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苦手な仕事、どうする?

こんにちは!ダイバーシティや福祉、IT教育の分野でPR/マーケティングを担当している、にわと申します。

自己紹介はこちら↓

今日もTwitterにおります。

今回は、苦手な仕事とどう付き合うかについて考えてみたいと思います。

実は、私は根性論は好きではないのですが(バリバリ文化系だし)、苦手な仕事も一回はやっておけ、という考えを持っています。そうでないと、目の前で誰かが危機に瀕しているとき、何もできずもっと苦しい思いをしますよ。

自戒を込めて、ちょっと厳しめに書きますね。

苦手な仕事の仕分け

まず、人が「苦手」というときのことを考えてみましょう。

仕事の完成をさせるのが困難である、適性がないという意味で使われることもある「苦手」は、大きく分けて、次の3つに集約されそうな気がします。

本当に苦手:自己分析や経験の賜物で、本当に苦手だとわかっている場合
食わず嫌い:過去の経験なども加味し、知らないのになんとなく苦手といっている場合
「嫌い」の代わり:やりたくない、面倒だ、の代わりに苦手と称する場合

嫌いな仕事はしないほうがよいという言説もありますし、モチベーションが上がらないのであればそれもアリかもしれません。

しかし、誰もしなくなって「どうぞどうぞ」状態になった仕事を見ていると

誰かやれや!!

と思ってしまいますね。

しかし、本当に厄介なのは「嫌い」の代わりに苦手だという場合ではなく、食わず嫌いだと考えています。

私自身は、同僚や後輩がその状態にあるときは、「せざるを得ない状況」を作ってしまうことがよくあります(確信犯です。申し訳ない)。その理由に関しては後述します。

いずれにしても、これら3つのパターンって、誰もが経験する思いではないでしょうか。

苦手な仕事をするメリット

苦手な仕事をするメリットは、

その仕事に関して感謝の気持ちや敬意を持てること
自分の適性や状態を知るということ
仲間を知るということ

などです。

苦手な仕事をすると、その仕事を自分よりスマートにこなす人に憧れを抱いたり、感謝の気持ちを持ったりすることがあります。

単純に、一緒に働く人々、外注先の人々のすばらしさを感じられるのは幸せなことですよね。

また、自分自身を見つめ直すきっかけにもなります。

こんなところでミスが多い、このくらい働くとパフォーマンスが落ちるなど、日頃意識できないことがわかったり、逆に自分にできないところを誰ならばできそうか、と考えたりすることもありますね。

たとえば本日、私は自分の苦手なチェック作業を同僚に手伝ってもらったのですが、チェックリストを作り、サクサク突合していく姿は圧巻でした

苦手な仕事をするデメリット

苦手な仕事をするデメリットは

モチベーションが下がること
仕事自体が停滞し、クオリティが下がる可能性
健康を害する可能性

などです。

仕事のモチベーションが下がるって、わりと不幸なことです。

苦手な仕事を長い期間しなければならないようなときなど、うんざりしてしまいます。始業前から嫌な気持ち。

そして、そもそも苦手ですから、思うように進まなかったり、質が低下したりすることもあり得ます。

さらに残念なのは、健康に差し支える場合があることです。

緊張してお腹が痛い、ストレスで胃や頭が痛い、という経験は誰にでもあるでしょう。それが続くと、どこかしらに不調が出ることはままあります。

いま思うと苦手な仕事をしていたらこうなった経験はこちらです↓

経験のない仕事

では、苦手な仕事はしないに越したことはないのでは―

たしかにそうかもしれません。

心の底から苦手だわかったならば、回避できるのが望ましいでしょう。

私のクライアントである障害をお持ちの方には、心の底から苦手、特性からみて向いていない、という業務内容や働き方を、十二分に自己分析して、ご自身と向き合って理解されている方が多くいらっしゃいます。
それは、経験してみないとわからない、シビアな道のりです。
そのような方とお話しするたびに、ああ、自分は自分のことをどれだけわかっているだろうか―と、我に返る自分がいます。

あなたが明らかに嫌いだとわかった経験後の業務ならば、それも回避したいところです。あなたより喜んでその仕事をする人に委ねたほうがよいかもしれません。

しかし、未経験の業務に関しては、別です。

未経験の仕事を食わず嫌いするとき、様々な理由がありますね。

一緒に仕事をする人が苦手だから。
難しい語句がならんでいて、身構える。
スケールが大きくて、失敗できない感じ。

思い当たるところはありませんか?

