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開幕。【NME Japan編集長がちょっと思っていること 第255回】

今週は週末の現地時間の日曜日からいよいよザ・ローリング・ストーンズによる最新作『ハックニー・ダイアモンズ』を引っ提げた新たなツアーが始まることになります。このツアーは4月28日のヒューストン公演から始まるもので、7月17日のサンタクララ公演まで、ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテージ・フェスティバルへの出演を含め、19公演が行われる予定となっています。昨年アルバムをリリースした時にはかなり精力的にプロモーションを行っていたザ・ローリング・ストーンズですが、その後はしばらく沈黙が続いていたので、このツアーでまたもや表舞台に戻ってくる形になります。

ツアー開幕が間近に迫ったこのタイミングで周辺情報も報じられるようになっていて、ツアーに参加するサポート・アクトも発表されています。これまでのザ・ローリング・ストーンズのサポート・アクトというと、生きの良い若手のロック・バンドにいち早く目をつけるというのが通例となっていて、過去にはザ・1975やマネスキンなども起用されてきましたが、今回はだいぶカントリー色が強い印象を受けました。このへんはビヨンセの最新作『カウボーイ・カーター』でも象徴的でしたが、今のアメリカの温度感というのが色濃く反映されているのかもしれません。

しかし、今回のザ・ローリング・ストーンズのツアーというのは、ミュージシャンや音楽シーン全体にとって一つの試金石になるものだと思っています。80歳を超えてミュージシャンとして活動を続けている人は決して少なくない訳ですが、これまで長年にわたってライヴ・エンタテインメントという分野で世界的第一線に立ってきたこのバンドがミック・ジャガーとキース・リチャーズが共に80代に突入して行うツアーということで、様々な言説が生まれることになるのだと思います。そして、それはバンドや音楽活動の続け方、もしくは終わらせ方という観点において新たな示唆を与えてくれんじゃないかという気がしています。

今週はジャスティスのニュー・アルバム『ハイパードラマ』もリリースされています。今年のコーチェラ・フェスティバルは空前絶後とも言える照明の演出で多くの人を驚かせた彼らですが、アルバムについて『NME』は「2024年で最も心を奪うリスニング体験」だとして五つ星を付けています。

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