大西 僚/百生一輝
生きづらさを感じる人が社会と関わるきっかけ作りに
■プロフィール
商学系の大学を卒業後、大手求人・人材紹介に入社。就職や転職が困難な人の就労支援の必要性を痛感するとともに、路上生活者と農業を結びつける『ホームレス農園』の代表・小島希世子氏との出会いがきっかけで、農業に活路を見出し、アグリイノベーション大学校に入学。
そこで出会った仲間3人と「NPO法人 百生一輝」を設立。NPO組織の成長戦略を実践する准認定ファンドレイザーの資格ももつ。
廃業したケーキ屋の再生や、引きこもり当事者と家族をサポートする活動も行う。2022年春に社会福祉士を取得し、川西市からの受託業務で生活困窮者・生活保護受給者の就労支援にも取り組む。
■農業を職業にした理由
大学時代に奄美大島で1カ月にわたって収穫ボランティアを体験したことと、『ホームレス農園』との出会いを通じて、人と社会を結びつける農業の可能性に気づく。
農業学校で出会った仲間に、うつ病で退職した人や障がい者施設で勤務した経験者がいたことが後押しとなり、「生きづらさを抱える人たちが輝ける場所を作りたい」と障害者継続支援施設を立ち上げた。
現在は川西市の市民農園の管理委託業務と、芋掘り体験などができる農園など、計1万8000㎡余りの農地を手がける。
■農業の魅力とは
アグリイノベーション大学校で出会った仲間に、障がい者施設で働いた経験者がいたことが後押しとなり、「生きづらさを抱える人たちが輝ける場所」をという思いで障がい者就労継続支援事業所を設立しました。
農業を通じて障がい・ひきこもりなど就労困難者の健康(身体的・精神的・社会的・経済的)を目指すとともに、市民農園を地域のさまざまな人が集まる場所にしたいのです。
■今後の展望
今、年間の売り上げは市民農園の委託管理代を含めて年間100万円、ケーキ販売は400万円、僕らスタッフの給与は行政からの給付金(2,000万円)で成り立ってます。
すべて手作業だし、人材は不足していますが、機械を導入して効率化・省力化ばかりに目を向けてしまうと、心身の健康を作るという本来の目的から離れてしまいます。
今後は、大学の研究機関と共同で、農業が精神面に及ぼす良い影響を科学的に実証することで、市民農園で農業体験ができる企業の福利厚生施設や、引きこもりの人が社会に出るための場としての利用も提案していきたいと考えています。
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