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SDGs(エス・ディー・ジーズ)を子どもと学んでみる。(番外編)

今、TBSでSDGsプロジェクト地球を笑顔にするweekをやっている。
SDGsの本を読んだばかりなので、子どもがCMを見て「今SDGsが話題だねぇ~」と反応している。笑

子どもは学校で「自然環境保護」「地球温暖化」「食品ロス」「プラスチックを減らすために」等の身の回りの様々な問題から、興味のあるテーマを選び、調べ“自分たちに出来る事”を発表する機会があった。
ひとつひとつ大きなテーマではあるが、自分には無関係な他人事として捉えるのではなく、身近な例えを出すことで自分に出来そうな事を見つけてアイディアを考えていた。

SDGs前編、後編の記事もあるので読んでもらえると嬉しい。

平成29年度推計(農林水産省・環境省)によると、日本の食品ロス量は年間612万トン
その内、事業系食品ロス54%の328万トンで家庭系食品ロス46%の284万トン。

日本人の612万トンを国民1人あたりに換算すると、毎日お茶碗約1杯分(約132グラム)の量を捨てていることになる。


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お笑い芸人として活動しながら、ごみ回収会社で働く、マシンガンズの滝沢秀一さんのオンラインセミナー「ごみ収集の現場で見た食品ロス」を見た。滝沢さんはごみ研究科として活動されて本も出している。

この時期、驚くような家庭ごみが集積所に出されるらしい。

である。

この時期スーパーで、新米の文字がパッケージについた米が店頭に並べられている。
米がおいしい季節で、ついつい食べ過ぎてしまう。笑
なのだが、白くて綺麗なまだ食べられそうな米が多く家庭ごみ集積所に出される事になる。
新米を買って、古米を捨ててしまうという事。
古米を食べきってから新米を買わないのか。。。

時期によってはジャガイモとか。
家庭菜園で食べきれなかった分だろうか?

タピオカミルクティーが残った状態でごみ集積所に置かれている写真もあった。
話題の店とかで買ってインスタにあげて、残して置いていってしまうのだろうか?美味しくなかったのか?ダイエットなのか?お腹一杯でミルクティーを飲み切る事が出来なかったのか?

後、お中元、お歳暮の時期になると食品ロスが多くなるそうだ。
メロン3つとか。

3つ???

メロンが嫌いなのだろうか?

持ってみると重いから違反ごみかな?と思って開けてみると、メロンが3つとか出て来るそうだ。

後は、高級ゼリー。
箱に入ったまま。
食べきれない程多くのお中元とかお歳暮を貰ってしまうのだろうか?
干物セット。

クリスマスシーズンだとケーキ1ホールとか出されるらしい。
1ホール。。。なぜ???
ケーキ屋さんで売れ残ったものを1社員1つずつ買わなくてはならないとかあるらしく、そういった物だろうか?と滝沢さんは話していた。

なぜこのゴミは出たのか、出した人の状況を考え推測する、もはや推理の世界である。


無理してまで食べる事は身体に負担になるし、糖尿病にかかってしまったら一生付き合って行かなければならない。
医療費の負担にもなるし、太り過ぎたら運動もおっくうになって動きたくなくなっていく。
健康が損なわれる恐れがある。
そういった事もあるので、出来る事から気を付けたいと私個人としては思う。


家庭系食品ロスのうち、家庭で食べられるのに捨てる理由は、57%が食べ残しによるものだ。
食べ残し、手付かずの食品(直接廃棄)、皮のむきすぎ(過剰除去)などが主な要因。
傷んでいた23%、賞味期限切れ6%、消費期限切れ5%(計34%)よりも多い。

ー消費者庁/啓発用ポスター/捨ててしまう理由編ー

自分自身も心当たりがありすぎる。
エシカル消費を心がけたいと反省するところだ。



エシカル消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動の事。
必要な食品を必要な量だけ買う、環境に配慮した商品を買う、地元の産品を買うなど、その商品を買うことで、どういった影響を世の中にあたえるのか、考えて買うという事。

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消費者庁HPより

日本は食料の多くを輸入に頼っている。その一方で多くの食品が捨てられてしまっている。
遠くから運んで多くの食料を食べずに捨ててしまっているのである。
輸送にかかる燃料、人件費、環境負荷。
考えてみれば、とてもムダな事に思えてくる。

そんな中、少しずつ食品ロスへの取り組みも進んでいる。
ニュースでEAT ME TABETEアプリを紹介していたので、ダウンロードしてみた。
このアプリ、飲食店から食品ロスが出そうなときにレスキューとして表示され、購入希望者が何時位に店舗に行けるか時間を入れて取りに行き購入するのである。

値引きされて登録されているので、近くでレスキュー依頼があれば、購入してみたいのだが、今の所まだそれ程飲食店が多くはない。
こういった取り組みが増えて、捨てられてしまう食品をレスキュー出来るように飲食店と欲しい人がもっと繋がってほしい。


オーストラリアの市民団体が始めたスーパー「オズハーベストマーケット」は、買い物客が商品を無料で持って帰る事が出来る。
パン、コーンフレーク、ビスケット、野菜や果物といった生鮮食品が並ぶ。
他のスーパーや食品会社から余らせてしまった商品を譲り受け、並べて欲しい人が持ち帰る事が出来るのだ。

消費期限間近の食品を譲り受け売るスーパーはデンマークにもあるが、無料なのは「オズハーベストマーケット」が世界初との事。
買い物客には可能な限りの寄付をお願いしていて、多くの寄付が集まっている。

日本にもフードバンクがある。
企業が過剰に作り過ぎた物、パッケージが傷ついて商品として売れないもの、消費期限、賞味期限が近いものを必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供している。
フードドライブを行っている地域もある。
家庭であまっている食べ物を持って行くと、地域の福祉団体やフードバンクに寄付する活動をしている。

もったいない精神でこういった取り組みがもっとされるといいなと思う。


読んでいただきありがとうございます。



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