異動を経て、社会人2年目になって考えた仕事での「適性」①
就活時代、「適性」という言葉が漠然と苦手だった。
それは入社時の配属(いわゆる配属ガチャ)で参考にするのが「適性」という言葉だったからだろう。
「希望部署に行けなかった」ことに対する理由付けの意味で、「適性」という言葉を聞くことが多かったからだろう。
ただ、社会人2年目の今、考えてみると、僕の場合だが、異動後の現部署では「適性」のある仕事をできているように感じる。
それが見えてきたのは、社外の1年目の友人や、社内の3年目の先輩、そして上司との、何気ない雑談の中。
この人が苦手なことも、特に苦労なく楽しくできている。
逆にあの人が楽しそうで得意なことを、僕はかなり苦労していた。
それが仕事における適性であり、適性のある仕事は比較的楽しい。
前者によって価値を発揮できることがいま、「適性のある仕事をできている」という状態なのだと思う。
というわけで、今回は「適性」に関する話を。
書いてみたらかなり長くなってしまったため、こちらも次週以降、続きを投稿できればと思う。
1,社外の1年目の友人と話す中で感じた「適性」
学生時代に参加した地方実践系長期インターン。
そこで知り合った社会人1年目の友人と、昨日久々にオンラインで話した。
結局気づけば3時間ほど話していたのだが、最近の仕事の話をする中で「適性」という話題になった。
その友人が「適性」を考えたきっかけは、下記2点だったという。
第一に、新店立ち上げへの同期抜擢だ。
友人の勤務する企業ではいわゆる「新店立ち上げ」が予定されており、友人の唯一の同期がその立ち上げメンバーに抜擢された。
1年目からの立ち上げメンバーへの抜擢。しかも唯一の同期ということで、同期が出世し遠い世界に行ってしまうのではないか、と、一時的に焦りを感じたという。
しかし、上長などと話す中で、その同期の「適性」に気づいた。
詳細は伏せるが、同期は将来、あるジャンルで自分で店を持ちたいと考えており、学生時代も同様のジャンルの店舗でアルバイトをしていた。
それらが、立ち上げ店舗のコンセプトや業務と類似していたのだ。
友人の企業のスタンスは個人の夢を応援する社風で、チャレンジや独立も歓迎している。
自分のやりたいことや目指したい方向性は、自然と熱が入る。
多少の苦労があっても、乗り越える力になる。
しかも学生時代に多少経験しているといえば、チャレンジの壁も高くはない。
それが、その同期にとっての「適性」と考え、会社は同期を新店立ち上げメンバーに抜擢したとの考えだ。
一方で友人は友人で叶えたい姿があるのだが、まだまだ漠然としていた。
そのため、現職でいろいろなことに挑戦するうちに明確にしていこうと考えたらしい。
第二に、ワークショップの企画だ。
友人の勤務する店舗では、定期的にイベントやワークショップを行っている。
それがスタッフの自己実現や挑戦の場となっている認識なのだが、定員についてもイベントごとに異なる。
その友人は、大人数でのイベントを実施した際、緊張してうまく話せなかった経験があった。
一方で、少人数での会話は得意なほう。
数度を経てそれに気づいた上長から、適性のある少人数のワークショップをメインで担当してみては、とのアドバイスがあったようだ。
2,友人の話から考えたこと
友人も、その同期も、何度か幅広く挑戦する中で、そのサービスやワークショップにおける「適性」を見出していったのだろう。
これは僕も普段から感じるところであり、大きく共感していた。
「適性」を知る前に、与えられた仕事をえり好みするのは得策ではない。
いろいろな仕事に挑戦するうちに、自分の「適性」が分かってくる。
その「適性」が分かってからは、「適性」のある仕事に積極的に手を挙げていけばよいのだ(手を挙げられる環境である場合)。
そう考えると、ジョブローテーションは「適性」がまだわかっていない段階では有効な手段ではないか(学生時代の経験などから「適性」が分かっている、かつ明らかに表れているメンバについては、それは不要かもしれない)。
「希望」=「適性」とは限らないし、「希望」はフェーズによっても変わってくる。
とはいえ、入社直後の数週間と、数十分の面接で人事が「適性」を完全に把握することは難しい。また、配属先のポジションの余裕ももちろん関係してくるだろう。
だからこそ、やはり本当の「適性」は、多くは入社して業務に取り組む中で徐々に見えてくるもの、なのかもしれない。
次回は、仕事をする中で気づいた「自分の適性」について考えてみたい。
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