ショートショート

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ひみつの部屋:ショートショート

ひみつの部屋:ショートショート

世界に偉人と呼ばれるすごい人はたくさんいるけれど、もしも、その中の誰か一人だけに会えると言われたら、君ならば誰に会う? ガリレオガリレイ、レオナルドダヴィンチ、織田信長、チンギスカン、ヘレンケラー、アインシュタイン、トーマスエジソン、スティーブジョブズ、宮沢賢治、シェイクスピア、坂本龍馬、マイケルジャクソン、ヘミングウェイ、津田梅子、ウォルトディズニー、ココシャネル、紫式部、パブロピカソ、ベートーヴェン、マザーテレサ、手塚治虫、チャップリン、ブルースリー、ガンジー、孔子、ア

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【冒頭無料公開】 名前のないお面
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【冒頭無料公開】 名前のないお面

こんにちは、こんばんは。はたまた、おはようございます。 ナカタニエイトです。 「名前のないお面」の冒頭を無料公開をします!!この機会にどうぞご覧ください。 もしお気に召していただけたら、感想を呟いていただいたり、スキしていただいたり、ご購入などもいただけるとめちゃくちゃ嬉しいです。 ======================= 「おにい、おめんがとんでっちゃうよ」  風もないのにふわりと浮かび上がった結(ゆい)のお面を「ちゃんと被ってなきゃダメだろ」と言いながら捕

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打上げ花火とピークの終わり

打上げ花火とピークの終わり

「真夏のピークが去った」 シムラくんが隣で言ってた。 夏真っ盛りだというのに、シムラくんはいったい何を言っているのだろう。 空を見上げれば、水色の絵の具をそのまま塗ったような青が輝いている。 例年よりも十日ほど早い梅雨明けだとテレビのニュースで聞いた。 入道雲は、まいにち欠かさず僕らの様子を観察している。絵日記でも付けているのかもしれない。 太陽は真っ黄色に染まり、その姿は日に日に派手になる。夏休み目前にして、既に夏休みデビューをしてしまったみたい。 シムラくんはよく言

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空を駆ける少女:ショートショート

空を駆ける少女:ショートショート

「無理だって、そんなこと」 「無理かどうかはやってみないとわからないじゃない」 トーカは学校の屋上から空に向かって一歩を踏み出そうとしている。 俺は彼女を止めなければいけなかった。 「おい、高田。ボサッとしてないでさ、お前もトーカを止めろよ」 「んー、歩くって言ってるんだから、いいんじゃないの」 高田はゲーム機から目を離すことなくのんびりとした声で答える。 「アホ。歩ける訳ないだろ。空だぞ、空の上だぞ」 そう、トーカは今、空の上を歩くと言い張っているのだ。 そんなことで

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トリガー:ショートショート

トリガー:ショートショート

物語の始まりはそう、だいたいが失恋をしたり、誰かにぶつかったり、逆境に立つ瞬間だったり、なす術の無い僕らだったり、あとは、銃を拾ったり。 これは今し方銃を拾った私の、何の変哲もない物語。 相変わらず深夜残業でヘトヘトになった私は、駅から十分のところにある我が家に戻るところだった。こんな時間だというのに駅前のお店は酔っ払いで溢れていた。 そうして、駅から少し離れた道幅が広い割に妙に薄暗い道を私は歩いている。社会人になってから早くもこの道を二年半行ったり来たりしているが、幸いに

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なきごえ:ショートショート

なきごえ:ショートショート

わかるんだ。もう今日が最後の日だって。 僕にはわかるんだ。君との思い出も今日で最後だって。 ねぇ、僕は君に何を残してあげられるかな。 ねぇ、最後にもう一度僕の名前を呼んでくれないかな。 違うんだ。君の泣いてる声じゃないんだ。僕が最後に聞きたいのは。 ねぇ、覚えてる。 君と僕が初めて会った日のことを。 僕はまだ小さくて、君の腕の中で震えていたよね。 ねぇ、覚えてる。 君と僕が初めて一緒に歩いた日のことを。 君も僕も小さくて、はしゃぎ過ぎて遠くまで行って、一緒に迷子になって、

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二重の螺旋:ショートショート

二重の螺旋:ショートショート

君を待つ 僕の姿はいつの間に 父と重なる苦笑いをも ふと七五調を読んでしまうくらいに、僕は面白くなってしまった。 そういえば、僕が幼い頃、父はいつだって僕らからは少しだけ距離を取り、僕と母の買い物が終わるのを待っていたっけ。 遊園地でキャラクターグッズを買うとき、デパートで服を選んでいるとき、行楽地でお土産を物色しているとき、スーパーでお菓子を探しているとき。 父は決まって、少しだけ離れたところで僕らを見ていた。少し壁に寄りかかり、右足だけ爪先立つかのように、左足を軸にし

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目糞、鼻糞を笑う事勿れ:ショートショート

目糞、鼻糞を笑う事勿れ:ショートショート

「目糞、鼻糞を笑うってあるじゃない」 「どうした。藪から棒に」 「いやね、目糞が鼻糞笑う姿をリアルに想像してほしいのですよ」 「できねぇよ、そんなもん」 「目糞というくらいだから、目にある訳じゃない」 「まぁ、目の付近にあるわな」 「それでさ、鼻糞というものは、その名の通り鼻にあるじゃない」 「まぁ、鼻の中にあるわな。たまに飛び出してる人とかいるけど」 「目糞って、そこまで大きくない訳じゃない」 「まぁ、大きい目糞付いてたら嫌だわな」 「だからさ、その大きくもないサイズのもの

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見えてる男の憂鬱:ショートショート

見えてる男の憂鬱:ショートショート

 幽霊になって尚もまだ煙草を吸うとは夢にも思いませんでした。 「すみません。煙草の火、貸してもらえます」  おじさんが突然そう声をかけてきました。というか、幽霊だけど煙草を持てるのですねなど、前提条件からしていろいろと疑問に思うところもあります。  だがしかし、そうはいえども、せっかく声をかけてきたおじさんを無碍にするのも可哀想だと思い、僕は快くライターの火を貸してあげました。  そう、僕はいわゆる「見える人」に属しているのです。  巷では、「見える力」を第六感だとかシック

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御合歓裏様のいる団地:ショートショート(ホラー)

御合歓裏様のいる団地:ショートショート(ホラー)

『サトミ、あなた今家?』 ブブブとサトミのスマホが揺れる。 サトミは夏休み中ということもあり、真昼間から自室のベッドの上で惰眠を貪っているところだった。その眠りを妨げたものは母からの連絡だ。 「今家」って誰よ。まだ朦朧とする意識の中で、目を擦りながらサトミはそう思ったが、母からの言葉を「今、家にいるの?」と翻訳できるまでに十秒程度の時間がかかった。 『いえ』 サトミは二つの文字で返す。 するとすぐに母から電話がかかってくる。 「おかあ」という文字がサトミのスマホに表示される

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最後の片想い

最後の片想い

拝啓 真夏のピークが去り、月の下で凜々と鈴虫が鳴く季節となってきました。 健司くんは毎日いかがお過ごしでしょうか。 なんて改まって書くのは、なんだか恥ずかしいね。 夏の苦手な君のことだから、きっと日がな毎日のんべんだらりと寝てばかりいることでしょう。 って、昨日会ったばかりなんだけど、手紙だとこういうこと書かないといけないのかな?って思っちゃうんだよね。変だね。 それでも、せっかくこうして手紙を書いているだから、思い出話でも書こうかな。 小学校の夏休みは、私たち毎日の

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