キーワードは身体性。ランナーも、そうでない方も。生きている限りはずっと向き合っていくのが自らの肉体です。AIが進化しようと、ロボットやテクノロジーが発展しようと、自分の肉体、他者それぞれの身体は変わらずそこにあり、意識すべきものです。
興味深いことがたくさん書いてあるので読んでみませんか?
ちょっと長いですが引用します。最後の部分の「それこそが音楽」という部分を言い換えればスポーツにも同じことが言えると思います。身体性が伴うものは「全てスポーツ」と言い換えることも可能だと思います。
「スポーツを日常に」という掛け声は、現在はむしろスポーツと日常が切り離された状態だという認識からスタートします。でも本当はスポーツは日常そのもので、遊びも仕事も、創作も家事や育児も寝ること、食事も全て含まれます。
というと、ちょっと怪しい言い方になってきてしまいますが、どの行動をとっても、思考でさえもその身体性からは逃れられません。意図的に大きくずらし妄想を展開することも可能と言えば可能ですが、ある程度の身体性を伴わないと荒唐無稽すぎて理解が追い付かないと思います。
昨今で言えばAIなどでもそうで、データや情報から導き出す=人の営みから借り受けて何かを構築することとなるのですが、組み合わせ次第では身体性から遠ざかりすぎて何も見えない、理解できないものになりかねません。そこの判断をするのが結局は人間だと思うので、AIや機械、ロボットがいくら発展しても、やはり主役は人間でなければいけないと思います。
その為にはスポーツや遊び、仕事や学びを通じて身体性を高める必要があります。身体性を高めるとは、上記の引用部分にもあるように、自分の「内」に包括できるように、それらを手中に収める行為、手法を学び、経験する必要があります。その為には「スポーツをする」ことは重要だと思います。
匠の技、熟練という言葉は昔からありますが、最近はなかなか徒弟、小さいころから修行する機会、環境は少なくなっていると思います。だからこそ、スポーツを通じ、多くの身体技法を試行し、学ぶ必要があると考えます。専門特化するのではなく、多様な身体技法を学ぶ。多くの身体技法の中で、1つ1つの技法を深く追究し、熟練度を高めていく。
そういったことの大切さがこの引用部分に含まれていると考えます。
ランニングにおいて例えばシューズはイメージしやすいでしょうか?履いていて違和感あるものだと気持ちよく走れないですよね?
ランニングはシンプルですが、それでもここに当てはまる要素:トレーニング器具など以外にも、環境も含むことができます。
不整地や起伏、気象さえも「使いこなす」ことができるか?その為にも先ずは自らの身体を把握し、機能向上を図りたいもの。
これは家事でも仕事でも言えると思います。
ランナーは距離感と時間感覚が向上していきます。身体操作や動作を意識してトレーニング、日々活動していくと多くの気付きと見えてくるものがあります。
いわゆる熟練技、肌感覚はこうした習熟度を上げる作業をし続けること、そのことを知って取り組むことが大切ですね。
この辺りはアートっぽい表現に聞こえますが、その部分をこうして言語化していくと通じる人も増えていくと思います。今はこうした意識、追究をしていく人がどれほど居るかはわかりません。noteを書く人なら「書くことに行き詰まった時に」上記のようなことにたどり着く人も居るかもしれません。
自ら動かそうとしなくても自然と動くようになる。環境に動きを作ってもらう、育まれるということもあります。それは思考を放棄するのとはまた違う境地だったりもします。
「道を極める」はちょっと古い言葉かもしれませんが、とても楽しいことでもあります。とても豊かなことでもあると思います。
そしてそれを紡いでいくこともまた楽しいし、有意義ですね。書くこと、伝えていくこと、教えること・・・
様々な方法で残していく、シェアしていくことも大切です。何より自身がそうした取り組みを探究し、続けていきたいものですね。
オーバースペックと言いますが、自分の実力が追い付いていないのに高性能な道具を使っても上手くマッチしないこともあると思います。
達人になればなるほど、その腕を存分に活かせる道具や環境は重要度を増すと思いますが、初心の頃に達人の道具を手にしても上手く使いこなせなかったり、道具に選ばれない面もあると思います。道具も人を選ぶと言いますか・・・
道具はあくまで道具であり、自分のパフォーマンスを、目的を達成する手段です。形から入るというのはモチベーション面から見れば意味はありますが、道具とのミスマッチは念頭に置いておきたいところですね。
初期に高額な道具を選ぶくらいなら、修練する環境を選んで投資して欲しいところです。腕を磨く。育む。基礎を構築し、応用も発展も不測の事態にも如何様にも対応できる力を養う、欲することが重要だと思います。
そういった意味でも継続して走遊Labで身体を使って遊んでみませんか?学んだり、研究しませんか?
小さい頃からシニアまで、ずっと役立つ、いつでも活きるものを得ることができます。