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災難や被害にあった時、あなたの手に人生のコントロール権を取り戻す演習 (エクササイズ)

NLPには色々なエクササイズがあって、これまでもスコアモデルや、席替えエクササイズなど、僕自身が何度も使っているものを紹介してきた。

人生には、絶体絶命とは言わなくとも、なんでこんなことが起こっちゃったんだと思う出来事に何度も出会う。 もちろんその経験が学びに変わっていくのだが、その出来事が起きているときは悩みにはまってしまうことがよくある。 (席替えエクササイズについては下記を参照してください)


コーチや信頼できる人に相談できれば良いが、そうできないこともある。 

僕が人生で迷った時、もしくは何か大きなことが起きて、悲嘆にくれそうな時に指針を与えてくれるとっておきのエクササイズがあるので、あなたにも
お伝えしたい。 


まずは、アップル創業者スティーブ・ジョブスが2005年にスタンフォード大学の卒業生に向けて行ったスピーチが動画であるので見ていただきたい。

ご存知の方も多いと思うが、この動画でスティーブは彼の人生を淡々とストーリー仕立てで語っている。 僕は何回も見ているが、今も感動して涙することもある。 あなたもおそらく感動するに違いない。  


このスピーチで何と言っても一番に響くメッセージは、人生の点と点がつながるというところだ。 彼が大学生の時にたまたま選んだある授業が後の人生に非常に意味を持ったりする、すなわち人生の出来事でのある点は、後から結んで見ると、一つのストーリーとして繋がるということである。 その当時に彼に起こった出来事は、なんの意味もなさないように見えたり、むしろ嫌な出来事だったりするのだが、後から見て見ると、彼の人生において全て必要なものであったということだ。

何が言いたいかといえば、失恋、事故、倒産、大病などあなたに何か大きな悪いことが起こったとする。 その時の自分にとっては、ただの災難であり、つらい出来事だと思う。 しかし、スティーブ・ジョブスの例を取ると、人生を後から振り返ればその事件が自分にとって苦いけどよく効く薬になると言うことだ。

そして今からお伝えするエクササイズは、このことを利用する。 つまりもしあなたが現在嫌な出来事の真っ最中にいたり、もしくはその出来事によって起こった嫌な状況を過ごしているとすれば、視点を変え、その起こった出来事を自分がなりたい自分になるために必要な通過点の出来事として見てみようという方法だ。

まずノートとペンを用意して、具体的には以下のようにする。

1、あなたに起こった嫌な出来事や事件をその起こった通りに書き出す。 例えば交通事故ならば、その交通事故に至った経緯などをそのまま嫌なものとして感じるままに全くの被害者として描写する。 例えば ”その日は朝から雨だった、定食屋で昼食を済ませた後、オフィスに戻るために車を走らせた。。。” など。
2、次に同じ出来事を、もう一つのストーリーとして自分がそれをわざと起こしたように書く。 例えば、”対向車が目に入った時自分で、不注意にして、相手の車を自分に向かうように仕向けた。。。” など。 
3、二つのストーリーを比べて洞察を得る。

このエクササイズを聞くと 

”自分は事故の被害者なんだ!二つ目のストーリーは書けない” 

とおっしゃるかもしれないが、ここはただ実験だと思って書き進めてほしい。 つまり起こったことを肯定していくのだ。 自分がなりたい自分になるために起こるべくして起きたと受け入れるようになるのがここでのゴールだ。

例では事故を挙げたが、これは病気でも構わない。 実際大病を克服した人の手記を読むと、多くの場合、病気にかかった時の最初のリアクションは、否定、拒絶から入り、そして受容に変化し、それが感謝になり、治癒していくというプロセスである。 よく大病からの生還者の声を聞くと、その病気が起こってくれて喜んでいる人がほとんどだ。

まとめ

このエクササイズを終える頃には出来事の前の自分と後の自分の点が繋がり、何かしらのストーリーが見えるのではないかと思う。 これを引き寄せの法則という人もいるが、僕にはスティーブ・ジョブスの点を繋げるという言い方がしっくりくる。 スティーブが言うように、もっと自分の運命を信頼していいのだと思う。

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