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映画『BLUE GIANT』その一音に心震えて
こんにちは!
山あり谷ありナカタニエイトです!
さて、今日は映画『BLUE GIANT』があまりにも素晴らしかったので、オススメポイントを記載しようと思います。
久々に熱弁を奮いたくなるくらいすげー映画。BLUE GAIANT。凄すぎた。観たのは昨日だけど、未だに余韻が残ってる。観る前は正直かなり侮ってた。が、間違ってた。ごめんなさい。これは円盤買うしかない。涙が止まらなくて、嗚咽を堪えることになった映画は久々。#推し映画https://t.co/4mz4JbEcU7
— ナカタニエイト@原作マンガ連載中 (@nkyut) March 2, 2023
ところでツイートで誤字してるの恥ずかしいですねw
『BLUE GIANT』って何?
細かいことをお伝えする前に、そもそも『BLUE GAANT』って何?という方もいらっしゃると思うので、まずは『BLUE GIANT』のご紹介から始めます。
既に知ってるよ、という方は次の章まですっ飛ばしていただいて問題ありません。
さて、『BLUE GIANT』はサックス奏者「宮本大」の成長譚といえるJAZZ漫画です。
2013年に石塚真一が「ビッグコミック」(小学館)で連載を開始した漫画「BLUE GIANT」。世界一のジャズプレーヤーを目指す青年・宮本(ミヤモト) 大(ダイ)を中心とした、エキサイティングで感動的なストーリーや、音楽シーンの圧倒的表現力などで多くの読者を魅了し、“音が聞こえてくる漫画”とも評されている。第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 大賞および第62回小学館漫画賞(一般向け部門)など受賞多数。多くの著名人からも絶賛され、コミックスのシリーズ累計部数は890万部を超える大ヒット作品。世界最古のジャズレーベル「BLUE NOTE RECORDS」とのコラボレーション・コンピ・アルバムの発売や、ブルーノート東京でのライブイベント「BLUE GIANT NIGHTS」の開催、Spotify とのコラボ・プレイリストの公開など、現実のジャズシーンにも影響を与えている。
その「BLUE GIANT」が、満を持して初めて映像化される。
今回はそのアニメ映画についてお話しさせていただきます。
映画版のあらすじは下記の通りです。
ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(ミヤモトダイ)。
雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。
卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会う。
大は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、二人はバンドを組むことに。そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。
楽譜も読めず、ジャズの知識もなかったが、ひたすらに、全力で吹いてきた大。幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈。初心者の玉田。
トリオの目標は、日本最高のジャズクラブ「So Blue」に出演し、日本のジャズシーンを変えること。 無謀と思われる目標に、必死に挑みながら成長していく “JASS”は、次第に注目を集めるようになる。「So Blue」でのライブ出演にも可能性が見え始め、目まぐるしい躍進がこのまま続いていくかに思えたが、ある思いもよらない出来事が起こり……
原作未読者も原作読者も誰でも楽しめる傑作!
いきなり結論ですが映画『BLUE GIANT』は「原作マンガを読んでいても、読んでいなくても、必ず楽しめる大傑作」であると言い切ります。
言い切ってしまう理由をこれから3つ説明します。
① 音が凄い!!
② 全ての登場人物が格好良い!!
③ 原作読者こそ胸熱展開!!
① 音が凄い!!
