敬介が大好き!

しかしこの「ファンであることを公言する恥ずかしさ」こそが真空ジェシカの魅力であるように感じる。恥ずかしいけど言いたい、みたいな。

常に思春期の気持ちを味わわせてくれますね。

真空ジェシカが宗教的である理由

真空ジェシカがお茶の間で炎上すればするほど、信者の絆は強くなる。
世間は真空ジェシカに対して私たちは理解(わかっている)しているよ。

その高い依存性から劇場に足を運び内輪ノリに入れてもらって爆笑し
またラジオを聞いて学生時代の青春話に花を咲かせ、
そして平場で滑った真空ジェシカを見て安心するのである。

真空ジェシカの魅力をキモ語りしたが、
真空ジェシカというコンテンツは紛れもない新興宗教である。

  • ⑴仲間であると錯覚させてくれること

  • ⑵知識をつければつけるほど居心地が良い空間を提供してくれること

  • ⑶世論と若干距離があること

以上3点が、真空ジェシカが宗教であると私が考える所以である。


本当に2人とも自慢の推しメンという表現はキモすぎるので控えますが、真空ジェシカの熱心なファンでいることは自分の人生での恥じるべき自慢の1つになります。

正直に白状すると私は川北茂澄の顔面がめちゃくちゃ好きで顔ファンで始まった身である。

偶然見つけた川北茂澄の顔面に衝撃を受けて早3年、川北のビジュが毎回良すぎて劇場に通うようになり、その後しっかり真空ジェシカにハマってから人生が豊かになりました。川北がラジオで彼女と同棲を始めた報告をしたときはゲロを吐きながら泣きました。今でもまだ良い思い出にはなってないので、聞かなきゃ良かったな。と日々思ってます。


きっと明日、川北の顔面が千葉雄大になっても真空ジェシカのことがめちゃくちゃ好きだと思います。(千葉雄大の顔面がこの世で1番好みではないため例に挙げました)「茂澄くん」と呼んでいるタイプの痛ファンなのですが、これからも自分の好きに応援していきたい、大好きなので

みなさまも是非、騙されたと思って真空ジェシカの漫才を、平場を見てみてください。人生が豊かになります。



拙い感想文をご覧いただきありがとうございました。まーちゃんごめんね。


いつも心に真空ジェシカ

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