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未踏。【NME Japan編集長がちょっと思っていること 第235回】

今週はザ・ローリング・ストーンズが4月から北米ツアーを行うことを発表しました。ツアー名は最新作のタイトルから取られた「ストーンズ・ツアー ’24 ハックニー・ダイアモンズ」というもので、北米でのツアーは、2017年から2021年にかけて行われ、当時史上最高の興行収入を記録したコンサート・ツアーの一つとなった「ノー・フィルター・ツアー」以来となります。ツアーは16公演に及ぶもので、会場はスタジアムとなり、ニューオーリンズで開催されるジャズ&ヘリテージ・フェスティバルに特別出演することも決定しています。

来月、キース・リチャーズもミック・ジャガーと同じ80歳を迎えますが、18年ぶりの新作のみならず、ツアーのほうもギアを落とす気はまったくないようで、先日キース・リチャーズはライヴについて「好きだから」続けていくことになると語っていました。「常に気を引き締めて、指を動かし続けているよ。いまだに違った弾き方を発見したりするんだ。80代になっても信じてほしいんだけど、止めることはないよ」ザ・ローリング・ストーンズは今年10月にニューヨークのクラブ、ラケットでアルバムのリリースを記念したライヴを行っていますが、フルのライヴは2022年のツアー「シックスティ」以来となります。

81歳のポール・マッカートニーも先日オーストラリア/メキシコ・ツアーを終えたばかりで、来月にはブラジル・ツアーを行いますが、それにしてもロックのオリジナル世代のヴァイタリティには改めて驚かされます。ザ・ビートルズが最後の新曲という“Now And Then”でAIを積極的に活用したのもそうですが、この世代にはまだまだ時代を牽引していく力があるのだと思っています。ニュー・アルバムを出した上で、ザ・ローリング・ストーンズの次のツアーがどんなものになるのかが楽しみです。

今週は来年のレディング&リーズ・フェスティバルのヘッドライナーも発表されています。リアム・ギャラガー、ラナ・デル・レイ、ブリンク182、フレッド・アゲイン、ジェリー・シナモン、キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンの6組が務めるとのことで、来年のフェス事情を占う事例になるのかもしれません。

Pic by Kevin Mazur

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