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大作。【NME Japan編集長がちょっと思っていること 第254回】

今週はテイラー・スウィフトの通算11作目となるアルバム『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』が本日4月19日にリリースされました。今年2月に開催された第66回グラミー賞授賞式でリリースが発表された本作ですが、その直後の来日公演ではもしもグラミー賞授賞式であのような機会がなかったら、来日公演で新作のリリースを発表する予定だったとテイラー・スウィフトはMCで発言しており、そのことも日本では大きな話題となりました。ストリーミングの定石としてリード・トラックが事前に配信されることの多い昨今ですが、1曲も事前に公開されることなく、本日リリースされています。

前作『ミッドナイツ』の時は午前3時のサプライズとしてリリース当日にアルバムに7曲を追加した「午前3時ヴァージョン」がリリースされましたが、今回は前日に公開されていたトレイラーで予告されていた通り、午前2時のサプライズとなり、アメリカ大西洋時間4月19日午前2時、日本では同日の15時に『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント:ジ・アンソロジー』と題して、アルバムに15曲を追加したデラックス版もリリースされています。トータルで2時間2分、全31曲のダブル・アルバムということで、まだ一度も通しでは聴けていない状態ですが、テイラー・スウィフトは「ここ2年間で悩んで書いた歌詞がたくさん」あったと述べています。

まだ内容を掘り下げられる段階にはないですが、早速取り沙汰されているのはザ・1975のマット・ヒーリーとの交際を振り返る曲が多いのではないかという意見です。2023年前半に短期間、交際していた両者ですが、『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』ではその赤裸々なやりとりが描かれていて、現時点でルーシー・ダッカスとジャック・アントノフも歌詞に登場しているのではないかという説が浮上しています。そうした推測が合っているかどうかはあるものの、ザ・1975の側から見ると、時系列を照らし合わせてみても、なぜ近年のマット・ヒーリーは暴走・暴投が多かったのか、その理由が見えてくる気がします。そして、テイラー・スウィフトとしては、その後に正反対とも言えるトラヴィス・ケルシーとの交際に至ったのかも伝わってくるところがあります。


今週はフォンテインズD.C.の新曲“Starburster”もリリースされています。8月にリリースされる通算4作目のアルバム『ロマンス』から公開された最初の楽曲ですが、個人的には数年に一度とも言える手応えを感じていて、リリース以来、何度も聴いてしまっている自分がいます。


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