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余波。【NME Japan編集長がちょっと思っていること 第192回】

今週はザ・ローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツの妻であるシャーリー・ワッツ、ザ・スペシャルズのフロントマンであるテリー・ホール、プライマル・スクリームのキーボーディストであるマーティン・ダフィの訃報が立て続けに届きました。シャーリー・ワッツは短い闘病の末に亡くなったとのことで、テリー・ホールは膵臓ガンが肝臓まで転移していたことがザ・スペシャルズのホレス・パンターによって明かされています。マーティン・ダフィは自宅で転倒した際に負った脳外傷で入院していたことが明らかになっています。全員の御冥福をお祈り致します。

正確な統計を取ったわけではないのですが、年末というのはミュージシャンの訃報を報じることが多いような気がします。2015年の12月28日にモーターヘッドのレミー・キルミスターが亡くなったことを今でも覚えている人は多いのではないでしょうか。翌年のクリスマスにはジョージ・マイケルが自宅で穏やかに亡くなったことが発表されています。2018年はバズコックスのピート・シェリーが12月に亡くなっています。2020年にはマウンテンのレスリー・ウェストとチルドレン・オブ・ボドムのアレキシ・ライホが共に年末に亡くなりました。昨年はイル・ディーヴォのカルロス・マリンが新型コロナウイルスに感染していたこともあって亡くなったことが発表されました。

最近では訃報の後にストリーミング・サービスでの再生回数が急増するという余波についても報じられることがありますが、自分はマーティン・ダフィが在籍していたバンドであるフェルトの『アブソリュート・クラシック・マスターピース』のvol.2を聴くようになりました。フェルトで1枚と言ったら、オリジナル・アルバムだとマーティン・ダフィのジャケットでお馴染み『フォーエヴァー・ブリーズ・ザ・ロンリー・ワード』ということになるのだと思いますが、学生時代によく聴いていたのが先のベスト盤で、アップル・ミュージックにはアルバムという形式では入っていないので、曲順を調べて思い出しながら聴いています。マーティン・ダフィといったら自分の中ではこの時代のマーティン・ダフィで、それは今も変わることがありません。

この投稿が2022年の最後の投稿になります。2023年は1月6日の投稿から始める予定です。今年1年、NME Japanというサイトを見ていただいた方に感謝の気持ちを伝えたいです。来年もよろしくお願い致します。

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