見出し画像

〜はじめに〜
 1月29日に公開されましたMayprill Recordsによるクラウドファンディング企画についての僕の思いを書き綴っていきます。1日3つほど上げていく予定が、しばらく前の文章のため色々手直しなどをしていて更新が遅れてしまいました。申し訳ありません!

いずれもちょっと頭でっかちではあるので、表現が少し怖いんですが、興味ある方はよんでみてください。僕がこのプロジェクトを開始するまでの不安や、ミュージシャンとしての正直な気持ちが書かれています。

ーーーーー

君はアーティスト、ボーカリストなんじゃないの?

 正直バンドマン/ボーカリストとしての自分は、作家としての野心、バンドとしての野心、純粋な楽しさ、日々のクリエイティビティの成長のためにバンドがりますが、レーベルマンとしての自分は、このバンドを広げていきたいという気持ちと、楽曲をしっかりアーカイブとしてバンドを愛する人の手元に届けたいという思いで、若干別の人格で動いています。

可能なら、このレーベル代表としての自分より、音楽人として最先端の自分を生きていきたいのが本音です。社会活動の泥臭さで、バンドのブランドを傷つけるようなことだってしたくはないのです。

でも僕たちはレーベルがありません、レコード会社もありません。でも最高の楽曲を作り続けた自負があって、メンバー含め数人の人生を巻き込んで、奥さんや子供の未来まで背負って音楽をやっています。

その価値を残さなかったら、僕たちは無意味になってしまう。無価値になってしまう。それが何より恐ろしく、とてつもない恐怖に押しつぶされそうになります。この6人が作る音楽は「思い出づくり」や「趣味」の領域をゆうに飛び出し、人生をかけた営みになってしまいました。

しかし一人でもかけたら、もう進み続けることができるのかはわからない。そして先へ先へ進み続ける以上、これまでの作品の価値を再び問うことも、バンドとしては主眼に置くことはないでしょう。

これまでの活動が、世間にとって、文化的に全くもって無価値なものであるのだとしたら、僕はその事実を完膚なきまでに叩きつけてもらいたい。そうして初めて僕は自分の持って生まれた才能とセンスに見切りをつけることができるでしょう。でもその前に、やれることはやって、後悔なきようにという気持ちです。

僕は自分の子供や妻に

「お父さんは音楽で、社会や誰かの心の生活に貢献しているんだよ」
「好きなことを好きなだけやっていいんだよ」

と言える人間になっていかない限り、音楽というものの比重は、生活するということにはどうしても勝てなくなっていきます。それは私自身が36という歳になり、妻も子供もいるのでとても強く実感しています。

だからこそ、続けていくことの意味を、「楽曲至上主義」として活動してきたことの意義を、すべて自主で活動してきた僕ららしく、自主で世に問うてみたいんです。

それがこのプロジェクトです。

失敗したら解散するの?

しません。レコード化したいなんていう無茶なお願いに、そもそも一人でもきてくれたら大成功です。

このバンドの作り出す音が最高である限り、僕は歌い続けてしまいます。
その音には僕も関わってますが、いつも思うのは、このバンドの持つ不思議な力に突き動かされて歌っているということです。

Emeraldの核は、ガヤガヤ言ってる僕ではなく、そんな僕をボーカルとして選び、サウンドの核を作り上げた僕以外の5人です。

レーベルオーナーとしての試みが失敗に終わっても、それをバンドとしての失敗ととるかはバンド次第です。そんなオーナーはクビにすればいいだけです。

このプロジェクトが成功したとした場合、その先にあるのは、多くの人、思いを傾けてくれる人、興味を持ってくれる人のことを感じながらの、インタラクティブで楽しいバンドの未来があります。

バンドの夢

スタジオ建てたい
仲間と新しい音楽作りまくりたい
でかいところで歌いたい
フェスに出たい
ブルーノートで演奏したい
海外にも進出したい
憧れのアーティストと共演したい

レーベル代表中野の夢

Emeraldをもっと広く伝えたい
かっこいい友達の作品をリリースしたい
埋もれている名盤を再び世に出したい

中野個人の夢

楽しいことだけをしたい
楽しく生きたい
家族を幸せにしたい
歌い続けたい

そんなこんなのミーハーなものも含めいろんな夢をまだまだ叶えたい。

色々言いましたが、これはレーベルマンとしての僕の人格なのです。
Emeraldの音楽は関係なく最高で、ライブは吹っ飛ぶくらい最高なんで、何も気にすることなく見に来て欲しいです。

僕も髪の毛を下ろして、身体が持つ限り最高の歌を届けますよ。この7年のバンドの確固たる活動は、この活動でどうにかなる程、やわなグルーヴではないと思います。

こうした活動と、そこから開ける様々な未来が、メンバーがより音楽と向き合って幸せになる未来につながると、僕は信じて行動を起こします。

中野陽介
(Emerald/Maypril Records代表)

長い文章、読んでくださって本当にありがとうございます。
続きはコミュニティの中で、お話ししましょう!(需要があれば)

ーーーーーーーー

【noteのサポート機能について】
このnoteではサポート機能を使ってレーベル代表中野に直接支援を送ることができます。もしも支援をいただけた場合は、レーベル運営、主にバンドやレーベルのインフラ面の充実に使用させていただきます。しかしながら、プロジェクト期間中は、可能な限り、Muevoからの支援が嬉しいです。

温かなサポートは他のノートのサポート始め、外で書く際のコーヒー代などに当てさせていただきます。