見出し画像

次のステージに進むキミへ~また一緒に走ってほしい~

1つの動画を5年前からたびたび見ている。

5分程度のそれ程長くない動画だが1度再生したら、だいたい1回では終わらない。リピートしてしまう。
もう、我が家がどれだけ再生回数を伸ばしたか分からない程。


まだ、息子が小学校1年生でサッカークラブに入って数ヶ月の頃、試合でベンチを温めるどころか、連れて行ってもらう事すら出来ず、半年以上経って、やっと出させてもらった試合で惨敗した。

正直、スタート地点で親子共々心がくじけて、辞めたくなっていた。


私はサッカーを見るのが好きなので、Jリーグの試合を見にスタジアムに行ったりもする。
しかし、息子が出たその時の試合は、見ているのがとてもとても辛く、せつない気持ちがして、早くこの場を立ち去りたかった。


息子は精一杯頑張っていたと思う。 
でも、試合経験の無い息子には、足りない物があまりにも多く、ムリなのかも。

そんな気持ち。

まだ、始まってもない内に、親子で諦めたくなって、非常にやりきれない気持ちがした。


そんな時にその動画を見つけた。


何回繰り返し見たか分からないが、ここから1歩ずつ親子で頑張ろうという気にさせてくれた。


それは、コーンやマーカーを使って、ドリブル練習する、5歳~8歳までの記録の動画である。

【U5-U8サッカー】ドリブル練習、成長の軌跡


名前は、山田たくとくん
もう、後、数年したら、有名な選手になっているかもしれないと秘かに楽しみにしている。

今現在のYouTube再生回数は20万回以上なので、どれだけサッカー少年のお手本にされているか分からない。

体に対して、大きなボールを、一生懸命扱う所から、成長と共にボールタッチは上手くなり、扱うスピードも上がってくる。

時には転びながら、暑い日は上半身裸で、寒い日は着こんで、毎日、毎日、ドリブル練習を繰り返しているのだ。


バックにかかっているのは、FUNKY MONKEY BABYS“悲しみなんて笑い飛ばせ”

不平不満を言う前にまず一歩 

凹む前にとりあえず一歩

ほら気づいたらもう二歩目 

片足でも明日に放り込め

そうさ笑ったって泣いたっていい

お前が生きてんのが素晴らしい

傷だらけの心の中で 

眠ってる何かを呼び覚ませ


そうだね、不平不満を言う前にまず一歩、進んでさえいれば、前には進めるんだ。

諦めない事。

グリットやり抜く力。
そんな事をたった5歳の男の子が教えてくれた。

ー*ー*ー


息子は、サッカー選手になりたいという夢を持っているわけではないが、「惨敗するのは嫌だ!!」と言って、自主トレをするようになった。

マーカーを使ってのドリブル練習。

パス練習。

動画を見てのリフティング技の練習。

シュート練習。

ランニングは私が電動自転車に乗って時速を計りながら後ろからついて行った。

高学年になってからは、持病の為に試合に出たり、出られなかったりだったが、試合に出た時には全力で頑張っていた。
試合をしている時の息子はホントにカッコ良かった!

あの動画を見たあの時点が息子の最初の一歩だったように思う。


ー*ー*ー


その息子が、先日、サッカークラブを卒団した。

息子が頑張っている姿は、近くで見ていた私に前向きな気持ちを与えてくれた。

息子だけでない、私は、自律神経を悪くし、しばらくサッカークラブに顔を出せなかった時期があるのだが、久しぶりに行ったら、クラブの子供達が涙が出るほど私を笑わせてくれた。

子供達に感謝を伝えたい!
本当にありがとう!
君達が成長していく姿を側で見れて本当に良かった。

君達と一緒に走れた事は、私の一生の思い出です!

君達が益々輝いていってくれる事を心から祈っています。
卒団しても、君達のサポーターはおりません!


そして息子へ

私が、体調が悪かった時に心配し、つられてメンタルを落とし、円形脱毛症にまでさせてしまい、申し訳なかったと反省しています。

でも、あれから3年近くがたち、卒団式で色々思い出し泣いてる私に、「母さん泣くな!笑っとけ!」と言った君は、随分、しっかりしてきたなと感じ、キュンとしました。

卒団おめでとう!
たくさんのドキドキをありがとう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?