正直なことを言います。
映画を観る前まで「あの漫画独特の迫力を映像にできるのだろうか?」と懐疑的でした。映像にできたとしても、主人公である大の「シリアス」な音を再現できるものなのだろうかと疑問視していました。
が、映画冒頭の一音で虜になりました。心が持っていかれました。
冒頭で鳴り響く大のサックスの音を聴いた瞬間に、鳥肌が立ちました。
あぁ、この映画は本物だ……
そう直感させる音が、映画館に轟いたのです。
しかも、その感想は時が進むほどに強まります。
ユキノリのピアノの音を聴いた時。
玉田のドラムが成長していく時。
大の音が独善でなくなる時。
三人の音が重なり合う時。
初志貫徹。
本気で音と向き合おうとしている映画だ。
その実感が終始膨らんでいく映画でした。
とはいえ、それもそのはず。
と言ってしまっては元も子もないかもしれないけれど、そう唸りたくなるのも当然の制作体制なんです。
今回の音楽担当は世界的ピアニストの上原ひろみさん。
ユキノリのピアノも彼女が弾かれているとのこと。
さらに、玉田のドラム演奏はMillennium Paradeでもドラムをされている石若駿さん。
ちなみに、玉田は最初に鳴らした拙いながらもワクワクを感じさせるドラムから、最後には大きく成長した姿を見せてくれます。
全然関係ないですが、Millennium Paradeといえば『竜とそばかすの姫』の主題歌『U』が本当に素晴らしかったですね。
さて、大のサックスを演奏するは、国内外の有力奏者を集めたオーディションで世界中のプレーヤーの中から満場一致で選ばれた馬場智章さん。
さらにさらに、劇伴は「上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテット」の皆さんを始めとするプロ奏者の方々が、曲によっては世界で活躍されるJAZZ作曲家の挾間美帆さんが指揮を振るわれているとのこと。
要は、JAZZ好きにとってもたまらない布陣なんです。
しかも、劇中では丸々一曲をやり切ってくれるという大盤振る舞い。
上原ひろみさんを始めとするプロの皆さんたちによる上質なJAZZのライブを、素晴らしい映像と共に味わえる最高の瞬間です。
これはもう一度ぜひ体験していただけると嬉しいです。
もしまだ観てないけど、「少しだけならネタバレしても大丈夫だよ」という方は下記のYouTubeで彼らの凄さをどうぞ体感してください。
『BLUE GIANT』の音楽についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ「uDiscovermusic」に掲載されている音楽評論家の原田和典さんの解説をご参照ください。
② 全ての登場人物が格好良い!!
さて、映画『BLUE GIANT』は主人公であるサックス奏者「宮本大」のブレない格好良さもさることながら、その両脇を固めるピアノ奏者「沢辺雪祈」と初心者ながらにも二人についていこうと努力するドラム「玉田俊二」の姿も印象的です。
とにかく自分を信じて前へと進む大。
悩みながらも未来を見据えて動く雪祈。
今やらなければ絶対に後悔するからとひたむきに頑張る玉田。
彼らの努力と行動に、きっと誰もが心揺さぶられます。
さらに、そんな三人を見つめ続けるジャズバー「JAZZ TAKE TWO」の店主アキコさん、彼らにチャンスを与えるべきではないかと逡巡し決断を下すライヴハウス「So Blue」オーナーなど、若き才能を世に出すために温かく見守る大人の姿にも胸を打たれます。
僕は映画館でラストライブはずっと涙を流し続けていました。
嗚咽を堪えて映画を観るのは本当に久しぶりの経験です。
それほどまでに大や雪祈、玉田。
そして、アキコさんなど全ての登場人物に深く感情移入していました。
そんな魅力的な人々を描き出した原作者である石塚真一先生のインタビューもぜひチェックしてみてください。
なお、雪祈を主人公としたスピンオフ小説『ピアノマン〜BLUE GIANT雪祈の物語〜』も出ています。この機会に”本当の沢辺雪祈”の姿を確認してみてはいかがでしょう。
③ 原作読者こそ胸熱展開!!
そして、最後。
ここは原作を読んでいる貴方だからこそのボーナスタイムとも言えます。
もはや多くは語りません。
この展開……!!
これが観たかった……!!
そう思わせるラストの疾走を、どうぞその目でご確認ください。
そして、きっともう一度聴きたくなるでしょう。
JASSの音を。
そうして、聴けば聴くほどもう一度観たくなる映画『BLUE GIANT』の魅力について語らせていただきました。
以上、山あり谷ありナカタニエイトでした!
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