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最期まで幸せでいられたかな

祖父が亡くなった
突然死だった

お葬式に行くのは初めてで、
死と向き合うのも初めてで、
身近な存在だったはずなのに、
会うのが怖かった

実際に会った祖父は穏やかな顔をしていた
ただ安心して寝ているような顔だった
また、目が覚めるんじゃないかなんて、、
不思議な気持ちになったけど怖さはなかった。

吸いかけのタバコと
これから畑に撒こうとしていた野菜の種。

いつも死は生きることと隣り合わせだ
もっとああしてたら、この時こうしてたらなんて考えても遅いんだって実感した

それに、祖父が作ってくれたアルバムを見ていたら周りの人が私を大切に育ててくれたことにも
気づいた

よく、自分の人生は人に恵まれてるなんていう人がいるけど、その人は幸せでいいなあとかって
嫉妬したりしたんだけど、、、多分違う。

自分を大切だと思ってくれてる人に
気づくことができたか、伝え合うことができたか

それと、自分自身が相手を大切にしていたら
相手も自分のことを大切に思ってくれるのではないかな、?(見返りを求めるとかではない)

みんな誰かの大切な存在なんだろうな。

正直、私は死にたいと思ったことが沢山ある。

頑張ることや考えることも
めんどくさくて、現実と向き合うのも辛くて

綺麗事かもしれないけど
今の気持ちとしては、

このまま死にたくない。
辛いことなんて放り出してやりたいことや
体験してみたい気持ちがいっぱいあるし
自分の人生って、自分しか大切にできないから
このまま死にたくない、って
負けず嫌いの気持ちがでてきた

私に、一生懸命に話してくれるけど
言葉が時々詰まって、苦しい顔を見せる父。
もう枯れるほど泣いたんだなとも思った。

あとね、言い方を考えずに言うと
死んでしまったら、呆気ないんだということ。

あっという間に、火葬されてお墓に入ってしまう。
触っても冷たくて、
眠っているだけみたいにみえるのに動かなくて。

歳をとって寝たきりになった祖父の弟さんが
お葬式に参列できなかったこと。

祖母が、妹さんの存在を忘れてしまっていたこと。

ほんとうにちょっとしか話したことのない従兄弟が実は結構面白かったこと。

恋愛をしない従兄弟のことを
親戚がコソコソ喋っていたこと。

喪主をしていた父の背中は
逞しくて強くて、圧倒された凄かった

いろんな感情や衝撃があった。

祖父は最後に、好きなものを食べられたかな
行きたいところに行けたのかな。
やりたいことまだきっといっぱいあったよねって
私だって伝えたいこともあったよ

なにもできなくなってしまう恐ろしさ。
体が動くうちに、心が動くうちに
動かないと、って思わせてくれた

ちゃんと、今を生きようと思う。

おじいちゃんありがとね。
ニカっていう笑顔を思い出しちゃうよ、、。

段々となんでもない日常に戻っていくね

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