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結実。【NME Japan編集長がちょっと思っていること 第239回】

今週はリアム・ギャラガーとザ・ストーン・ローゼズのギタリストであるジョン・スクワイアによるコラボレーションのファースト・シングル“Just Another Rainbow”が2024年1月5日にリリースされることが発表されました。この2人の付き合いと言えば、オアシスが1996年にやったネブワース公演でも“Champagne Supernova”でジョン・スクワイアが客演していますし、さらに遡れば、1993年12月にモンマスで『ディフィニトリー・メイビー』のレコーディングをしている時に、近くで同じくレコーディングをしていたザ・ストーン・ローゼズの様子を見にコンバイン収穫機でリアム・ギャラガーが向かった逸話に辿り着きます。この時、リアム・ギャラガーとジョン・スクワイアは初めて対面することになりました。ジョン・スクワイアによるザ・シーホーセズでは2人は“Love Me and Leave Me”を共作したりもしています。

ただ、スーパーグループのアイディアが持ち上がったのは2017年で、この時、リアム・ギャラガーはザ・ストーン・ローゼズのメンバーやリチャード・アシュクロフトと共にやってみたいと語っていました。「理想的なのはザ・ストーン・ローゼズの連中だよね。解散したから、いいかもしれない。リチャード・アシュクロフトもいいね。たくさんいるけど、その多くは自分のやっていることがあるからな。でも、やりたい人がいるなら、声をかけてほしいね。俺はやるよ」

正直、実現はなかなか難しいんじゃないかと思っていたのですが、2022年にソロのネブワース公演で再びジョン・スクワイアと共演した後、リアム・ギャラガーが「スーパーグループが始まる」とツイートすることになり、ソーシャル・メディアでの様々な予告を経て、今回の発表に至ることになりました。プレス・リリースによれば、「年が開けたら更なる新曲がリリースされていくことになる」とのことなので、今回のコラボレーションが結実することになった理由は何なのか?、それを音源で確かめていきたいと思います。

今週はザ・ローリング・ストーンズのギタリストであるキース・リチャーズが80歳を迎えてもいます。リアムとジョン・スクワイアのコラボレーションも初めて会ってから30年を経て実現しているわけですが、息の長いロック・ミュージシャンのキャリアを誰よりも切り拓いてきたのがストーンズであり、キースでした。今年最後の原稿になりますが、節目を迎えたキース・リチャーズを祝福したいと思います。

Pic by Tom Oxley

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