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豊作。【NME Japan編集長がちょっと思っていること 第252回】

今週はリリース・ラッシュとなっていて、注目作やニュー・シングルが一挙にリリースされています。主だったところではザ・リバティーンズが9年ぶりとなる通算4作目のアルバム『オール・クワイエット・オン・ザ・イースタン・エスプラネイド』をリリースしたほか、ヴァンパイア・ウィークエンドは5年ぶり通算5作目となるアルバム『オンリー・ゴッド・ワズ・アバヴ・アス』をリリースしており、コナン・グレイ、ザ・ブラック・キーズ、クルアンビン、ファビアナ・パラディーノ、ベンソン・ブーン、マウント・キンビーといったアーティストもアルバムをリリースしています。ドージャ・キャットは最新作『スカーレット』のデラックス・エディションとなる『スカーレット 2 クラウド』が配信されています。

新曲ではイマジン・ドラゴンズ、グラス・アニマルズ、アンダーソン・パークとノレッジによるノーウォーリーズ、ロンドン・グラマーといったアーティストが久々のニュー・シングルをリリースしており、ポール・ウェラー、シーア、チャーリーXCX、グリフ、ケイジ・ジ・エレファント、ペギー・グー、カリード、オマー・アポロ、ヘンリー・ムーディーといったあたりも続々とニュー・アルバムなどに向けて新曲をリリースしています。ビヨンセの超大作『カウボーイ・カーター』がリリースされた翌週ということもあるのかどうかは分かりませんが、堰を切ったように新作や新曲がリリースされているというような印象です。

個人的に注目したのはヴァンパイア・ウィークエンドの『オンリー・ゴッド・ワズ・アバヴ・アス』で、まだ1周しか聴けていないのですが、アルバムのキーとなるのは最後に収録されている“Hope”なんじゃないかと思います。『NME』は“Hope”について「そのまま受け入れることのアンセムとして、長大なほぼ8分近くあるこの曲はここ数年のカルチャーに浸透している様々なコントロールの欠如に向けられている」と評していますが、そこでエズラ・クーニグが提示している姿勢というのは「諸行無常」とも言うべき日本的なもので、自分が最近感じていることにも非常に近いものがありました。

今週はビリー・アイリッシュの新作を予告する屋外広告が世界各地の都市に登場していることも報じられています。今年2月の時点で通算3作目となるアルバムがマスタリングまで進んでいることが明かされていましたが、これまでのキャリアで「正解」の道をひたすら突き進んできた彼女が次はどんな作品を届けてくれるのか楽しみです。

『RADIO NME JAPAN~NEW MUSICAL EXPRESS JAPAN~』放送中
下記以外の27局 日曜日午前4時〜
Kiss FM KOBE 日曜日22時〜
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※放送局によって時間は変更になる可能性があります。

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