そういうときは、申し訳ない。

一回は黙ってやってください。

異論はあると思うのですが、食わず嫌いをする根本的な原因のひとつは、自身のプライドにあると考えています。

口をついて出てくる理由は異なるものです。

私より〇〇さんのほうが詳しいと思う。
やったことないし、失敗するとまずいし。
なにからすればいいかわかんないし。教えてくれないし。

申し訳ない。

プライド捨てて、聞いてください。調べてください。

聞けない?聞いても答えてくれない?

調べ方がわからない?

訴え方を変えましょう。

助けてくれ」って言うんですよ。

SOSを出せるところまでいけば、あなたのプライドは随分すり減っているはず。

そこで助けてくれた人には心から感謝の思いを伝え、なんとか食らいつきましょう。それで本当に苦手だとわかったら、次から交渉すればよいことです。

手もつけようとしないで逃げるくらいなら、最初から来ないで。

と思うのです。

今日は毒舌だな。申し訳ない。

類似の経験がある仕事

未経験業務でも、類似の経験がある場合はあります。

そんなときのことを類推して、活かせていますか?

仕事のバックアップを見返していますか?

そのときに誰を頼ったか、何を調べたか、どんな資料があったか―

もしも、思い返せなければ、資料整理、メモと見返しの習慣が今一歩だったのかもしれません。

どうしても回避できないとき

よく知っている、経験がある仕事でも、どうしても回避できなければ自分が行うしかない・・・そんなことはあり得ます。

そのような場合には、味方を手に入れましょう。

同僚でも、先輩や上司、後輩でもかまいません。

頼れそうな人が社内にいなければ、ビジネスSNSで会社の機密事項に触れない範囲で、「〇〇についてお詳しい方、教えてください」と呼びかけると、わりと親切な方が振り向いてくださることは多いものです。

実は本日、私もそれに救われました。
PDFの資料しかない、手書きなのかと落ち込んでいたら、Word版がここにあるぜ!と教えてくださった方がいます。今度何か送ります。

味方がいると、ひとりでこなすのに比べ、なんと安心感が増すことでしょう。

そして、そこでも自分のプライドなんてさ・・・と思うのです。

代わりに誰かがしてくれたとき

あなたが苦手な仕事を誰かが代わってくれたとき、手伝ってくれたとき。

言わずもがな、全力で感謝しましょう。

そして、忘れてはならないのが、

成果物を見せてもらう
どのくらい時間がかかったか、尋ねる
マニュアルを見せてもらうか、やり方を教わる

苦手だと判明していたら、しないに越したことはないですから、できるようになろうともがく必要はありません。

大切なのは

相手が何をしようとしているか、知ろうとすること

です。

「なんかわかんないけど、すごいのできてた」

これって、見方を変えると失礼です。やってくれたならいいか。こんなに寂しいことはありません。

その人がいなくなったら、どうしますか?

あなたが苦手な仕事を、別の第三者に説明して、依頼できますか?

私の尊敬している同僚は、エンジニアで、私の仕事とはかけ離れたことをしていますが、伝えると資料を見にきてくれ、時に手厳しい意見をくれながら、しかし私のしていることを知ろうとしてくれます。
冷たいなあと思うこともあるけれど、困ったときは絶対見捨てない、かけがえのない仲間です。
その人が困っていたら、いつか役に立てるといいなと思うのです。

知りもしないで

今回は強めの口調でお話ししてしまいました。

ご不快な思いをさせてしまっていたら、申し訳ございません。

しかし、仕事も、誰かの頑張りも、知りもしないで投げだしたり、

気持ちの入っていないありがとうを言ったり、

そんなことをするくらいならば、徹底的に失敗をしても傷ついてもいいから、一度は経験して、開いてみてほしいのです。

そして、どうしてもそれができない、というときは、その職場があなたにとって安心できる場所でないのかも。

その場合は、あなたの健康のためにも、キャリアの見直しの時期かもしれませんよ。

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