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駅伝・ランニングにおける簡単なゲームモデルを考えてみよう:高校駅伝・東播地区:走遊Lab

先ずは高校駅伝のデータを用意しましょう。今回は兵庫県東播地区を考えます。男女分かれて行われます。

男子が42.195kmを7人の走者で繋ぎます。控えは3名。10名のエントリーで駅伝に挑むことになります。

女子は21.0975kmを5名の走者で繋ぎます。控えは3名。8名のエントリーで挑みます。

例年は兵庫県西脇市で行われ、兵庫県東播地区の高体連陸上競技部に所属する全日制の選手のみで構成したチームが出場可能となります。

神屋が駅伝監督を務める相生学院高校駅伝部も兵庫県加古川市に拠点を置き、東播地区に所属しています。

男子7区間の距離の内訳は10km-3km-8.1075km-8.0875km-3km-5km-5km

となり、最長10km、最短3km区間が2区間となります。

女子5区間の距離の内訳は6km-4.0975km-3km-3km-5km

となります。

駅伝は流れが重要と言われ、1区の重要性に注目が行きますが、全体の距離から見ると比重も男子では約4分の1程度、女子は3.5分の1程度と大きいことが見えます。

ですので各チーム、男女ともエースとなる選手を1区に配置することが多くなります。また、外国人留学生は男女とも1区への配置は出来ないルールとなっています。


男女の優勝チームのデータを見てみましょう

男子:2時間10分36秒となり、1km平均は3'06となります。

女子:1時間13分39秒となり、1km平均は3'30となります。

東播地区駅伝は県大会への予選を兼ねている為、予選通過ラインも見てみましょう。男子は7位まで、女子は6位までとなっており、それぞれ2時間27分04秒(平均/3'29km)、1時間24分29秒(平均4'00/km)となっています。

2020年だけでは単発でしかないので、毎年のデータを揃えて参考にしていきます。そうすることで精度の高いデータが揃っていくので参考にしやすいです。

駅伝の場合、陸上競技、ランニングの特性から、当日のデータもさることながら、チーム戦力の比較は高校生なら男子なら10000m、5000mや3000mなどの自己ベスト、シーズンベストが参考になることから、育成に目を向け、トラックの記録を伸ばすことに主眼が置かれます。女子は5000mと3000mですね。

駅伝はチームで戦うものではありますが、基本は個人競技であるランニングがベースにあり、それぞれの目標や課題面での取り組みが重要になります。

また、中学生では高校生の距離を走らない人も多いので、入学後の個の育成に主眼を置きつつ、良い戦力の獲得に力を入れていることがトップチームには多いです。

逆に県大会出場を目指すなら男子では3000mを10分30秒、女子なら12'00でも「即戦力」と言えるし、高校から始めてもトレーニングを積んでいけば充分狙うことも可能です。

こうしたゲームモデル、駅伝のデータを用意し、戦略を考えることはあまり価値がないかと言えばそうは思いません。

闇雲に勝利を目指す、目標達成を目指すのではなく、データに基づいて戦略を立て、自分達がどう取り組むかを考えて実行に移していく。日頃の取り組みやレースでの結果、予測と結果におけるずれを考え、修正する。

そういった取り組み方は上位チーム、トップ選手だけでなく、中位や下位の選手にも大きな学びや経験となり、速さだけではない駅伝の楽しみ方が得られると思います。

全員がトップを目指すとなると遠い目標になりますが、県大会出場を目指すなら具体的な数字が見付かり、トレーニングで何をすれば良いかも見えてきます。もちろんファンにとっても強さ以外の面白さ、楽しみ方が出来ます。

どんなレベルの選手やスタッフでもやり甲斐があり、取り組む価値と意味のある駅伝にしていけるようにしていきたいですね。

もちろん他のカテゴリーや個人にも応用が効きます。走遊Labで一緒に考えてみませんか?選手として、スタッフとして学びにきませんか?研究や普及活動をしてみませんか?

基本は兵庫県加古川市において活動しています。オンラインでどうにか参加したいとご希望の方はご連絡ください。相談しましょう。

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