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城ホール。【NME Japan編集長がちょっと思っていること 第186回】

今週はレッド・ホット・チリ・ペッパーズの来日公演が決定しました。単独公演としては2007年以来16年ぶりという触れ込みですが、何よりギタリストのジョン・フルシアンテが復帰した形での来日公演は16年ぶりとなります。2月19日の東京ドーム、2月21日の大阪城ホールの全2公演。あらためて今回のツアーの日程と会場を見ていっても、大阪城ホールというサイズはかなり貴重なもので、世界的に見ても今回のツアーにおいてはかなり近い形で今のレッチリを体験できる機会になると思います。

先月まで行われていた北米ツアーのセットリストを眺めると、キャリアの根幹を築いてきた楽曲はしっかりとやってくれる印象で、その傾向は来年のニュージーランド/オーストラリア・ツアー、そして来日公演にも引き継がれていくでしょう。なによりジョン・フルシアンテを擁するレッド・ホット・チリ・ペッパーズほど、ライヴで直に観ることが醍醐味となるバンドはなかなかいません。フィジカルなパフォーマンスというものが持つ普遍的な価値というものを感じさせてくれるライヴをやってくれるんじゃないかと思っています。

あと、今週は2023年のダウンロード・フェスティバルのヘッドライナーが発表されました。今年は2003年の初開催から数えて20周年となる節目の年で、初の4日間開催となります。ヘッドライナーはメタリカがまったく違うセットリストで2日にわたって出演し、残り2日のヘッドライナーはスリップノットとブリング・ミー・ザ・ホライズンが担当します。オール・ポインツ・イーストやレディング&リーズ・フェスティバルでは既にヘッドライナーを務めてきたブリング・ミー・ザ・ホライズンですが、メタルの聖地と言えるドニントン・パークでヘッドライナーを務めるのは今回が初めてとなります。

しかし、メタリカのようなジャンルを象徴するような大御所アーティストはともかく、オール・ポインツ・イーストでも、ダウンロード・フェスティバルでもヘッドライナーを務められるなんてブリング・ミー・ザ・ホライズンはどんどんオールマイティな存在になってきています。チャート上ではおとなしいラウド・ミュージックですが、現実は着実に動いているのを感じます。

Pic by Clara Balzary

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