発達障害じゃない

わたしは発達障害ではない。けど、いわゆる「グレーゾーン」に位置している。
言葉の遅れもなく、学校生活にも苦労はあれどある程度馴染めている。
けど、やっぱり「他の人とは違う」と感じてしまうこともたくさんある。


得意不得意が激しいこと、周りとのコミュニケーションが独特なこと。

得意不得意が激しいことに関して、当時の先生は「宴さんは、得意なことには頑張れるタイプだけど、苦手なことについての成長は遅いタイプだね」と言っていた。
周りとのコミュニケーションについておかしいな、と思い始めたのは、友達の反応。同じことを喋っているはずなのに、なんで皆、皆とは違うような反応をするの?


おかしいと思って診断を受けてみたけど、発達障害じゃない。
発達障害じゃないけど、でもなんか違う。そればっか気になって、発達障害の本をたくさん読んだ。

たくさん読んだけど、わたしはあることに気づいた。

発達障害だろうが、そうじゃなかろうが、
困っているものは困っているし
つらいものはつらい。

そうなると、発達障害とふつうの人との違いはますます分からなくなってくる。
大切にすべきなのは「困っていることを自覚すること」「これからどうすべきか考えること」
これに対して対処していくのは、発達障害の人、そうでない人も同じ。ただ、発達障害の人たちは、踏む手数がちょっと多いだけだと思う。


だから、わたしがこれから悩む時は「発達障害」をベースに考えるのではなく、「何に困っているのか」「今のわたしにはなにが出来るのか」「これからどうしたいか」というふうに考えていきたい。
つらいものはつらいけど、それらに向き合わなければならないのはみんな一緒。
たくさんの本を読んで、解決方法も読んでみたけど、結局解決するのは自分次第。
この人には合っている方法が、わたしには合ってないかもしれない。
本で読んだ情報は参考程度。

結局、わたしのことはわたしにしか解決できないし、また困難にぶち当たったら周りの人に相談すればいい。発達障害だから、と言い訳したい、という気持ちが少なからずあった事が失礼だしショックだけど、これからは「じぶん」を主語にして考えたいと思う。

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