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集中。【NME Japan編集長がちょっと思っていること 第234回】

今週は先週の土曜日に2024年の第66回グラミー賞のノミネート作品が発表されました。今回の変更点としては新たに最優秀オルタナティヴ・ジャズ・アルバム賞、最優秀ポップ・ダンス・レコーディング賞、最優秀アフリカン・ミュージック・パフォーマンス賞という3つの部門が追加されています。授賞式は2024年2月4日にロサンゼルスのクリプト・コム・アリーナで開催される予定で、2023年の授賞式の司会は3年連続でトレヴァー・ノアが務めましたが、2024年の司会については現時点で明らかになっていません。

今回、最多ノミネートとなったのはシザとフィービー・ブリジャーズの9部門で、フィービー・ブリジャーズはうち8部門がジュリアン・ベイカーとルーシー・ダッカスとのボーイジーニアスでのノミネートとなっています。一方、テイラー・スウィフトは6部門のノミネートになっていますが、最新作『ミッドナイツ』が最優秀アルバム賞にノミネートされており、6度目の最優秀アルバム賞へのノミネートは女性アーティストとしてはバーブラ・ストライサンドと並ぶ最多となっています。

しかし、主要4部門の最優秀レコード賞、最優秀アルバム賞、最優秀楽曲賞の顔ぶれを見てみると、シザ、ジョン・バティステ、ボーイジーニアス、ビリー・アイリッシュ、オリヴィア・ロドリゴ、マイリー・サイラス、テイラー・スウィフト、ラナ・デル・レイあたりが被っていて、多様というよりはビッグ・ネームや評価の高いアーティストに集中しているような傾向を感じます。個人的にはアークティック・モンキーズが3部門でノミネートされたこと、フレッド・アゲインが最優秀新人賞にノミネートされたこと、キャロライン・ポラチェックが初めてグラミー賞にノミネートされたことを嬉しく思っています。

あと、今週はトム・ヨークとジョニー・グリーンウッドとトム・スキナーによるザ・スマイルが来年1月に新作をリリースすることを発表しました。そろそろ本体での活動を求めてしまう気持ちもありますが、彼らの新曲を聴けること自体が貴重なことなので、その機会を首を長くして待ちたいと思います。

Pic by Jenn Five


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